2度目のアリーナツアー『2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR「READY TO POP!」』を11月4日に東京・有明アリーナでスタートさせた11人組グローバルグループ「INI(アイエヌアイ)」。
2024年2月の同ツアーでの京セラドーム大阪の追加公演も発表された、11月4日のツアー初日のライブレポートをお届けする。
MINIの胸を高鳴らせた西洸人が作曲したBGM
11月4日に、2度目のアリーナツアーとなる『2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR「READY TO POP!」』の初日公演が有明アリーナにて開催。彼らの単独ライブとしては2023年1月の日本武道館公演以来、10カ月ぶりという久々の公演となった。
この間、彼らは日本の音楽番組はもちろん、『KCON』や韓国の音楽番組のイベント『SBS INKIGAYO LIVE in TOKYO』、WANIMA主催のフェス『WANIMA pre.1CHANCE FESTIVAL』などの経験で実力を積み上げ、出演後はさまざまなアーティストのファンから絶賛を浴び、その可能性をさらに広げていた。
そんな彼らが待ちに待った、MINI(INIのファンネーム)のために開催したアリーナツアー初日の会場は、開演時間前から熱気に満ちていた。それぞれがペンライトを点灯させ、うれしくてたまらないといった表情をステージに向けていたのだ。
その気持ちをさらに盛り上げていたのが、開演するまでに会場に流れていたBGM。メンバー全員の特別音声が入り、高揚感をさらに煽るこのサウンドは、実は西洸人が作曲したもの。西が空き時間にメンバーそれぞれの声をボイスレコーダーで録音して作成した90分間のビートは、こだわりに満ちていたからこそ、ぜひこれからツアーに参加するMINIの方には早めに会場に入って聴いてもらいたい。MINIを喜ばせたいというメンバーの心からの気持ちが、始まる前から感じられるはずだ。
各メンバーの進化が見て取れる楽曲を続々披露
初日の公演だからこそ、ステージに上がった彼らの表情は喜びに満ち、それぞれのメンバーが何度も「久しぶり~!」と熱く声をかけている姿が印象的だった。そんななかで西が声を出すようにと煽ると、一気に全員の目つきがさらに鋭くなり、彼らのパワフルで圧倒的な代表曲でもある「Rocketeer」がスタート。
一瞬でその世界観に染まり、深く入り込む彼らのパフォーマンス力は、昨年に比べさらに成長を遂げている。炎が上がり、勢いが増したまま木村柾哉をセンターにしたダンスブレイクが始まると、エネルギッシュかつ美しさを持ち合わせたパフォーマンスに会場の温度が上がっていくのが感じられた。
髙塚大夢の煽る声から始まった「FANFARE」もROCKアレンジでパフォーマンス。彼らの勢いあふれる楽曲は、歪むギターの音色とよく似合う。田島将吾は楽曲中、MINIを力いっぱいに煽り、炎に包まれながらさらに圧倒的なダンスを見せていく。メンバーだけでなく、会場のテンションも上がり続け、全員がヘッドバンキングで勢い落とさぬまま、曲が終了すると大きな歓声と拍手が上がった。
さらに、シングル『TAG ME』の収録曲である、ミディアムテンポのラブソング「YOU IN」が初披露された。カジュアルなジャケットでかわいらしい世界観は、彼らのクールな一面とはまた違うギャップを感じることができる。
実はこの曲は木村が振り付けを担当。メロウで少し大人な雰囲気も持ちつつ、メンバーがふたりひと組になり、背中合わせで歌うパフォーマンスはとてもキュートだった。最後にこの楽曲の日本語詞を担当した藤牧京介が「MINI、大好きです!」と話すと、西が「まっきーが大好きだって! 俺も大好きだぞ!」と返すひと幕も。
本ツアーのグッズTシャツは、池﨑理人がデザインを担当。和のテイストをふんだんに取り入れた個性的なTシャツを着用したINIメンバーは、最新曲「HANA_花」をパフォーマンス。許豊凡の丁寧で美しい歌声や、藤牧ののびやかな歌声などをより堪能できるこの曲で、MINIの力強く、大きなかけ声を浴びながら、とてもうれしそうに笑顔の花を咲かせていた。
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