写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
2024年もあと1カ月
第131回。
2024年がもう終わるのか。
あっという間だったのは当たり前に、記憶を留めていられないほどの密度で駆け回った感触。
脳内は曖昧に溶け、心は縦横無尽に動き回る。
それでも季節と言葉を交わしながら色を重ね、音を集めて人とまとまり、道ゆくすべてに学びを得ながらなんとかここまでこぎつけたような、いやここっていったいどこなんだ……ってそんな心地。
この現象に“SIKI”と名づけてみた一年でした。
来年はこの現象を自分に定着させて味わおうという企みがあります。
そのためにもあと1カ月と少し。
仕込みを始めます。
NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、工藤遥、RUI・TAIKI・KANON(BMSG TRAINEE)、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。