写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
月曜日は、加賀翔(かが屋)が担当。コント師として知られる一方で、芸人仲間などを撮影した写真の腕前にも定評があり、インスタグラムのフォロワーは10万人以上を誇る。そんな彼が、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
ドラマのお仕事
第9回。賀屋が脚本を担当していたドラマにゲストとして呼んでもらい、その現場で撮った写真。
脚本だけでなく演者としての出演も含めると、賀屋は今年8本のドラマに関わっていたらしいです。関わり過ぎ。
⽉9(フジテレビ)の公式SNSで告知動画の中に賀屋が並んでいることもあり吹き出しました。お笑い芸⼈だからいただけた機会だと思いますし、本当にすごい職業だなと思います。
今回の写真は『フレンドシップ』(BS日テレ)という、船乗りをテーマにしたドラマで実際に使⽤した船です。船上での撮影が主なのですが、⾒渡す限り⽔平線というような思っていた以上の⼤海原でそれはそれは興奮しました。
⾃然を⾒に⾏きたいということを空き時間に常々⾔っていたのが功を奏したなという気持ちです。
ただ撮影中は波が⾼く⼤きく船が揺れており、船酔いが本当に⼤変でした。演者さんもスタッフさんもどんどん⻘ざめていき、それぞれで静かにしゃがんでいるという光景が360度どこを⾒ても⾶び込んできます。
僕も気持ち悪いなと思ってしゃがみながら、スタッフさんと「船ってこれが⼤変なんですね……」と⾔っていたのですが、よく⾒たらそのスタッフさんはしゃべれないくらい⻘ざめていました。
「酔い⽌め飲んでなかったらこれやばいですね……」スタッフさんからそう⾔われ、「まじでそうですね……」と返事をし、そこで気がついたのですが、僕まったく酔い⽌め飲んでませんでした。
「酔い⽌め飲んでなくてこれってことはもしかして全然平気なんじゃないか……?」そう思い、⼀応皆さんの様⼦から相場を⾒積もってみたら、僕は全然船酔いしてませんでした。
みんなが船酔いしてるので⾃分も気持ち悪いような気になってただけで全然船酔いしてなかったんですね。構ってほしかっただけみたいになってしまいました。恥ずかしい。しかし気づいたところでもうずいぶんしんどそうにしてしまっていたのでそこからはもうずっと酔ってるフリです。
僕だけ「フランスで働くエリート船乗り」と「めちゃくちゃ船酔いしてる⼈」の2役演じていました。いいように⾔いましたがめちゃくちゃウソついてただけです。本当に申し訳ない。
三半規管がめちゃくちゃ強かったんですね。もしまた次の機会があったら船の上を駆けずり回って船酔いでしんどそうな⼈たちをちゃんと介抱する係やります。動きまくります。みなさん本当すみません。
素敵な⽅ばかりだったのでまたご⼀緒したいですが、船だと酔ってるフリをしかねないので、もし可能であれば今度は景⾊がよくてのどかな⼭を舞台にしたおいしいもの⾷べるお話、賀屋さんどうかお願いします。「どこかしらのエリート何かしら」任せてください。
加賀翔(かが屋)、前田こころ&平井美葉(BEYOOOOONDS)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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