『NOROSHI2023』で大学お笑い日本一が決定!NSC入学予定の優勝者にジャルジャル後藤「今後も楽しみ」

2023.3.17
『NOROSHI2023』

文・編集=梅山織愛


“全国一おもしろい大学お笑いサークル”を決める『全国お笑いサークル団体戦 presented by 大学芸会「NOROSHI2023」決勝』が3月16日に行われ、慶應義塾大学お笑い道場O-keisのチーム空島が優勝した。

決勝進出チーム
※【チーム名】(漫才/ピン/コント)の順に記載

1 早稲田大学お笑い工房LUDO【チーム新都心】(カイザー・ソゼ/ヒップ齋藤/テトラジャ)
2 法政大学お笑いサークルHOS【チーム兄貴感謝】(海ほたる/福来る/虎ノ門)
3 一橋大学お笑いサークルIOK【チーム水彩フォーマルハウト】(インサイド/黒木朝昼夜/黄巾の乱)
4 明治大学お笑いサークル木曜会Z【supermarket romance】(はぐれポプラ/THE SENZAKI a.k.a THE/うごメモ世代)
5 早稲田大学お笑い工房LUDO【チームテネシー】(ホットコーナー/ミスター・サン・アントニオ/こるくぼーど)
6 慶應義塾大学お笑い道場O-keis【ダンス・チャンス・ロマンス】(犬派/もみもじ/ゴブリンズ)
7 創価大学落語研究会【赤組】(無一文/ダイナマイト入澤/ピンキーブーツ)
8 慶應義塾大学お笑い道場O-keis【チーム空島】(モザンレーション/半谷守備職人/祝詞)

168チームの頂点が決定

本大会は学生芸人最高峰の大会として位置する、お笑い団体戦。所属サークルを代表する学生芸人が「漫才・コント・ピン」の3組でチームを編成して出場する日本で唯一の「団体戦形式」のお笑いイベントだ。9年目の開催となる今年は168チームが出場し、決勝には8チームが進出。決勝の審査は審査員3名が行う採点と観客による投票で行われた。

8組計24本の個性豊かなネタが披露されたなか、優勝に輝いたのは漫才のモザンレーション(髙橋海、下島⼒)、ピン芸の半谷守備職人(半⾕匠)、コントの祝詞(神近嵐太郎、船津潤)というチーム編成で挑んだ慶應義塾大学お笑い道場O-keis「空島」。2位の一橋大学お笑いサークルIOK「水彩フォーマルハウト」に14ポイントの差をつけて栄冠を手にした。

『NOROSHI2023』
優勝発表の瞬間の空島

審査員のバッファロー吾郎・竹若元博は空島の勝因について「ネタの順番もうまいこと作用して勢いがどんどんついていき、インパクトを残した」と総括。また、とろサーモン・久保田かずのぶは自身の見解を述べるネタでチームのトリを務めた半谷に「問題だけ起こさないように」と声をかけ、会場の笑いを誘った。

『NOROSHI2023』
半谷守備職人

大学お笑いからプロへ

決勝後の優勝会見で、4年生の髙橋は「これまで負けつづけていて、3年生までは準決勝にも上がれていなかったので優勝できて本当にうれしい。お笑いでいい思いができてよかった」とコメント。また相方の下島も「3年前の『NOROSHI』の予選で、その日の最下位を取ったんです。それが本当に悔しくて、いつかリベンジしてやるぞと思ってやってきたので、優勝できたのは本当にうれしい限りです」と4年間を振り返りながら、優勝の喜びを嚙み締めた。

『NOROSHI2023』
モザンレーション

そんなふたりに憧れているという3年生の半谷は「ずっと背中を追ってきたので、モザンレーションが勝てていない姿も見てきた。だからモザンレーションを勝たせたい一心だったので、最高の瞬間を味わえてめちゃくちゃうれしい」と笑顔を見せ、2年生の祝詞もそれぞれ先輩たちへの感謝を語った。

また、MCを務めたジャルジャル後藤淳平は「毎年MCをやらせてもらってるんですけど、年々レベルも上がって規模も大きくなっている。『NOROSHI』はどこまでいくんだろうって感じがして、これからも楽しみです」とレベルの高さを称賛した。

『NOROSHI2023』
祝詞

モザンレーションの下島は優勝者特典の「NSC特別奨学金」を利用して、4月よりNSCに入学予定だという。しかし、すでに大学を留年することも決まってしまっているため「NSCに入ることを納得してもらうために今日は両親を呼んでいた。優勝した姿を観たら納得してくれるんじゃないかと思う」と明かした。

一方、相方の髙橋は大学もお笑いも卒業し、4月より広告系の会社に就職予定。そのため下島は新たな相方を探すそうで、「今年は大学お笑いの同期でもNSCに行く人は多いみたいなので、一緒に(大学お笑いを)やってきた人の中から相方が見つかればいいなと考えてます」と展望を語る。

そんな下島に後藤は「『NOROSHI』の決勝に出ていたメンバーがNSCに入って、ルミネの前説で来ていたりするので、また会うことにはなると思う。今後も楽しみにしています」とエールを送った。

決勝結果

1位 慶應義塾大学お笑い道場O-keis【チーム空島】294pt
2位 一橋大学お笑いサークルIOK【チーム水彩フォーマルハウト】280pt
3位(同率) 法政大学お笑いサークルHOS【チーム兄貴感謝】276pt ※審査員賞受賞
3位(同率) 明治大学お笑いサークル木曜会Z【supermarket romance】276pt
5位(同率) 創価大学落語研究会【赤組】247pt
5位(同率) 早稲田大学お笑い工房LUDO【チームテネシー】247pt
7位 早稲田大学お笑い工房LUDO【チーム新都心】237pt
8位 慶應義塾大学お笑い道場O-keis【ダンス・チャンス・ロマンス】214pt

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梅山織愛

(うめやま・おりちか)1997年生まれ。珍しい名前ってよく言われます。編集者・ライター。自他共に認めるミーハーなので、いろいろハマりますが、アイドル、お笑いが特に好きです。あと、チョコレートも詳しいです。

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