芸人への「かわいい」がネタに与える影響問題 コロチキ西野が空気階段にアドバイス(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『さんまのお笑い向上委員会』

この日で『ひょうきん族』が始まってからちょうど40年だという。向上ゲストは『キングオブコント』王者の空気階段。同じく『キングオブコント』王者のコロチキ西野から「『かわいい』に気をつけろ」と助言。

24歳で王者になったとき、まわりから「西野くんかわいい」と言われたという。これにさんまは大いに共感し「『かわいい』の声がネタを邪魔する」「『かわいい』はキツかったわあ」と若手時代を回想する。この「かわいい」問題は本当に芸人の多くが抱える矛盾で悩ましい。

が、西野は「かわいい」にその気になってしまったそうで、前髪を流し、ネタも子供を演じるコントが増えた。「それをファンが待ってると思ってしまった」と。

イワクラによると劇場でもずっとアヒル口をしていたという。西野が再現すると「きもーーい」とあいなぷぅ。さんまは「わからんではないわー」と言いながら空気階段のほうに目を向けると「(アヒル口を)してへんのかい!」とツッコむ。

「ムズ過ぎますよ!」とふたり。「するのが普通やないかい」と言うさんまに「普通なんですか、それ?」とかたまりは困惑。これに村上が「怒るのは違う。してないならしてないプランに進めばいいじゃないですか(笑)」と助け舟。村上はこの日、ガヤなどもずっと的確で頼もしかった。

そんな村上が「かわいい」に寄せていっていると野田。それを否定しつつ村上「僕は思ってないですけど『四捨五入したらマイメロディ』って(笑)」。

村上を「四捨五入したらマイメロディ」と表現するのは秀逸過ぎる!

『空気階段の空気観察』

「恋バナは好き」というふたりがLINEでフラれてしまった人の話を電話で聞くというもの。彼女が推しの結婚で泣いているのを責めてしまったことが破局の原因だという男性には「『推し』と『彼氏』は違うから! それを怒っちゃダメなの。もう取り返しのつかないことをした」ともぐら。「ずっと未練がある感じでしょ? そういう気持ちを救ってくれるのが『推し』だから」。

ヒモで「徹マン」をして、親からもらったお金をたまに彼女に渡したりしていたとクズエピソードが宝庫の男性には「最悪の俺みたい。俺の最悪バージョン」と苦笑するかたまり。

もぐらは「アナタはもう人を選べません。自分はけっして選ぶような人間ではないと肝に銘じて生きる(ように)」と助言。

番組開始当初は、もぐらにギスギスした空気を味わわせるような企画でちょっとふたりのキャラクターに合っていないなあと思っていたけど、前々回から前回のTheピーズ「グライダー」に乗せた「高円寺PV」制作の企画はとてもよくて、やっぱりこのふたりの自然体の空気がいいなあと思っていたら、今回の「フラレター相談室」もそんな空気でよかった。

明日観たい番組:『トゲアリトゲナシトゲトゲ』で「サーヤがトークを盛り上げる夜」など

『激レアさん』(テレ朝)「海水浴中に仲良しギャル4人組で16時間も漂流しちゃったけれど奇跡的に生還できた人」「トマトによって人生がめちゃくちゃになり、トマトを一切食べられないにもかかわらずトマトを育てて金賞を獲得した人」。

『ソウドリ』(TBS)ウエストランドvsからし蓮根vs東京ホテイソン。

『イグナッツ!!』(テレ朝)「ちやほや倶楽部」。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「音効サーヤがトークを盛り上げる夜 」。

『もう中学生のおグッズ!』(テレ朝)「見た目と味だけで誰の有名人カレーか当てちゃうよ~」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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