『まつもtoなかい』で中居正広、二宮和也、秋元康が語ったSMAPと嵐のあり方、そしてこれからの「アイドル」について
豪華かつ異色のトークで話題を集めてきた『まつもtoなかい』(フジテレビ)が、『だれかtoなかい』として再スタート。MCは中居正広と二宮和也が務めることとなったが、再スタートを切る直前の1月28日(日)放送回は、MCを中居正広、ゲストには二宮和也と秋元康を迎えてトークを繰り広げた。本記事ではその放送回について、ブロガーのかんそうが振り返る。
「セルフプロデュース」の難しさと秋元康のプロデュース力
1月28日放送の『まつもtoなかい』が、バラエティ史に残る神回だった。中居正広のMC力と、二宮和也のバランス感覚、秋元康の質問力、誰も予想しなかったイレギュラーな状況だからこそ、中居本人の言葉を借りるのであれば「ぶっ倒れる寸前の番組」だからこそ生まれた化学反応。特に中盤には、頂点に立った3人だからこそできる「アイドル」トークを繰り広げていた。
番組序盤、秋元康はそれぞれの独立の心境を察しながら「セルフプロデュース」の難しさについてこう語っていた。
秋元「でも(ひとりは)気が楽だと思うよ。だってさ、売り出すっていうことは誰かのプロデュースがあって、どういうかたちでやるかだけど、もうふたりは動いてるわけだから。その中で、自分で選んでいくわけじゃない? だけど、結局一番難しいのはセルフプロデュースだって想像がつくじゃない。今までいろんな人を見てて、沢田研二さんが『TOKIO』って曲を歌ったときも、小泉今日子さんが『なんてったってアイドル』を歌ったときも、本人は一番嫌がるのよ。絶対こんなの嫌だって。そういうのが当たるんだよね」
中居「本人が一番違和感を感じるもの(が当たるの)ね?」
秋元「だから、『騙されたと思って中居くんやってよ』とか、『騙されたと思ってニノやってよ』って(プロデュースサイドが)言うものの中にヒットがあるから、全部が自分で決めるようになると、(ヒットを出すのが)なかなか難しいかなっていうのはある」
秋元康のプロデュースするものは、最初は理解できないものが多い。筆者は、秋元康のすごさは「発想の幅広さ」と「スピード感」だと思っている。普通のプロデューサーや作詞家が二の足を踏んでしまうようなアイデアも、秋元康はなんの躊躇もなく実行する。
手がける歌詞に関しても、心の奥をのぞかれているようなメッセージ性の強い歌詞もあれば、耳を疑うようなとんでもなく意味不明でトンチキな歌詞もある。そして、げに恐ろしきは、それを凄まじい速さで、そしてなんの前触れもなく届けてくるということだ。
熱が冷めないうちに次の燃料を投下し、常に代謝を促してくる。私はいつも振り回され、脳が混乱する。納得はできないが、秋元康の手がけたものに良くも悪くも心が動かされているのは確かだ。
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