きしたかのが明かした結成時の秘話とは? 初の頂点に猫怪獣。太田プロライブ『月笑』6月レポート【ネタ動画あり/写真25枚】

2024.6.18
月笑6月レポートアイキャッチ_猫怪獣

文・編集=鈴木 梢 撮影=晴知花


太田プロダクション所属芸人たちがしのぎを削るネタライブ『月笑』。来場者および生配信視聴者の投票によって順位と獲得ポイントが決まるため、毎月熾烈な争いが繰り広げられている。また、年末にはその年間チャンピオンを決める「クライマックスシリーズ」が開催される。

太田プロ所属芸人はG1〜G6のランクに分かれており、G3〜G6が『Jr.ライブ』、G1とG2が『月笑』でネタを披露することができる。ライブでの獲得ポイントによってランクの昇格や降格が決まるため、『Jr.ライブ』と『月笑』のメンバーは常に変動し続ける。

5月ROUNDでは、さすらいラビーが今年2度目の頂点に。G1とG2のメンバーだけでなくMCの納言も漫才を披露し、ゲストには東京ホテイソンが登場するなど大いに盛り上がった。

さすらいラビー、センチネル、ストレッチーズらが激戦!太田プロライブ『月笑』5月の模様をお届け【ネタ動画あり/写真25枚】

本記事では、『月笑』6月ROUNDを見た筆者が、今回特に気になった芸人とネタを紹介する。

『月笑』6月ROUND アーカイブ配信チケットの購入はこちら(6月24日(月)21:00まで)

※アーカイブ配信にはサノライブ、ライオンロックのネタ動画が含まれておりません。あらかじめご了承ください

G2は3組が初出演、1位は共感を呼ぶ年の差漫才

G2には、奥手事態、FREEMONKEY、ドロシー、杉並スラッシャーズ、群青団地、サノライブ、ドリンクウォーター、ジョウダンアオナナテンパイ、ライオンロックの総勢9組が登場。奥手事態、FREEMONKEY、ドロシーの3組は今年の『月笑』初出演となった。

月笑6月_FREEMONEKY
FREEMONEKY(左:磯野大輔、右:けんたろう)

カラオケを舞台とするコントを披露した、FREEMONKEY。磯野は履歴から楽曲を選ぼうとするも「これ、どんな曲だったっけ?」と、どれも思い出せない。けんたろうが試しに歌ってみせると、そこから怒涛の本気歌唱が始まる。歌い出しを瞬時につかむのが驚くほどうまく、加速度的に笑いを誘った。

月笑6月_ドロシー
ドロシー(左:豊田祐太朗、右:亀井悠佑)

ドロシーは、自動車教習所に通い始めたという豊田に対して亀井が「かもしれない運転」が大切だと話す。ところが豊田は、結婚し、子供が産まれ、子供が学校でイジめられ……といった人生の「かもしれない」をひとりで展開していく。そのまま脱線し続けるかと思いきや、最後の回収が見事だった。

月笑6月_ライオンロック
ライオンロック(左:長峰悠也、右:小林メイロ)

G2の1位となったのは、ライオンロック。30代に突入するという長峰に、大人として大切なことを教える小林。しかしそのどれもが、とある理由でなんの参考にもならない。参考にならないながらも共感を集める要素が満載で、笑いを集めた。

G1は8組、ゲストのきしたかのは結成当初の秘話を明かす

G1には、今月から『深夜のハチミツ』(フジテレビ)レギュラーとなったモシモシを始め、ストレッチーズ、青色1号、猫怪獣、サルベース、それもまた一興、センチネル、さすらいラビーの総勢8組が登場。

ストレッチーズ 太田プロライブ2024/6月ROUNDより

ストレッチーズは、福島敏貴(左)が「マンガを描きたい」と切り出すところから始まる漫才。ベタな恋愛マンガを描く想定にもかかわらず、「第一話」ではなく「第一球」「第一楽章」など特定ジャンルのマンガでしか使わないようなものばかりを提案する。それに対する高木貫太(右)のツッコミはすべて的確なサブタイトルとなっており、絶妙な的確さが笑いを増幅させていった。

センチネル 太田プロライブ月笑2024/6月ROUNDより

センチネルはツカミから引きつける漫才。ギャンブルが好きだという大誠(左)に、トミサット(右)は「ラスベガスへ行ったほうがいい」「俺は海外のカジノの本格的な雰囲気を出せる」といい、現地カジノの再現をし始める。トミサットの持ち味を生かした怒涛のボケと、そのボケを引き立てながら流れを作り上げる大誠のツッコミは、どんな設定でも安定感を見せる。

月笑6月_猫怪獣
猫怪獣(左:チュゴン、中央:おやま、右:きいち)

猫怪獣は、漁師と人魚が言い争うコント。登場と同時に笑いを誘ったのが、きいちの人魚姿のインパクト。だがそれ以上に、セリフや態度などキャラクターとしても強烈で、見た目のインパクトに負けないネタの強さを見せた。なお、猫怪獣はG1の1位となり、今年の『月笑』初の頂点に輝いた。

月笑6月_きしたかの
きしたかの(左:高野正成、右:岸大将)

今回はゲストにマセキ芸能社から、きしたかのが出演。「実はもともと、太田プロに入ろうと思っていた」と結成当時の秘話を明かしつつ、漫才を披露した。

月笑6月_エンディング

『月笑』6月ROUNDは、6月24日(月)21:00まで視聴可能なアーカイブ配信を販売している。また、7月ROUNDは7月8日(月)19:00から、シアターマーキュリー新宿で開催予定。生配信の視聴者も投票ができるようになったため、来場できない方もぜひ生配信をご覧いただきたい。

『月笑』6月ROUND アーカイブ配信チケットの購入はこちら(6月24日(月)21:00まで)

※アーカイブ配信にはサノライブ、ライオンロックのネタ動画が含まれておりません。あらかじめご了承ください。

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鈴木 梢

(すずき・こずえ)1989年、千葉県市川市生まれ。出版社や編集プロダクション勤務を経て2019年からフリーランスに。主に日本のエンタメ/カルチャー分野の企画・執筆・編集を行う。もちもちしたものが好き。

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