アンタッチャブル柴田、ザキヤマの夢を明かす「自分たちの冠だけど、MCは別の人という番組がやりたい」(アンタウォッチマン!)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『アンタウォッチマン!』(8月22日放送)

男性ブランコ、山添を迎えて、MC2組が後輩たちと親睦を深める新企画「気持ちいい先輩風を吹かせたい」。

単独で全国ツアーを「ちゃんと経済にして」やりたいという男性ブランコ。これに対し、「トートバッグが売れる」「札幌は苦戦した」など具体的な話を挟みつつ、「全国ツアーやり出してしばらくは赤字のまま数年やってたけど、今はけっこう利益が出ている」「キャパを多くしてチケット代を上げた。東京03さんとかバナナマンさんと話してて『我々ぐらいのレベルでチケット代を上げていきましょう』って」と、伊達が証言。富澤も「僕らが上げないと後輩が上げられない」とつづける。この世代がやったお笑いライブの単価を上げる取り組みは、めちゃくちゃ重要なことだったと思う。

山添が目指している番組の話から『博士ちゃん』は、サンドウィッチマンの単独ライブでおもしろい子供を舞台に上げて絡んでいたのをたまたま番組の総合演出が見て、サンドウィッチマン×子供がいいと思い企画されたという話も興味深かった。

一方、アンタッチャブルは「ひな壇でメインを張りたい」「ひな壇の価値を上げたい」と笑うザキヤマ。柴田「こいつの夢らしいです。自分たちの冠だけど、MCは別の人という番組がやりたい」。スタジオのメンバーは「ないない」と笑っていたけど、このかたちは新鮮だし意外と実現しそうな感じがする。

『私のバカせまい史』(8月24日放送)

大久保佳代子が研究発表するのは「郷ひろみのジャケットパフォーマンス史」。郷ひろみが初めてフジテレビに出演したのは1972年。しかしこのころは、ジャケットパフォーマンスをする気配はない。

初めてフジテレビでジャケットパフォーマンスをしたのは1982年。デビューから10年経ったころ。当時26歳。「女であれ、男であれ」の中でさりげなく右裾を払う「ジャケット右裾払い」を披露。あまりのさり気なさにバカリズム「いや、ジャケットパフォーマンスの定義、一回ちゃんとしません?(笑)」。

その後、ジャケットパフォーマンスはど派手に進化していく。「右払い腰見せ」「左半身脱ぎ」「左半身開き」など勝手につけた技名がくだらない。けれど、最も多く披露したのが「右裾払い」という“原点”だというのがおもしろい。これまでの研究発表で判明したとおり、郷ひろみは「寝起きドッキリを仕掛けられた芸能人」でも「ドミノ倒し企画をした芸能人」でも第1号。さらには「林家ペーに写真を撮られた芸能人」の第1号でもあるという。郷ひろみの芸能史、奥深い。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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