『リモ止め』『12人の優しい日本人』『でんぱ組.inc』NHK『テレワークドラマ』……進化するリモートエンタメの勢いを止めるな

2020.5.8


『12人の優しい日本人』伝説の舞台がよみがえった

5月6日には、『12人の優しい日本人を読む会』の生配信がYouTubeライブで実施された。舞台『12人の優しい日本人』(1992年上演版)のキャストが大勢集まった。甲本雅裕、相島一之、小林隆、阿南健治、近藤芳正、梶原善、西村まさ彦、宮地雅子、野仲イサオ、小原雅人のほか、吉田羊、妻鹿ありか、渡部朋彦が参加。演出は、アガリスクエンターテイメントの冨坂友。

テレビチャットの画面に近藤芳正が映し出されて、「どんなに、ぐだぐだになっても最後までつづける」というコンセプトを説明し、リハーサルでは、宅配便がやってきたり、石焼きいも屋さんの声が入ったりしたことを語った。そこに髭の伸びた三谷幸喜が割り込んできて「『12人の優しい日本人』と言えばですよ、ぼくらの劇団の代表作ですから、それを変な形でやられるとほんとね頭くるね、だから、ちゃんとやってよ」と激励し、スタート。
この時点で視聴者は、「ちゃんと最後までつづけられるのか」「ぐだぐだにならず、ちゃんとできるのか」という実験的状況を共有し、応援するような気持ちで没入したのだった。
見事に、それぞれの部屋から役者たちがリモートで参加して『12人の優しい日本人』を演じ切った。ちょっとしたぎこちなさも含めて、生のスリリングな場が生み出されて、感動的だった。
終演後、メッセージ欄が「アンコール!」「ブラボー!」で埋まり、すごい勢いでスクロールしていた。

根本宗子は「演劇はお客さんと同じ空間で生で観てもらうもの」と考えながらも、「この状況での「演劇」というか「お家で観れる演劇のようなもの。」はなんだろうと考え」て、超、リモートねもしゅー「あの子と旅行行きたくない。」を動画配信サイト・Filmuyでレンタル販売

予告編

劇団テレワークは、Zoomを使った即興公演#04「もしも桃太郎の鬼退治をZoomでやったら」や、Zoomの仮想背景を利用した「背景でがんばって臨場感出す演劇」など次々とリモート作品を公開している。

NHKのテレワークドラマ、でんぱ組.incにもグッとくる


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米光一成

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米光一成

米光一成 (よねみつかずなり)ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学教授/日本翻訳大賞運営/東京マッハメンバー。代表作は『ぷよぷよ』『はぁって言うゲーム』『BAROQUE』『はっけよいとネコ』『記憶交換ノ儀式』等、デジタルゲーム、アナログゲームなど幅広くデザインする。池袋コミュニティ・カレッジ..