【デビュー直前】ME:Iが初ライブで見せた「熱狂の一夜」。COCOROが涙するシーンも【『2024 ME:I LAUNCHING SHOW ME:ICONIC』レポート】

2024.3.28

©LAPONE GIRLS

文=於 ありさ 編集=高橋千里


サバイバル・オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(日プガールズ、日プ女子)から誕生した新グループ「ME:I」(ミーアイ)。

3月27日、初のファンコンサート『2024 ME:I LAUNCHING SHOW ME:ICONIC』の初日公演を東京ガーデンシアターにて開催した。

(c)LAPONE GIRLS

ME:Iの11人にとって、これまで国民プロデューサーとして支えてくれたファン「YOU:ME」(ME:Iのファンネーム)と初対面の機会となった同公演は、終始お祝いムードと喜び、そしてこれから向かう未来への希望に満ちあふれていた。

そんな記念すべき一夜の様子を詳細にレポートする。
※セットリスト掲載あり

歓喜の声があふれた「想像以上」

4月17日に発売されるデビューシングル『MIRAI』のタイトル曲「Click」がBGMとして流れるなか、会場はどこかそわそわとした様子。

それもそのはず。『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の最終投票で決定した11人のデビューメンバーが、国民プロデューサーとしてともに戦ってきたYOU:MEだけを招いて行われるステージは、同公演が初めてなのだから。

約3カ月間、YouTubeやInstagramなどのメディアを通してのみ近況を知ることができたME:Iのメンバーが、いったいどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

期待と緊張が入り混じった空気が蔓延している会場には、応援グッズを持ち、ステージを見つめたり、同行者と会話をしたりしながら、今か今かとそのときを待つYOU:MEの姿が目立っていた。

(c)LAPONE GIRLS

BGMとして流れていた「Click」の音量が徐々に大きくなると、会場は暗転。

ステージにある大きなスクリーンがふたつに割れ、サブリーダーのRANがトップバッターとして堂々とした振る舞いで登場。ステージの前方までウォーキングし、カメラに向かって表情を決めてみせると、会場は歓声に包まれた。

そこから、ほか10人のメンバーもあとに続き、最後には11人で再登場。番組のファイナルで披露したデビュー評価曲「想像以上」のイントロ、秒針のようなサウンドが流れると、会場からは悲鳴に近い歓声が起きていた。

MOMONA「やっと出会えたー!」に会場熱狂

1曲目のパフォーマンスが終わってもなお、興奮は冷めず、歓声が鳴り止まない会場。

初のMCパートでは、11人が声をそろえて「Click! ME:Iです!」と元気よくあいさつし、順番に自己紹介。

会場からはもう一段階ギアを入れて激励する声や、思い思いにファンの名前を呼ぶ声、「かわいいー!」と感情のままに伝える声があふれた。

(c)LAPONE GIRLS

このイベントを無事迎えられたことについて、リーダーのMOMONAは「私たちも、今日というこの日を迎えるにあたって、本当にたくさんのことを乗り越えてきて、たくさんのステージや収録をやらせていただいたんですけども、本当に今日という日は特別です」とコメント。

ひと呼吸置いたあとで「やっと出会えたー!」と、とびっきりの笑顔で喜びを表現すると、会場からはそれに応えるような大きな声援が送られた。

トークパートでは、メンバーとの韓国合宿の話題に。AYANEは「日本を出るっていうのが、この機会が初めてだったんですけど、みんなと暮らして勝手に“生活力”が上がったんじゃないかなと……」と自己評価。

AYANE本人が少し照れくさそうに、そして不安気に笑うと、会場からは「上がってるよ!」とポジティブに後援する声が。これを受けて「ありがとう!」とAYANEがお礼を言い、「じゃあ、上がってますね!」と自信満々に言い直すひと幕も見られた。

初お披露目「Sugar Bomb」で幻想的な空間に

自分が求めるイメージとファンの声を頼りに猫耳や姫セットなどの着用アイテムを決める「ME:Iの追求美」というコーナーや、チームに分かれて今日のカバーガールを決める企画、トークコーナーを交えつつ、イベントは進行。

(c)LAPONE GIRLS

中盤には、もうひとつのデビュー評価曲で『MIRAI』にも収録される「CHOPPY CHOPPY」を11人バージョンで披露。キュートでポジティブな楽曲で会場を盛り上げた。

映像コンテンツを挟んだあと、初回限定盤Aに収録される「Sugar Bomb」を初お披露目。メンバーに囲まれたセンターポジションからMIUがスタンドマイクで歌唱しながら登場すると、ファンは大興奮。シャボン玉や銀色の紙吹雪の中でメンバーがしっとりと歌い上げる姿に、視線を奪われている様子もうかがえた。

この楽曲について、MOMONAは「タイトル曲の『Click』とは打って変わって、明るすぎず暗すぎず、ムーディでグルーヴ感のある曲です。歌詞はYOU:MEとME:Iがお互いの甘い瞳や声に誘われて、一緒に手を取り合って新しい世界、どんな世界だろうと一緒に行こうという希望とか、YOU:MEに対する愛が込められた楽曲になってます」と説明。

ステージでのパフォーマンスについてTSUZUMIは「ハンドマイクとマイクスタンドを使ったパフォーマンスだったんですけど、初めての経験で、しーちゃん(SHIZUKU)と私がマイクスタンドを投げてキャッチするという難しい振り付けがあって……」と言い、SHIZUKUと顔を見合わせて「苦戦したよねー?」と労い合うひと幕も。

最終的には「でも今日、よかった! しーちゃんの投げ具合、最高だった!」と親指を立て、お互いを讃え合う仲睦まじい姿を見せた。

COCOROが涙「名前が呼ばれると思ってなくて…」

(c)LAPONE GIRLS

タイトル曲「Click」では、RANがセンターを務めたダンスパートのあと、ステージが真っ暗に。一人ひとりにスポットライトが当たると、カメラにキメ顔をするサプライズ演出も。

そこから雰囲気が一変。木村カエラが作詞を務めた楽曲「FLY UP SO HIGH」では、メンバーが自身のパートを手書きした歌詞がスクリーンに映し出されるなか、歌唱。ファンをエモーショナルな気分にさせた。

(c)LAPONE GIRLS

アンコールでは、ME:I誕生のきっかけとなった『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』のテーマ曲「LEAP HIGH! ~明日へ、めいっぱい~」を、猫をモチーフとしたアイテムを身につけ、撮影可能曲として披露。

そのあとで、メンバー一人ひとりからYOU:MEに対して、感謝のコメントが送られた。

(c)LAPONE GIRLS

KEIKOは「YOU:ME、最高でした!」と絶叫。「みなさんにたくさんパワーをもらったので、これからもがんばります!」と彼女らしい笑顔を見せた。

(c)LAPONE GIRLS

「待ちに待った『ME:ICONIC』、今までつらいこともたくさんあったんですけど、YOU:MEのみなさんに会えて、そんなことはどうでもよくなったし、とても幸せでした。みなさん、幸せでしたか?」とTSUZUMI。「上のほうも見えてるよー!」と指差しながら、会場に語りかけた。

(c)LAPONE GIRLS

RANは「オーディション中から投票してくれて、ずっと応援してくださった方には、お待たせしてしまったんですけど、デビュー前からYOU:MEに会えて、とても幸せに思っています。これからは応援していただいたぶん、11人で恩返しできるようにがんばります! 大好きです」と宣言。

(c)LAPONE GIRLS

AYANEは「こんなたくさんのYOU:MEと一度に会えると思ってなかったのでうれしかったです。すごい……満席」とうっとり。「遠くまで見えていますよ?」と優しく語りかけたあとで「あっという間だったんですけど、みなさん大丈夫でしたか?」と顔色をうかがい、観客からは大きな歓声が。それを聞き「YOU:MEに幸せにしてもらったので、もっとがんばれます。愛してます!」と笑顔を見せた。

(c)LAPONE GIRLS

会場を広く見渡し「はい、MIU、MIU、MIU!」と自分の名前が書かれたうちわを指差ししたMIUは「私、めっちゃ視力がいいので、3階のほうでMIUのうちわを持ってるのまで見えてるんですよ」と伝え、ファンは大絶叫。興奮するファンを「わかった、わかった」となだめたあとで「思ったより人がいてびっくりしたのと、うれしい……!」と笑顔。「やっと練習生を卒業できたんだなって思います。これからアーティストとしてみなさんに会えるのを楽しみにしてます。よろしくお願いします」と感慨深げにあいさつした。

(c)LAPONE GIRLS

MOMONAは「ここに立ってみなさんの顔をやっと見ることができて、私にとって、ME:Iにとって間違いなくみなさんが原動力だなって強く思いました。どんなことがあろうと、これから何を目指そうと、みなさんがここにいてくださって、いる意味があるなって強く思いました」「ここから初心を忘れず、強く強く突き進んでいきたいと思います」と高らかに宣言。

(c)LAPONE GIRLS

RINONは「たくさん準備してきたので、このパフォーマンスを見せられて、ホントにうれしかったなと思います。みなさんの応援が力になるので、これからも応援よろしくお願いします! また、お会いしましょう!」と“ポジティブ姫”らしく堂々と笑顔。

(c)LAPONE GIRLS

笑顔で会場を見つめていたSUZUは「こうして11人で並んで立っていることが幸せで、夢のようです。ME:Iが今スタートしたので、どんな花道もみなさんと走り続けたいと思います」と宣言。

(c)LAPONE GIRLS

KOKONAは「遠いところからありがとうございました。今日を本当に楽しみにしていて、みなさんに会えて、全員顔見えてます! これで終わりじゃないので、次のステージでもみなさんに会いたいなと思います」と明るい未来を想像したコメントを残した。

(c)LAPONE GIRLS

SHIZUKUは「遠くからだったり、平日だったりするのに、みなさんここまで来てくださってありがとうございます。これからは私がみなさんにいっぱいパワーをお届けするので、必ずまた会いましょう」とあいさつし、「みんな大好きだよー」と笑顔で呼びかけた。

(c)LAPONE GIRLS

最後に、COCOROは歓声を聞いて「本当にすごく楽しかったです。今日、YOU:MEのみなさんと直接会えたことで、やっとデビューできるんだなという実感が湧いてきて」と涙ながらにあいさつ。「(『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』ファイナルでは)11位で、名前が呼ばれるとは思っていなかったので、こうやってそのとき応援してくださったみなさんがYOU:MEとして、私はME:Iとして会えて幸せです。みなさんともっと素敵な未来を作っていきたいです」と感謝と誓いを述べた。

「ME:Iの未来」を見せてくれた一夜

(c)LAPONE GIRLS

最後は、『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』コンセプト評価の課題曲のひとつ「&ME」を披露。歌詞の「You and me!」の部分を「YOU:ME」に変えながら、客席と声を合わせてパワフルにパフォーマンス。

ME:I、そしてYOU:MEがお互いに感謝の気持ちを伝え合って、ステージは幕を閉じた。

ファンの前でオーディション中の集大成、そしてME:Iの未来を見せた今回の公演。「未来のアイドル」としてデビューする彼女たちが、これからはどんな未来を見せてくれるのか。今後の活躍にさらに期待が高まった一夜だった。

この記事の画像(全20枚)


この記事が掲載されているカテゴリ

Written by

於 ありさ

(おき・ありさ)ライター・インタビュアー。金融機関、編プロでの勤務を経て2018年よりフリーランスに。サンリオ・男性アイドル・テレビ・ラジオ・お笑い・サッカーが好き。マイメロディや推しに囲まれて暮らしている。

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。