7ORDER・真田佑馬&萩谷慧悟、“もしものとき”に動物を守るアクションとは?専門家に聞く、ペットの防災対策

2024.12.30

文=吉田可奈 撮影=番正しおり 編集=菅原史稀


『Quick Japan』編集部による、「人と動物の調和」がテーマの新媒体『HARBOR MAGAZINE』。2025年1月31日に発売される第2号のバックカバーと特集には、7ORDER・真田佑馬&萩谷慧悟が登場。

なお本誌は「QJストア」と「Amazon」での限定販売(※書店での販売予定はなし)で、現在予約受付中。早期予約キャンペーンとして、12月31日(火)までに予約した方の中から真田 or 萩谷それぞれご希望のサイン&ひと言コメント入り本誌が当たる抽選キャンペーンも実施している。

『HARBOR MAGAZINE』No.2(バックカバー:7ORDER・萩谷慧悟&真田佑馬)
【7ORDER・真田佑馬&萩谷慧悟 早期予約キャンペーン用】予約ページ

本誌には、保護猫出身のアスカちゃんとともに撮り下ろした特別グラビアのほか、ペットの防災特集、動物との暮らしについて語る対談などを20ページ以上にわたって掲載する。

ここでは、真田がトイプードル、そして萩谷がアナホリフクロウ・シロハラインコ・セキセイインコと、どちらも動物とともに暮らすふたりが、ペット防災の専門家へ取材を実施した特集の一部を、アザーカットとともに公開。

取材協力=特定非営利活動法人防災総合ペット育成協会 理事長 中川都子さん

同行避難同伴避難って?

真田佑馬 本日はよろしくお願いします!

萩谷慧悟 動物のための災害対策について、勉強させていただきます!

中川都子 こちらこそ、よろしくお願いします! さっそくですが、おふたりは有事の際、ペットを伴っての避難について考えたことはありますか?

萩谷 今回、この取材をするにあたって、ペットとの避難には同行避難同伴避難のふたつがあることを初めて知りました。

真田 同行避難と同伴避難どちらも、ペットを飼っていても聞きなじみがない言葉ですよね。このふたつはどう違うのでしょうか。

中川 まず、災害などがあった際にただ避難所に行くということではなく、飼い主がペットを同行し安全な場所まで避難することを同行避難といいます。

萩谷 というと、すべての避難所に、ペットと一緒に入れない可能性があるということですよね?

中川 そうなんです。たとえ避難所と謳っていたとしても、ペットが可能かどうかは自治体によるので、飼い主さん自身が避難する前に確認することが大事です。

真田 同伴避難とはどう違うのでしょうか。

中川 同伴避難とは、避難所と同じ敷地内で、ペットを飼育管理することのことを言います。ただ、同室避難といって、飼い主と一緒にいられる場所を作ってくれるところもありますが、ペットのエリアと飼い主のエリアが分けられているところがほとんどなのが現状です。大規模災害であれば、教室の一室を解放して、そこで飼い主さんと一緒に避難ができるという場所もありますが、大半はペットと飼い主の住み分けがあるところが多いと思います。

萩谷 同伴避難ができるところはどのくらいあるのでしょうか。

中川 都道府県で異なりますが、同伴避難が可能な避難所はまだまだ少ない状況です。

萩谷 まだまだ普及しているとは言い難いのが現状なんですね。

真田 これはかなり難しい問題ですよね。たとえば避難所で動物と一緒にいることによって、避難している人たちの心が和らぐペットセラピーの効果もあると思うんです。とはいえ、動物が苦手な人も一堂に会する場所だからこそ、優先度を上げろとは言いにくい状況もあります。でも、飼い主としては、そういった不安なときだからこそ一緒にいたいから、車中泊にしたり、家に留まってしまう人も多いと思うんです。だからこそ、こういった場所があること、さらにはお互いが理解して歩み寄ることが大事ですよね。

絶対に置いて逃げない」ということ

真田 さまざまな準備をしていても、いざ災害が起きたらパニックになってしまうと思うのですが、優先的にやるべきことを教えてもらえますか?

中川 まずは自分の命を守ることです。地震や水害など災害の種類によって避難の仕方は違うのですが、まずは普段から用意をしている避難バッグを持ってペットと一緒に避難所か、安全な場所に避難してください。人間がパニックになっていると、動物も察してパニックになってしまうので、冷静になることも大事です。たとえば猫は、いつもと違うことがあると、家の中で逃げて見失ってしまうこともあるんです。なので、普段から猫がとっさに逃げる場所を理解しておくことも大事です。

萩谷 すごく大事ですね。

中川 避難所って、平常時とは違うからこそ、動物も体調を崩してしまうこともあるんですよね。なので、普段からご飯を入れるお皿を変えてみたり、外でご飯をあげてみたり、違う環境下でご飯をあげることもいいのかなと思います。

萩谷 僕は普段から車にペットたちの必要最低限なものや、自分の避難バッグは用意するようにしています。とはいえ、車が使えない場合などもありますよね。そのようなときはどうすればよいのでしょうか?

中川 できれば、少し離れた知人宅に身を置かせてもらうことがベストだと思います。とはいえ、難しいのであれば、住宅の強化が一番いいと思います。動物たちにとっても、慣れた家が避難の場所になるのが一番なので、住むときにハザードマップを調べたり、どれだけ安心して暮らせる場所なのかを調べて家を選ぶことが大事だと思います。

真田 災害が来るときまでに準備をすることはできますが、いざ起きたときにこれだけは守らないといけないものって、どんなことなのでしょうか。

中川 もし、ペットを飼っているのなら、絶対に置いて逃げないでほしいと思っています。ペットを飼うと決めたときに、そこにはすでに大きな責任が発生しているんですよね。だからこそ、飼っていない人に比べたら、いろんなリスクも伴うんです。それがわかっていないと飼うのは難しいのではないでしょうか。

萩谷 そうですね。あとは、ペットを飼っている同士や、飼っていない人ともコミュニティが多ければ多いほどいいですよね。

中川 そこが本当に一番大事かもしれないですね。自治体の中には、避難所で飼い主の会などが開かれることがあるんです。お互い飼っている動物を知ることで助け合うこともできるので、ご近所さんでお友達を作っておくのはすごく大事なことだと思います。

真田 僕も愛犬の散歩をするときに、あいさつをする程度ですが顔見知りの方たちがいるんです。もしお互い在宅で避難しているのがわかっていたら、ご飯などの助け合いもできると思うんですよね。

中川 そういった関係を築けることがすごく理想ですよね。

真田 難しく考えすぎると面倒になりますが、それくらいの関係性を保つことが一番いいのではと思っています。

中川 あとは、今の時代だからこそSNSなどで同じ動物を飼う人たちとつながることもオススメです。

真田 理解してくれる人を探すのも大事ですし、だからといって、「理解して」と言うのも違うからこそ、そのバランスはすごく大事ですよね。

中川 そうなんです。ペットを飼っている人、飼っていない人が寄り添うことが大事だからこそ、備えること、避難所の場所を知っておくことなど最低限のことをチェックすることをぜひやってみてくださいね。

このほか本誌には、真田&萩谷が専門家にペットの防災対策について話を聞く特集の完全版を掲載。さらに、動物を迎えてから生まれた心境の変化ペットの快適な生活のため気をつけていること保護動物の支援活動に対する思いについて、ふたりが語る対談も。

『HARBOR』ご予約受付中!

現在予約受付中の第2号でバックカバーと特集に登場する7ORDER・真田佑馬&萩谷慧悟は、真田がトイプードル、そして萩谷がアナホリフクロウ・シロハラインコ・セキセイインコと、どちらも動物とともに暮らし、動物の保護活動にも関心を寄せるアーティスト。

特集内では、そんなふたりが“もしも”のときペットのために取れるアクションについて、動物の災害対策専門家に聞く取材を実施した。さらに、お互いがペットとの暮らしを通じて抱く考えや、動物を守る意識について語る対談も掲載する。

12月31日(火)までの早期予約で、真田 or 萩谷それぞれご希望のサイン&ひと言コメント入り本誌が当たる抽選キャンペーンも実施。予約受付は「QJストア」で開始している。なお、本誌売り上げの一部は保護動物支援団体に寄付され、本誌を購入をすることが支援活動への参画につながる仕組みとなっている。

【7ORDER・真田佑馬&萩谷慧悟 早期予約キャンペーン用】予約ページ

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吉田可奈

(よしだ・かな)エンタメ系フリーライター。著作『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん?』(共に扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。現在は『InRed』、『steady.』(共に宝島社)、『NYLON JAPAN』(CAELUM)、『ダ・ヴィンチ』(KADOKAW..

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