「パンデミック」の恐怖から世界を救え。アフターコロナをボードゲームで実践

2020.3.26


俯瞰した客観的な視点で捉え直す訓練

ゲームのルールは、システムだ。世界を動かす仕組みの一部を模式図的にシステム化し、それをルールとして提示する。そのルールの中で懸命に賢明な選択と行動を繰り返すことによって、プレイヤーは、世界の背後にあるシステムを体感する。何が何を動かし、何が何に関わっているのか。

もちろんゲームなので、現実が持つ複雑さや、個的な想いは表現されない。東京の病原体を放置して、別の都市へ向かうという行動の選択も「すまん、東京!」と言いながらできてしまう。

世界を描いたボードを上から覗き込み、コマやカードを使って抽象化した仕組みを動かす行為は、今目の前で起きている事態を、主観的な恐れだけに囚われずに、俯瞰した客観的な視点で捉え直す訓練になる。

渦中にいると視野が狭くなり、一部しか見えなくなる。そこから抜け出すためにも、『パンデミック』をプレイして、アフターコロナの世界を生き抜くアクションを豊かに想像すべきだ。

4人でもプレイ。検疫官(緑のコマ)の病原体を寄せつけない能力、頼もしい

『パンデミック:新たなる試練 日本語版』

ゲームデザイン:マット・リーコック
製造元:Z-MAN Games
日本語版販売:ホビージャパン
プレイ人数:2〜4人用
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約45分
内容物:ゲームボード、役割カード7枚、プレイヤーコマ7個、調査基地6個、木製マーカー6個、病原体コマ96個、プレイヤーカード59枚、感染カード48枚ほか

「猛毒株」「変異種発見」「バイオ・テロリスト」の3つのチャレンジがプレイできる拡張セット『パンデミック:迫りくる危機』もある。


▶︎【総力特集】アフターコロナ
『QJWeb』では、カルチャーのためにできることを考え、取材をし、必要な情報を伝えるため、「アフターコロナ:新型コロナウイルス感染拡大以降の世界を生きる」という特集を組み、関連記事を公開しています。


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米光一成

米光一成 (よねみつかずなり)ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学教授/日本翻訳大賞運営/東京マッハメンバー。代表作は『ぷよぷよ』『はぁって言うゲーム』『BAROQUE』『はっけよいとネコ』『記憶交換ノ儀式』等、デジタルゲーム、アナログゲームなど幅広くデザインする。池袋コミュニティ・カレッジ..

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