“ダメ男”に惹かれるのはなぜ?「彼が浮気相手からチョコをもらってきて…」でか美ちゃんがダメ恋遍歴を暴露

文=でか美ちゃん 編集=高橋千里


「いつもダメ男とばかり付き合ってしまう」というでか美ちゃん。2月14日のバレンタインデーにちなんで、過去に経験したダメな恋愛エピソードと、“破滅癖”のある自身の恋愛傾向を分析する。

何歳になっても鉄板で盛り上がる「恋バナ」

先月末、地元・三重県に帰りました。高校当時の「いつメン」とカフェに行き、話題はもっぱら高校時代の思い出話と結婚について!

3人のうちひとりは既婚者で子供もいます。そしてもうひとりはめでたく今年結婚を控えているという状況だったので、当然ですね。

よくある、地元に帰って親戚や友人が結婚の話ばかりになり予定のない自分は肩身が狭い……というよりは、歳を重ねながらも「ウチら結局恋バナが一番盛り上がるよな☆」という感覚でした。

恋バナの種類が変わってるだけで、結局は恋バナやんけ、いつの時代も。かなり楽しかったなあ。体調に異変を感じたらなる早で病院に行け、という話題のほうが自分たちの付き合いの長さを感じましたよ。

でか美ちゃん
でか美ちゃん

ていうか、今の若い人たちも「恋バナ」って言いますか? 言いますよね? 言葉に不安を覚えるときが何よりも年齢を感じます。恋の話=恋バナですよ!

恋バナ、やっぱ楽しいんですよね。友達とする恋バナが楽しいのはもちろん、恋愛バラエティ番組が流行りつづけている理由もなんとなくわかります。まったくの赤の他人の恋愛には興味なくとも、経過を観ていると他人気分じゃなくなってあーだこーだ言いたくなるんですよね、きっと。

私もテレビやラジオなんかでよく過去の恋愛エピソードを話してますが、そのたびにいろんな反応をいただきます。共感とか、憐れみとか(笑)。

「推し」への気持ちは、恋愛感情よりも複雑

先月の連載コラムでは「推し」について書きました。

推しにまったく恋愛感情がないかといったら嘘になるというか、好き過ぎて自分でもこの感情はよくわからないというのが一番素直な気持ちです。恋愛感情よりももっと複雑で、崇高かつ自分勝手な気持ちも混ざってると思います。

だからこそ推しの前では立派な自分でありたいとか、いいヲタでありたい的な意識が働くタイプのヲタクなのかもしれません。

逆をいえば、恋愛感情のほうがよっぽどストレートで、自分の最悪な部分もめちゃくちゃ出てしまうし、最高な部分も照れずに出せたりもします。

家族や友人、推しメン、動物、地球……。愛の対象はたくさんあれど、やはり「恋愛感情」を個人に向けるっていうのは、それもまたひとつの、とても特別なことなんですよね。

「自分が浮気相手だった…」でか美ちゃんのダメ恋愛話

さて、時に憐れみの目すら向けられる私の恋愛エピソードですが、まあなんといいますか……勝手に自分の家に住み始めてたり、収入がなかったり、女性が好き過ぎたり……ダメっぽい男性とのお話が多いんですよね。

そういった話題を振られたら、あの経験を笑い話にしてやる!と私もしっかりうっかり答えてしまうので、ほんとかわいそうな恋バナが多いんです!

たとえば、「焼き肉食べないと元気出ないかも……」と落ち込んだ素振りを見せて、奢らされたこととか。

「なるべく長く一緒にいたいから」のひと言で、私の家に私のお金で仕事の作業環境を作らされたこととか。

98円の紙パックのミルクティーがお誕生日プレゼントだったこととか。シンプルに浮気されてるなあと思ってたら、自分が浮気相手だったこととか。

悩む女性 孤独
※画像はイメージです

こうやって事実だけを箇条書きにすると、私がダメ男を好きになる、やたら包容力だけはある女みたいに見えかねないと思うんですけど、彼らの名誉のためにあえて言うと、恋愛中の私も相当やばかったですからね。

連絡がつかないだけで、どっちの命が残るのか?くらいの激しいケンカになるのは日常茶飯事でした。いわゆる「ダメンズ」の話をエピソードとして聞いていただくとき、相手のことばかり話してしまいますが、どう考えても全然、お互い様だったんですよね。

こんなの序の口で、記事に書けないようなヤバいこともいっぱいあったんですが、はいはいそういう傾向にあるのねとなんとなくお察しください。

ダメだとわかっていても…恋愛の“破滅癖”があった過去

そもそもそういう男性を好きになりやすいという可能性もありつつ、私自身“破滅癖”があるというか、実は私がそういう恋愛に仕向けていたのではないか?とも今となっては思います。

やっぱりダメ恋愛エピソードって、わかりやすい事件ばかりを話してしまうし、そのほうがおもしろいじゃないですか。当事者として話して笑いになると救われるし。

でも、どんなに憎しみたっぷりにおもしろおかしく話しても、ここだけの話、今までの恋人に対してまったく恨みがないんですよ。最終的にお別れすることにはなっているけど、あー楽しかった!って感情のほうが圧倒的に強い。

これはなかなか語られない部分だと思うんですけど、ダメンズの中でもいわゆる「ヒモ男」って一緒にいてめちゃくちゃ楽しいんですよ。すんごい楽しませてくる。

だから、気づいたらわずかに入ってたバイトすら辞めて完全無職になり、家事とかしてくれるわけでもないけどだいたい家にいる、みたいになっても一緒にいられるほうが楽しいから気にならないんですよね。

そろそろ働かないかな?とたまに思った次の瞬間に「見て見て! すごくない?」と『マインスイーパー』(上級)の旗で1日かけて作った首領パッチの絵とか見せられたりするんですよ。ああ、この人と出会えてよかった!と思っちゃいますよね。だってほかにそんな成人男性いないですからね。

なんでそんな男とばっかり恋愛しちゃうの?って言われがちだけど、実は楽しかったりもするんです。これを楽しいと思っちゃうのが破滅癖の一種だとは思うけど!

ただただ悲しい恋だったわけじゃないということ、わかっていただけたら幸いです。いや、わかってもらえなくてもいいです。

あ、あと、シンプルにダメな人と、暴力・モラハラを振るう人はまったく違いますからね!

そういった人と付き合っている方がもし近くにいたら、「実は楽しんでるんじゃないのー?♪」とかバカなこと思わず、必ず救いの手を差し伸べてくださいね。これ大事!

バレンタインに彼氏が浮気相手からチョコをもらってきた!?

どう考えてもバレンタインの時期にする恋バナじゃなかったなと書き終えてから感じてますが、まあいいでしょう。最後に、バレンタインで思い出した恋バナがあるのでついでに聞いてください。

当時付き合っていた彼氏が、浮気相手から手作りチョコをもらって帰ってきました。「なんで受け取るの?」と泣きながら私が食べ、でも浮気相手は自分が浮気相手と知らずに彼のことを好きかもしれない……と思うとかわいそうで、ひと口だけ彼に食べてもらいました。だって、彼に食べてほしくて作ったはずだから……。

でも嫌なものは嫌なので、後日ホワイトデーは私からその子にお返しを渡しました。こういった感情のバランス感覚で恋愛をしております。よろしくお願いします。

いろんな人がいて、いろんな恋があるよね!と雑な締め括りで終わらせてください。

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でか美ちゃん

(でかみちゃん)一度聞いたら二度と忘れられない名前と、ふざけた芸名とは裏腹に的確なコメント力を武器に、場所を選ばず大活躍。『有吉反省会』(日本テレビ)レギュラー出演のほか、自身の楽曲の作詞作曲やライブ活動、楽曲提供、グラビア、映画出演、コラム執筆などジャンルやメディアに捉われず活動中。さまざまなユニ..

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