常にパワーアップしつづける6人、SixTONES。原点から11年、デビューから3年でドームツアーに辿り着いたその歩みを振り返る
2023年1月4日に3枚目のアルバム『声』を発売し、4月15日・16日に京セラドーム大阪、4月21日・22日・23日に東京ドームにてグループ初のドームツアーを開催するSixTONES。今やテレビで見ない日はない、幅広く活躍する彼らの魅力とは。
グループ結成のきっかけとなった2012年から現在に至るまでのSixTONESの歩みを振り返ると共に、その魅力を紐解いていく。
SixTONES
(ストーンズ)ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人をメンバーとしたジャニーズ事務所所属のグループ。2020年1月、『Imitation Rain / D.D.』でSnow Manとジャニーズ史上初となる2グループ同時デビューを果たす。2020年4月よりパーソナリティを務めるラジオ『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)がスタート。
不遇の時代、YouTubeを味方に形勢逆転
グループの結成は2015年5月1日。しかし、彼らの原点は2012年4月放送のテレビドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ)にある。ジャニーズJr.とAKB48がグループ単位で共演し、双方のファンを中心に話題になった同ドラマ。その人気ぶりは、深夜ドラマにもかかわらず同年秋に劇場版が公開されるほどだった。
このドラマに出演したのが、現在のSixTONESの6人。ドラマ関連の活動から派生し、6人でのステージが増えた一方、当時はグループ名がつけられることなく「バカレア組」と呼ばれるに留まっていた。そして、映画の公開も終えた2013年以降は6人での稼働は減少。松村北斗とジェシーの2人、京本大我、髙地優吾、田中樹、森本慎太郎の4人に分かれてメディアに出ることが増えた。
しかし2014年末、当時ジャニーズJr.をつづけるかどうか悩んでいたメンバーもいたなかで、ジェシーが「6人でやりたい」と胸中を告白。これに5人も同意し、社長・ジャニー喜多川に6人で直談判しに行ったことで、バカレア組は再び集結。『ジャニーズ銀座2015』の公演期間中、2015年5月1日に6人はSixTONESとして活動することを発表した。ちなみにこの発表時、グループの読み方は「シックストーンズ」。しかし、命名したジャニー喜多川が「長いし、略されたくない」と言い、翌5月2日からは現在の「ストーンズ」読みとなった。
3年の時を経て、正式にグループとなった彼らに最初に与えられた楽曲はふたつ。キラキラとしたラブソング「この星のHIKARI」と、6人が横一列で肩を組み勢いよく上体を前後する振り付けから始まる「BE CRAZY」だ。特に前者はデビューした今もなお、ライブで歌い継がれている。同曲を歌う際、ファンに「みんな一緒に!」と煽ることが多いのは、大切な曲をファンとも共有したいという想いの表れなのかもしれない。
晴れてグループとなった6人だが、そこからCDデビューするまでには約5年かかっている。歌唱力、ダンス、身体能力、演技、バラエティでのトーク力……どんな場面においても、そつなく器用にこなせるがゆえ「SixTONESといえば、これ!」と明言できるひと言が定まり切らない時期も短くなかった。
風向きが変わったのは、2018年3月に開設されたジャニーズJr.の公式YouTubeチャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』だろう。個性豊かで、とにかく仲のいい6人の自然体な姿が話題に。その結果が功を奏して、同年10月にはYouTubeが世界各地で展開している「YouTubeアーティストプロモキャンペーン」に抜擢。「ジャニーズをデジタルに放つ新世代。」というキャッチコピーを引っ提げ、品川駅などのターミナル駅に大々的に広告が飾られた。
さらにその1カ月後には、ジャニーズJr.としては極めて異例となるオリジナル曲「JAPONICA STYLE」のMVがジャニーズJr.チャンネルで公開。和の雰囲気を残しつつ、SixTONESの6人が織りなす、厚みのあるパフォーマンスは全世界的に話題に。これ以降、CMやテレビ出演を増やし、SixTONESは名を広めていった。
そして、2019年8月8日に行われたジャニーズJr.が集結した東京ドーム公演『ジャニーズJr.8・8祭り 〜東京ドームから始まる〜』にて、2020年にSnow Manと同時CDデビューすることが発表された。
デビュー曲「Imitation Rain」は、X JAPANのYOSHIKIが作詞、作曲、編曲を務めたことでも話題になったSixTONESは、それ以降も音楽性を評価されることが多い。特にジャニーズとして初登場した『THE FIRST TAKE』では、ジャニーズが同シリーズに登場すること自体もそうだが、そこで見せた6人が織りなす音はファンのみならず、音楽ファンの心を震わせた。
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