世界最大規模のアニメの祭典として知られ、3月23日、24日に開催された『AnimeJapan 2024』で『ファイナルファンタジーVII リバース』『Fate/Samurai Remnant』など人気ゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーたちに、“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。2024年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。
そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では春に行われた大型コスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
ここでピックアップするのは、世界最大規模のアニメの祭典として知られ、3月23日、24日に開催された『AnimeJapan 2024』に参加していたコスプレイヤーたち。
“アニメの大型イベント”とはいえ、コスプレエリアにはジャンルに縛られず、さまざまなタイトルのキャラクターたち(に扮したコスプレイヤー)が集結。ゲーム作品では、昨今主流のスマホゲームに加え、『ファイナルファンタジーVII リバース』『Fate/Samurai Remnant』『ニーア オートマタ』『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』などの人気が高く、どのレイヤーにも撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。
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「身体のラインがはっきり見える衣装なので、かっこよく着こなせるように身体づくりをがんばりました。ティファは格闘家なので、立ち姿がそれらしく見えるようにポージングも研究して。特にバトルでは敵を蹴り上げるシーンが多かったので、そのポーズを取るときは脚だけでなく姿勢もきれいに再現できるよう、足腰を中心に鍛えてきました」(『ファイナルファンタジーVII リバース』ティファ・ロックハート/佐倉こむぎさん)
「ドレスそのものは既製品ですが、フリルやベルトといった装飾はすべて自作で、あとからつけ足したものになります。スカート部分にボリュームを持たせるため、中にパニエを2枚着用しているのもこだわったポイントです。続いてウィッグですが、こちらはキャラウィッグではなく、ウィッグ屋さんを探し回って見つけた2色のフルウィッグを組み合わせて制作したもの。なかなかいい感じの色味に仕上がったと思うんですけど、いかがでしょう? あとメイクも、自分の顔とキャラクターを照らし合わせながら、できるだけ雰囲気を近づけられるよう試行錯誤しました。いろんなメーカーのカラコンを試した上で、最も色味の合うものを使わせてもらっています」(『Fate/Grand Order』バーヴァン・シー/蟹nyanさん)
「こちらの着物は自作で用意したもので、染色も自分で行いました。袖の部分のボリュームが特徴的なデザインなので、中にクッション材を入れて雰囲気を再現したのもこだわったポイントです。それともう1点、前髪越しに眉毛が透けて見えるところもこのキャラならではの魅力なので、ウィッグの上から眉毛を貼りつけて、そうしたビジュアルを再現してみました」(『Fate/Samurai Remnant』タマモアリア/ときつぐさん)
「こだわったポイントはいくつかあって。まずウィッグは短くカットしたあとにヘアスプレーを使用し、両サイドにふんわりとしたボリュームが出るよう時間をかけて調整しました。小道具の武器は自作で、ゲーム内の3Dビューアを参考にしながら型紙を作り、素材にはCOSボードを使って制作しました。刀身の中にアルミの芯を入れて曲げられるようにするなど、自分なりに“刀身の反り”を表現したのも工夫したポイントです」(『ニーア オートマタ』ヨルハ二号B型/Chin Ryuさん)
QJWebでは6月以降も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。
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