櫻井翔と有吉、アンガールズ田中を即興で祝福(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『櫻井・有吉THE夜会』

ロッチ中岡が司会で、1月に結婚したアンガールズ田中をサプライズでお祝い。「田中軍団」の創始者・平野ノラは、登場するなり涙ぐんでいる。「一番最初の友達」であり音楽ユニット・悲愴感メンバーのドランクドラゴン鈴木、ロバート山本や、同期のノブコブ吉村も駆けつけ、VTRでは長く共演している新井恵理那や15年来の友人のサンド伊達らも祝福。

結成4年目、ブレイクするきっかけになった2004年の『バク天!』や、「気持ち悪い」=ウケると気づいたという2009年の『イロモネア』で最後に「どーもー!ガイコツでーす」と一発ギャグをやって100万円獲得したシーンなど秘蔵映像が流される。その『イロモネア』収録日は、ちょうど親友・小木の娘が生まれた日。「イロモネアで優勝してきたよー!」とうちの娘に挨拶しに来たと小木は述懐。東京03・角田もギター持ってきて、オリジナルソングをみんなで歌って看護師に「うるせー」と怒られたとほっこりするエピソード。

そして最後に登場したのが一番近い先輩であるAMEMIYA。彼は「田中卓志に捧げる歌」と題し、長尺でいろいろなエピソードを織り交ぜ「彼と付き合うことが昔は“恥ずかしい”と言われてたのに今や“羨ましい”と言われるほどの“自慢したい”男に/心からおめでとう!/田中がとうとう大きな幸せつかみました」と熱唱。ノラはもちろん、みちょぱも涙ぐみ、有吉も涙をこらえているように見える表情で聴き入る。本当に田中の人望の厚さがうかがえる1時間だった。

最後に櫻井と有吉が“白紙の祝福の手紙”を読む。田中を「師匠」と呼ぶ櫻井が「私がアンガールズのネタで好きなのは、インドに行く前に空港で盛り上がってしまい、田中さんが『なんで空港で人生観変えられなきゃいけねえんだよ!』という、あのネタです。奥様との長くない時間での結婚を考えますと、『結婚する前に結婚観』が、『結婚する前に人生観』が変わるような、奥様との出会いだったのではないか」とネタに絡めた即興とは思えない見事な祝辞をしたのに対し、有吉は「早く離婚してください」と愛情たっぷりに落とし、小競り合いに。田中「おい!大事な前髪だけは抜くな!(笑)」。

『アメトーーク!』

川島、土田、大木、吉村、アンガ田中、MC横に三村という布陣。もともとは「井森美幸大好き芸人」をやる予定だったが、企画発案者でありリーダーの山里亮太が、テレ朝まで来るも急な体調不良のため出演できなくなったため、本番30分前に収録中止が決まった。しかし、なかなかこのメンバーは集まれないから「急遽バラされた芸人」をやればいいんじゃないかと川島が提案したことで、「せっかく集まったから何か撮りましょうよ芸人」として収録することに。こういう展開はとてもワクワクする。

実際「井森美幸大好き芸人」を収録するのが、5月になるほど、集まるのが大変なメンバー。主役の井森は即帰宅となり、去り際に「いいの、仕事1個なくなっても給料制だから」と言って帰っていったそう。カッコいい。こういうところが愛されるゆえんだろう。

「全員頭空っぽ」というメンバーは、三村の「一回、背の順で並んでみる?」という提案で背くらべ。三村と蛍原がほとんど同じ身長だったり、靴を脱いでみるとスタジオの床が床暖房で温かいなどの発見があったりするも、「もう背の話✕」というカンペ。このフワフワっぷりがおもしろい。正直、このメンバーなら「立ちトーーク」のような感じで普通に成立できるだろうと思っていたけど、普段はしっかり準備して、練っているのだなと逆にわかる前半。もちろんこのフワフワ感もちゃんとおもしろくしているのもスゴいし、あえて最初にトークにしなかった三村の機転も光る。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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