SNS累計フォロワー数85万人超え、アイドルグループ「JamsCollection」のメンバー・“るーるる”こと小此木流花の連載「るーるるのきもち」。
今回は「アイドルの嘘」について、日々考えている“きもち”を言葉にする。
目次
『【推しの子】』の「アイドルの嘘はとびきりの愛」
今日はね、アイドルの嘘はとびきりの愛なのか?って話
『【推しの子】』観てた?
るーは人生の楽しみってくらいハマって観てた!
有馬かなちゃん好き過ぎたの
アニメのキャラクターは白か水色のロングヘアの女の子しか好きにならないのに、かなちゃんだけは大好きになったの
でもそんなことはどうでもよくて、そのアニメの中の、「アイドルの嘘はとびきりの愛なんだよ」って有名なセリフ!
初めて聞いたときから、その言葉の意味とか、本当にそうなのかなぁ〜ってずっと考えてる
主人公のアイドルの女の子が言うセリフで、その子は、アイドルとしての幸せも女の子としての幸せもどっちも欲しいし、アイドルは偶像だから嘘って魔法を使って輝くし、嘘をつくことはファンへの愛って言うの
それ観てるとき、初めはズルくてなんか人間的なグロさに怖ってなってうーんって気持ちだったんだけど、その子は軽い気持ちでアイドルしてる言い訳でそういう考えしてるんじゃなくて、本気でアイドルをしてるからこそ、過去にいろんな背景があったり考えがあった上で本気でそう思ってるってわかったときは、うぉーーー⤴って惹き込まれた
Jamsメンバーに言われた「優しい嘘」
ちょうど最近嘘に関して「!!」って思った出来事があってね、自分のグループのメンバーの子が楽屋で充電器使いたいって言ってたから貸したの
でもその充電器、あとから自分が使ってみたら壊れててまったく充電できなかったから「使えなかったよねごめんね!」って言ったら、「ちょっとだけ接続悪かったけどたまにつながって少し充電できたし助かったよありがとう!」て言ってくれたの
でも絶対充電一個もできてないんだよ!
そのときに、わー優しいなあーーって、そうやって優しい嘘言えるのは素敵だなあって思ったの
でもそう思いながらもその優しさに自分の感情がいっぱいになってなんか恥ずかしくて(?)、それに対してどっか違うところ見ながら「んーー」としか返事できなかったんだけど(笑)
なんかいつもさ、ちゃんと深く思ってることほどうまく言えないんだよねぇ
そんな優しい嘘に出会えた話!
これ結構、嘘は愛って感じしない?
るーもそういう優しい言葉言えるようになりたい
絶対、なにこれ充電できないできないできないって言っちゃうもん
家族間でも「優しい嘘」を見つけた!
あとはね、こないだ群馬の実家に帰ったときにもなんか思ったことがあって、これは家族で夕ご飯食べに行ったときの話
妹がそのあと友達と予定あってご飯屋さんから先に帰ったの でも予定があることはるーにしか言ってなくて、ママにはただ先におうち帰ってるとしか言ってなかったんだけど、ママは何かあること察してたの
けど妹の前では特に何も言わず気づかないふりしてて、それもある種ママから妹へのひとつの愛なのかなって思って見てた
日常の中って意外と優しい嘘が多発してるのかも
でもだとしたらそれ嘘って言葉で表現するのやめたい! 嘘は嘘だから、なんか違う言葉で言いたい すぐ思いつかないけど
って散々話したけど、『【推しの子】』に出てくる嘘はこんな小さい嘘じゃないから全然別
でもやっぱアニメの中の話だし現実と照らし合わせて考えるのむずいなーこの話題放棄したいなう
アイドルの「みんなのおかげ」って本当?
だって、「私たちがここまで来られたのはみんなのおかげです」っていうアイドル、テンプレな言葉過ぎて嘘とか本当とかよくわかんない
その言葉の前後にちゃんと「おかげ」って思うことに対しての具体的な気持ちがあったら別だけど、その言葉だけじゃ本当にその言葉に感情があるのか全然わかんない
だからひとりずつのスピーチのときとかもそういう言葉あんまり言いたくないし、当たり障りない言葉しか言わないアイドル、自分はあんまり惹かれない
でも、どこかで聞いたことあるような誰からも絶対に反感買われないようなあんまり意味もないような言葉しかしゃべらないことが、逆にアイドルとしてのプロ意識で、それが魅力になってるアイドルがいることも推せないけど理解はできるし、自分はそうなれないからこそ素敵だなと思う瞬間もある
やっぱりどういるのがいいなんてひとつだけの正解はないし、いろんな人がいて好きになる人間のタイプも違うからこそ、それぞれのアイドルにそれぞれのファンがいて成り立ってるから、結局この話どうでもいいというか結論がないんだけど
ひとつ今気づいたことがあって、『【推しの子】』って大衆のオタク目線のオタクの気持ちほぼ描かれてないんだよね
アイドルは偶像!だから嘘は愛!って、いくらそう思ってるアイドルがいても、その子のファンはその嘘まで含めてその子を愛せるのかっていうところじゃない?
だから、嘘が愛なこともあるし、そこから愛が生まれることもあるけど、相手が受け止めて愛せる範囲を超えてしまったらそれはただの“嘘”でしかなくなっちゃうよね
だから嘘がどうとかって自分が決めることじゃなくて受け取る側が決めることなのかも
なんか直接的に嘘があったわけじゃなくても、片方の解釈でそれが嘘ってことになっちゃうこともあると思うし、自分の中の理想があってそれとズレたときにその存在を嘘って捉えちゃうこともあるし、もう難しいお話になってきた
「愛」を持って、言葉を伝え合うって大事!
ちっちゃいころ、従兄弟の家に預けられたとき、ママにすぐ帰ってくるよって言われたの
だけど全然すぐ帰ってこなくて、遅くまで待った それって今思えば子供ならママ嘘ついたって思ってもよさそうだけど、そのときはママの思う「すぐ」と、るーの思う「すぐ」は違うんだなあってだけ思った
だから、保育園のころ砂場で遊んでるときに、早いもの勝ちでしか使えないシャベルを友達に次貸してって頼んで、ちょっと待ってって言われてずっと貸してもらえなかったときも、あのときのママの「すぐ」が「すぐ」じゃなかったみたいに、「ちょっと」も「ちょっと」じゃないだろうし、貸してもらえなくてもいいやって別の遊びしてた
自分が嘘つかれたって思えば嘘だけど、相手と自分で言葉の意味が違ったんだって思えばそれになる
小さいころの話だからすごいどうでもいいような内容だけど、大人になっての今の環境でも内容は違ってもこういう言葉の解釈で、言う側と受け取る側のいろいろってたくさんあると思う
アイドルとファンのやり取りの中でもたくさん
だから嘘が愛とかそんなのはよくわからないけど、ただ、お互いが愛を持って言葉を発して言葉を受け取れるかって大事だよね
これは、伝える側はアイドルだけじゃないよ!
ファンからアイドルに伝える何かも同じこと
アイドルもファンからたくさんの気持ちとかいろんなこと伝えてもらって受け取ってる
でも自分が疲れてたりなんかうまくいってなかったりすると、人に優しくなれなくなっちゃったりなんでも悪い方向に捉えやすくなっちゃったりしちゃうよね
それ、るーの悪いところで自分の一番くらい嫌いなところ
だけど、自分が相手を悪く思ってるときはその相手もこっちを悪く思ってるんだよって、中学のとき部活の顧問の先生が言ってた!
そういう小さい考え方の積み重ねで、愛は生まれていくんだなーーって思ったよ!
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