世界最大規模の同人誌即売会であり、2024年12月29日、30日の2日間で約30万人が来場した『コミックマーケット105』。東京ビッグサイトで行われた同イベントおよび、同日に付近で実施された『となりでコスプレ博2024冬』で、コスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。2025年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。
そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2024年後半に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
ここでピックアップするのは、世界最大規模の同人誌即売会として知られ、2024年12月29日、30日の2日間で約30万人が来場した大型イベント『コミックマーケット105』と、その付近で実施された『となりでコスプレ博2024冬』に参加していたスマートフォンゲーム『勝利の女神:NIKKE』のキャラクターに扮したコスプレイヤーたち。
同作はコスプレ界隈でも非常に人気が高く、どのイベントに行っても必ずコスプレ参加者を見かけるくらい定番のタイトル。『コミケ105』においてもその人気は相変わらずで、屋内外に設けられた撮影エリアには大勢の『NIKKE』レイヤーが集結。
胸元が大きく開いたキャットスーツ姿の怪盗クエンシーや、バニースーツを着こなすブラン、ハイレグスーツ&脚に装着した兵装が特徴的なレッドシューズなど、いずれもクオリティの高いコスプレばかりで、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。
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「今回のコスプレで注目していただきたいのは特製のキャットスーツです。ゲーム画面やイラストと照らし合わせながら制作して、この衣装ならではの密着感と光沢感を再現しました。またウィッグでは、このバージョンのクエンシーの特徴でもある“ふたつの大きなお団子”を忠実に再現することにこだわりました。サイズ感や固定する位置にも気をつけて、かわいらしく仕上げられたんじゃないかなと思っています」(『勝利の女神:NIKKE』怪盗クエンシー/はなりさん)

「身体のラインがはっきりわかるバニースーツなので、きれいに着こなせるようダイエットをがんばって、その上でハイヒールの高さなども調整して、スタイルをよく見せることにこだわりました。それとブランは髪の長さも特徴的なキャラクターなので、その再現も注力したポイントのひとつです。まずは毛量多めのロングウィッグを買ってきて、内側を切ってサイズ感を調整したり、毛の長さが足りない部分はよそから切ってつけ足したりと、全体的に改造を施して現状の形に仕上げました」(『勝利の女神:NIKKE』ブラン/よだぴさん)

「注目していただきたいのは、キャラクターの名前の由来にもなっている靴(脚の兵装)の造形です。フルオーダーで制作してもらったものなので、かなりかっこよく仕上がっています。中に電飾を仕込んでいて、青く光らせることもできるので、よりニケらしいメカ感を表現できたんじゃないかなと思っています」(『勝利の女神:NIKKE』レッドシューズ/まきほさん)

「かなり細身のキャラクターなので、雰囲気を再現するためにダイエットをがんばりました」(『勝利の女神:NIKKE』シュエン/桃羽もえはさん)

「こちらの衣装は自作で用意したものです。身体にぴったりフィットする造形なので、きれいにかっこよく着こなせるよう身体作りもがんばりました。腹筋、お尻、太ももを中心に、毎日1時間の筋トレを継続。シンデレラの柔らかい雰囲気を表現できるように、メイクにもこだわりました」(『勝利の女神:NIKKE』シンデレラ/るかさん)

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。
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