テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。
『相席食堂』
昨年のM-1ファイナリストたちによる「街ブラ-1グランプリ」の2週目。4組目に選ばれたのは、ゆにばーす。が、「M-1以外のテレビ仕事は受けない」川瀬名人が不在で、はらちゃんひとりという波乱の始まり。「アイスピックくらいトガってるやん」と大悟。
そんな衝撃を軽く吹き飛ばしたのが、5組目のランジャタイ。国崎が生まれ育ったという富山県氷見市に。最初からボケまくる国崎に「ちょっと待てぃ!!」ボタンを押すノブだが、「こんなところで止めてたら終わりません」とランジャタイ好きの大悟。大悟はランジャタイが決勝進出を決めたあと、会ったときに「来たな」とひと言告げたそう。昔よく行っていたという食事処でオムライスを食べる国崎は、食レポもせず無言でひたすら食らうと「憧れるわぁ」と大悟。その後、実家に立ち寄り、父親と一緒にお風呂などにも入るが、大悟が「これ怪しいなあ……」とある疑念を口にする。家を出てそれを国崎がネタバラシ。この番組そのものをひっくり返すようなランジャタイの所業に、ノブ「やりおった、こいつ!」。
そしてエンディングでは突如、伊藤が角刈りに。
大悟は「あいつらへの一番の褒め言葉」として「0点」の判定。本当に後々まで“伝説のロケ”と呼ばれそうなVTRだった。6組目に大悟が引いたのは真空ジェシカ。ノブ「2週目、めちゃくちゃやないか!」。
『有吉の壁』
助っ人芸人をひと組加えておもしろい人になりきる「おもしろ学園選手権」。「助っ人のスベリは皆さんのスベリ」だと釘を刺す有吉。三四郎はルシファー吉岡、インポッシブルは歩子(有吉の「ハブね」「歩子です」というやりとりがとてもいい)、パンサーが鬼越トマホーク、もう中学生がヤジマリー。と助っ人を呼ぶなか、トム・ブラウンの助っ人として「地下お笑い界・最後の大物」虹の黄昏が登場。最高の組み合わせ。虹はこのあとも常連になってほしい。
ジャングルポケットはヒロカズ劇場、ハナコは孝行球児、ロッチ中岡はドンココ、チョコプラはカゲヤマ、パンサーはイチキップリン、野田&安村はセブンbyセブンの玉城と「知らない人連れてくる大喜利」(玉城については有吉が「知らない」というと長田が「勉強不足」とツッコんでいたが)と化すなか、きつねが呼んだ「哲学芸人」マザー・テラサワは、コントが始まってもなかなか出てこない。一度ならず二度もきっかけゼリフを無視するテラサワ「全国の地上波初出演で誰かが伝えに来るという思い込みで……」。安村が連れてきたウエスPも珍しくミスを連発。安村「クビだ、お前!(笑)」。稀に見るカオス回だった。
『水曜日のダウンタウン』
「チョウチンアンコウの罠、人間にも通用する説」ちょっとこの説の文面だけを見たらよくわからないが、実際に「チョウチンアンコウマシーン」を用いた仕かけを見ると、バカバカしくておもしろい。突然真っ暗闇にして小さな光が現れる。その光に寄っていくと「捕食」され「消化液」をかけられ「排泄」されネタバラシされるというよくできた仕組み。西村はネタバラシされると興奮して楽しそうに振り返る。「これはねえ、回避は無理ですね!」「これスゴい説ですね!」。
ネタバラシされて「水ちゃん?」というもう中学生は、「応援団も来てた」と自作のダンボールアートを出すと、スタジオでは「これは自分で作ったやつ」の声。「物音や気配に敏感な女or男」というテロップが出る、あぁ~しらきや、錦鯉・長谷川、ザ・マミィ酒井もきれいに引っかかる。その画面のバカバカしさとは裏腹に仕かけの巧妙さが光る期待以上におもしろい「説」だった。
明日観たい番組:『星野源のおんがくこうろん』第2回
『かりそめ天国』(テレ朝)2時間SP。錦鯉vsなかやまきんに君「へぇダービー」。
『脱力タイムズ』(フジ)「アリタさん…どう思いますか?の巻」。
『タモリ倶楽部』(テレ朝)「世界唯一の新型車両誕生!高速道路専用モーターショー2022」飯塚悟志、空気階段。
『ジロジロ有吉』(TBS)「完成!雪の城「イグルー」作り」。
『全力メイキング』(TBS)「ハライチ岩井と第4次ブーム!ミニ四駆」完結編。
『星野源のおんがくこうろん』(Eテレ)「ジョージ・ガーシュウィン」。
『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジ)松平健。
『A-Studio+』(TBS)坂口健太郎。
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