一ノ瀬ワタルと兄の再会に、千鳥『サンクチュアリ2』だと興奮(相席食堂)

千鳥

文=てれびのスキマ イラスト=おさく 編集=高橋千里


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『相席食堂』(8月8日放送)

今回の旅人は「強面が地元に凱旋」ということで、小沢仁志と一ノ瀬ワタル。

一ノ瀬は16歳まで過ごした佐賀県嬉野市に帰郷。『サンクチュアリ』を鑑賞済みの大悟は「久々に痺れた」と絶賛し、まだ未視聴のノブに「先に観んほうがいいんちゃうかな?」と心配する。

しかし、時間を追うごとに、『サンクチュアリ』の役柄そのままのキャラであることがわかってくる。

上京するための資金を貯めるアルバイト先を訪れると、たまたま一緒にバイトしていた同級生と再会して興奮したり、一般の人との会話にテンパったりする姿がかわいらしい。

『酒のツマミになる話』でも、語尾に自身の造語である「~すな」を連呼するため「すな先輩」と呼ばれていたと言っていたが、この日も「~すな」を連発。

そして、山奥で暮らしている兄と5~6年ぶりに再会。「元気そうやん」と壁にひじをついて登場する兄が「誰よりも俳優」のようでカッコいい。そこは仏像の工房だったという。

ちょうどこの日は、34歳の若さで他界した父親の誕生日。そんな物語性に『サンクチュアリ』シーズン2だと盛り上がる千鳥のふたり。

父親代わりの兄は、一ノ瀬にとって怖い存在だったそうで、怖い役柄を演じるときには参考にもしたそう。

相撲を取ることを提案する兄。もちろん、今や弟は兄が簡単に勝てる相手ではない。それを察知し、組み合った状態で「ありがとな」と耳元で囁き、決着をつけないまま勝負を終える兄。もはやドラマ。

そのまま「元気でな」と別れを告げる兄。「日本一の俳優やん!」とノブ。大悟「泣きそうになった!」。

中野を訪れた小沢仁志は、ベテランらしい懐の深さを見せつけ、とてもバランスのいい素晴らしい回だった。

『週刊ダウ通信』(8月7日放送)

吉原怜那の企画で「あの人に会って謝りたい」。

「あの人」とはつばきファクトリーの小野瑞歩。幼稚園が一緒の幼なじみで、同じ子役事務所に所属し、芸能界への夢を語り合っていた仲。

中学に上がったころ、ハロプロの研修生になった小野に対し、嫉妬と自責の念で直視できなかったという。そういったこともあって10年近く会っていないそう。彼女は小野を「みーたん」と呼んでいる。

その間を取り持つのは、“探偵稼業”を半年前に辞めた銀シャリ橋本。『ナイトスクープ』風にリポートしていく。

まず橋本が小野のもとを訪れ、吉原が会いたいと言っていることを伝えると、もちろん吉原のことを覚えていた小野は「会いたいです、会わせてください!」とうれしそうに答える。

いよいよ対面。吉原は「覚えてますか?」と第一声こそ敬語だったが、すぐに当時のままの関係性に戻ってはしゃぐ姿が感動的だった。それを見守る橋本の表情もよかった。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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