「一生消えないイルカ」「魔法のiらんど」「愛の妖精ぷりんてぃん」……マヂラブ野田と真空ジェシカ川北がネット文化を振り返る(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『マヂキタ大草原』

「ようこそこっち側へ」と始まったマヂカルラブリー野田と真空ジェシカ川北がMCでネット文化を振り返る番組。川北は2021年の『M-1』ファイナリスト発表会見でもつけていた「一生消えないイルカ」を頭に装着し、当時のネットのことを知らない森アナに「『何か私に聞きたいことありますか』みたいなのがずーっと消えないから、そこにみんな『お前を消す方法』って入れてた」とネットあるあるを披露。「こんな話がずっとつづくんですよ」と野田。「聞いてますよ。今日はいくところまでいっていいって(笑)」。

「魔法のiらんど」「iモード」「AA(アスキーアート)」「Flash」「イルカの夢でさようなら」「愛の妖精ぷりんてぃん」「バスト占いのうた」「マイケルクエスト」「菅井君と家族石」など懐かしい話題で盛り上がる。そんななかで川北が、大鶴肥満が学生時代に『カツオ「地獄少女?」』というSSを2chで書いていたことを暴露したり、野田が「インディーズ芸人」板で自演していた恥ずかしい過去を告白。「ggrks」「逝ってよし」「マターリいきますか」「sageてsageて」「ROM専」といったネット用語を使った会話に森アナ「わからん! なになにー?」。

AA職人のインコマンやFlash職人で今や『秘密結社鷹の爪』制作でも有名なFROGMANといったネットのレジェンドも登場。川北が今でも観ているという『Nightmare City』の作者・み~やからはメッセージ色紙が届き野田「これがテレビか!」。

MCが「ネット民」としてリアルに青春を過ごしていたからこそ、それぞれの視点を通してネット文化が見えてきて、「あれもあったなあ」などとこちらの記憶の扉も開いてくるし、「マジか! すげー!」などとふたりが興奮する姿もたまらなかった。

『クレイジージャーニー』

前週に引きつづき洞窟探検家・吉田勝次。ひとつ目のルートが早々に行き止まりになってしまったため、もうひとつのルート、「水を追う」本命のルートへ。パックラフトと呼ばれるボートで潜入。「探検冥利に尽きるね」「こりゃ楽しいわ!」「人類でこの空間で叫んだのは俺が初だぜ!」などハイテンションでひたすら明るく楽しそうでまさにクレイジー。

6時間以上進み、高さ10m以上の滝が行く手を阻む。するとベースキャンプまで戻って装備を取りに行くことに。当たり前のように6時間のUターンをする決断に想像するだけでゾッとする。

「洞窟の中には足跡以外を残して帰るな」と排泄物も持ち帰るというルールや、洞窟で寝るのは意外に簡単だが光がないため起きるのが大変といった経験者でしかわからない実態も興味深い。「このメンバーで一生探検つづけたい。この4人な」と吉田がディレクターも含めて仲間と感じていることに感動してしまう。

しかし、終わりは突然訪れる。そこにあったのは大量のゴミ。人間が出したゴミが流れ着いて溜まっている。洞窟はつづいている可能性が高いが、持ってきた装備ではこれ以上進むのは危険と探検継続を断念。まさか最後の最後に、「自然」ではなく「人間」の影響で行く手を阻まれるとは。設楽「なんか想像と違うエンディング」。

それでも「これをテレビでタダで観れるってスゴい」とCMでも使われた松本による惹句がまったくオーバーではない、前後編を通してずっと凄まじい映像だった。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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