なぜ芸人のパチンコ・パチスロ動画はおもしろいのか
「パチンコ・パチスロ離れ」が叫ばれる昨今、「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」によると、2021年の参加人口は約813万人で、昨年に比べ約208万人の大幅な減少となっている。パチンコ、スロット別ではパチンコが約732万人と前年比約162万人減、パチスロが約573万人と前年比約145万人減という結果らしい。
しかしその一方で、YouTubeにおけるパチンコ・パチスロ動画の需要はかなりのものだと感じる。特に「お笑い芸人×パチ」の勢いは凄まじいものがある。
たとえば、かまいたちの『かまいたちチャンネル』に去年投稿された『北斗の拳』の初代パチスロ実機を購入してプレイした動画は542万回再生、霜降り明星の『しもふりチューブ』の「粗品のパチンコものまね」も506万回再生、空気階段・鈴木もぐらとピン芸人の岡野陽一が『新!王庭チャンネル』内で配信しているパチンコ実践番組『くずパチ』も毎回数十万再生を超え、最近では『チャンスの時間』(ABEMA)でマヂカルラブリー村上がスロットの魅力を伝える企画「熱血!スロット塾」も、ダイジェスト版が97万回再生を突破している(動画再生数はいずれも2022年10月2日時点のもの)。
これは、同チャンネルで投稿されている他動画と比べても「異常」と言っていいほどの再生数で、どれだけパチンコ・パチスロ動画に需要があるかがわかるだろう。しかし、けっしてパチンコ・パチスロユーザーだけが再生しているだけではない。コメント欄では「一回もパチンコやったことないですがおもしろかったです!」といったコメントも多く見受けられる。それなのに、なぜこんなにもパチ動画に人は魅せられてしまうのか、その秘密を探る。