「野田さんはマジで天才かもしれない」
そんな逸材を放っておけるわけもなく、それからというもの野田のためのコーナーを僕らはいくつも考えた。中でもプロゲーマーの板橋ザンギエフやファミ通.comの編集長を呼んで「野田ゲー」を評価してもらう企画「野田ゲームショウ2019」からはパズルゲーム『組体操合戦』が本当に商品化された。ふざけているように見えるが実際はちゃんと遊べる作りになっているその作品性の高さにゲーム業界の人たちも「野田さんはマジで天才かもしれない」と舌を巻いた。そんな番組と縁が深い野田ゲーが「R-1ぐらんぷり2020」を制したというのだから、こんなにうれしいことはない。
このコラムを書いている3月11日現在、R-1ぐらんぷりで披露された野田ゲー『モンモンとするぜ!! ストッキング姉さん』がちょっとだけ炎上している。その批判が正しいのかどうかは僕にはよくわからない。ただ僕が言えるのは、天才野田クリスタルはこれくらいのトラブルじゃ動じないということだ。「野田ゲームショウ2019」の収録終わりでこんな会話があった。
板川 「この企画2回目やるとしたらいけますかね?」
野田 「全然いけます」
板川 「でもゲーム作らないといけないですもんね?」
野田 「あ、1週間ぐらいで作れちゃうんで問題ないっす」
ひとつダメになったら新しいものを作るだけ。アイデアはいくらでも湧いてくる。天才ってそういう人、だと思う。