福井俊太郎(GAG)連載「指が輝いてる人はピザ食べた人」第17回【水道橋×さばめしの鯖匠×色んな食べ方を提供してくれるお笑い芸人】
福井俊太郎(GAG)による連載「指が輝いてる人はピザ食べた人」。総武線沿線の旨いグルメを、福井お得意の“決めつけ”を挟み込みながら紹介していく決めつけグルメ連載だ。今回降り立つのは水道橋駅。あちらからこちらから、次々とグルメスポットが目に飛び込んでくる“食の激戦区”で見つけたさばめしグルメ。それをかっくらっているうちに思い出されるすゑひろがりず南條殿の素晴らしさ。いろんな食べ方ができる、さばめしみたいな芸人に私もなりたーーい!
決めつけの危うさを水道橋で実感
どうもぉ指輝も気づけばはや第17回目、、決めつけ、、というテーマで17回もやらせてもらっていると、、決めつけ、、の危うさも身をもって体験できるものですね、、というのも、、今まで指輝のサムネを撮る時に、、総武線のホーム上からぶら下がってる駅名の看板を探して撮っていたんですね、、なので今回も上からぶら下がってる看板を探していたんですが(イメージとしてはこんな形式です)
その日も、、坂本九さんばりに、、上を向いて歩いていたのに全然見つからなくて、、お目当てのお店のランチ営業時間も迫ってきたので焦って、、駅員さんに「お忙しいところすいません、つかぬことをお伺いしますが、駅の名前が書かれている看板って水道橋のホームにはないんですかね?」と指輝の作者でないと生涯使うことのない質問を投げかけると、、駅員さんは嫌な顔ひとつせず「これですかね?」と手のひらを横に差してくださりました、、すると、、その手の先に、、
え?え?え?水道橋は壁掛けスタイルなの?、、やっぱり何事も決めつけちゃいけない、、質問してなければランチの時間に遅れるところだったよ、、と自分の頭の固さを憂うと同時に、、駅員さんにモノを尋ねる時は「お忙しいところすいません、つかぬことをお伺いしますが」の枕詞で入れば優しく教えてくれる、、決めつけ、には成功しました、、
ちなみに過去のサムネを第1回から追ってみたら、、水道橋と代々木だけが、、壁掛け形式で、、その他の駅は、、上から吊るされている形式、、というデータが取れました、、第17回ぽいニッチな情報をお届けできました、、
それでは、、恒例の、、OPV(オープニングVTR)の代わりとなるOGP(オープニンググルメピクチャー)を、、サバシスターさんの「ハッピーなんて」が流れているイメージでどうぞ!
♪自分だけ不幸せだなんて そんなのあんまり不公平だろ ハッピーなんて そこらじゅうじゅうに 転がっているもんさ♪
噂で聞いてました、、本物のハンバーガー屋さんが水道橋にあると、、そしてその噂は、、真実に変わりました、、、I-kousya(アイコウシャ)さん、、本物過ぎた、、それを伝えるのに長い言葉はいらないですね、、一言でお伝えします、、
だってポテトチップスが自家製やんぅぅぅ(低くねっとりした声で)
♪ハッピーそこにあるハッピー 見落としたって大丈夫さ ハッピーここにあるハッピーいつかどこかで会いましょうね♪
説明しよう!さばめし芸人とは……
水道橋、、降りてみて一瞬で感じ取りました、、飯の街、、ですね、、まさに超激戦区、、一つの通りしか歩いてないのに、、数十歩進めば、、次から次へと旨そうな飲食店が右から左から現れてくるんですよね、、右からラーメン、、左からイタリアン、、また右に中華、、左に中華、、右上にハンバーグ、、左下にラーメン、、私は思いました、、もしかしたら、、昔のファミコンのように、、右ラーメン→左イタリアン→右中華→左中華→右上ハンバーグ→左下ラーメン、、というパスワードを導き出せば、、食道楽橋(くいどうらくばし)、、という最高のグルメステージが現れて、、一生旨いものだけを食って暮らせるのではないかと、、
すいません、、お腹が減りすぎておかしくなってましたね、、しかし本当に歩けば歩くほど、、休む暇なく旨そうなお店が出てくるので、、あぁこれぇどこの大学でも入れる頭の良い高校生が志望校を選ぶ時ってこんな気持ちなんだろうなぁ、、と思いましたね、、頭の良い高校生の進路選択時のマインドを味わえる街、、そこで私がグルメ志望校に選んだのが、、
さばめしの鯖匠、、さん、、かなり悩んだ末の決断ですが、、理由はハッキリしてまして、、店から漂ってくる鯖を焼く煙の匂いにひれ伏した、、なんですよね、、お腹を空かせて歩いていた私にあの匂いは、、猫にまたたび、、猫に鰹節、、コント師に本多劇場(コント師は本多劇場が大好きなので)、、でした、、あと、、人気店なので列に並んで待ってる際に初めて思った感想なんですが、、鯖匠さんの店前の道は、、日本一人間がUターンする道路として認定されていい、、のではと、、あそこまでわかりやすく、、一度店を通り過ぎたのに、、鯖を焼いている煙を吸ってから、、Uターンして列に帰って来る現象を見た事がありません、、胃袋を掴まれる、、のように、、鼻に煙チェーンを付けられる、、も公用語として使われていいはずです、、そんなこんな考えていたら、、無事入店、、そして、、お目当てのご飯が到着、、
めちゃくちゃ旨そうぅぅぅぅ(低くねっとりした声で)
見たことない様式美ぃぃぃだって茶碗に鯖の橋がかかってるもんぅぅぅこの橋を渡ろうとしたら良質な油で滑りそうだから怪我に気をつけてぇぇぇ(低くねっとりした声で)
あぁ、、とにかく食べたい、、しゃもじで鯖をほぐして混ぜて喰らうみたいだから、、よいしょよいしょ、、と、、いいぞ、、完成だ、、
いつなんどき見てもお腹鳴りそうぅぅぅ(低くねっとりした声で)
結婚式で新婦の父親が手紙読んでる際中に号泣してる新婦さんにこの写真見せてもお腹鳴りそうぅぅぅ(低くねっとりした声で)
個人的に今まで食べた魚介系ご飯でトップクラスに好きでしたねぇぇ(低くねっとりした声で)
あと、、目の前に食べ方の説明が記された紙が貼られたんですが、、
まさかの、、4杯もの味を楽しめるという贅沢、、
① そのまま食す
② 薬味と胡麻を加えて香りを楽しむ
③ お茶漬けにする
④ 足りないなら追いめしを注文して鮮魚の胡麻あえを乗せる
フウフウフウ、、文字を読むだけで興奮できる、、それと同時に、、この多彩な楽しみ方は、、あるお笑い芸人さんと似てるなと、、頭に思い浮かべた、、その御方は、、
今をときめくTVスター、、すゑひろがりず南條庄助さんです、、彼こそ色んな食べ方(面白さ)を提供してくれるお笑い芸人、、まさに、、さばめし芸人なんですよね、、せっかくですのでここで彼の食べ方を説明させていただきます、、
① シンプルに狂言風漫才で笑わせてくれる
② テレビでの安心できる立ち回りで笑わせてくれる
③ なのに舞台の平場ではちょくちょく場面にそぐわない浮いたコメントをしてくれて笑われてくれる(ここでの「笑われてくれる」は「笑わせてくれる」とは違い、見てるお客様が「笑いにいってあげている」状況)
④ 人気があるのに「最近人気が下がっていってるっ!」と自ら勝手に阿鼻叫喚するから周りが気を使って「いや全然人気あるじゃないですか」とフォローすると「そんなフォローされたらもう終わりやっ!」と叫んで精神的に不安定なところを曝け出してドキュメント番組『ザ・ノンフィクション』に出てくるような人の人間臭さで笑われてくれる
⑤ 宮川大助・花子師匠に改名を提案された危機一髪の楽屋話で笑わせてくれる(先輩である、こりゃめでてーな、さんの名前を、、100万で売ってもらいなさい、、と真剣に言われた話)
気づくと5杯目にいってました、、まだまだ食べ方を提供できそうなのですが、、もう満腹だと思いますので、、今回は5杯でお開きとさせてください、、ただ間違いないことは、、お笑い芸人も色んな食べ方がないと売れないのだと思います、、私も、、さばめし芸人、、目指します!!
【『大宮セブン10周年記念「埼狂のはじまり」』販売中】
発売日:2024年7月7日(日)
価格:2,500円+税
仕様:B5判/80ページ
販売:QJストア、全国のよしもと劇場、テレ玉家
発行:太田出版