阿部寛『ドラゴン桜』4話 高橋海人が怒り、泣き、言い返す!短い場面での複雑な表情をもう一度

2021.5.23
(5話より)/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS

文=米光一成 編集=アライユキコ


日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS夜9時〜)4話。瀬戸輝(King & Prince高橋海人)大活躍の回。姉の切り盛りしているラーメン屋の借金が桜木建二(阿部寛)の一計で解消され、瀬戸も東大専科に入ることになる。その経緯が熱かった。まずは高橋海人名演のおさらいから。

桜木の言葉に泣いてしまう

第4話、King & Princeの高橋海人が演じる瀬戸輝の活躍回だった。

瀬戸の姉ちゃん(大幡しえり)がやっているラーメン屋は、闇金から金を借りていてヤバイ状態。瀬戸は東大専科を辞めて、自分がアルバイトをして返そうとしていたが、そのバイトもクビになってしまう。

「根本的に変えようと思ったら少しは頭を使え。現状を受け入れるな」。

ラーメン屋にやってきた桜木が、お得意の「どんなヤツでも一流大学に入れば仕切り直せる」論を繰り広げる。瀬戸も、それはもうじゅうぶんわかっている。だが借金があるのだ。
「だから、借金が。誰にも迷惑かけたくないんだよ」。
叫びながら泣く瀬戸。

「それなら大丈夫なのよ」。
姉ちゃんが出てきて、桜木先生が全部取り返してくれたの、と言い出す。
桜木が事情を説明する。「今の闇金は足がつかないように巧妙な手口を使って追い込んでいく」もんだが、今回の闇金業者たちはめちゃくちゃで、非合法行為の証拠が山ほど出てきた。それを使って交渉して、借金を帳消しにした。

「悪いことするにもバカじゃできないってことだ」。
と言う桜木に言い返す瀬戸のセリフと表情が素晴らしい。

「闇金よりもあんたが怖ぇよ」。

そして、借金から解放された瀬戸くんが、東大専科に戻ってきた。

「瀬戸、もっと人を頼れ」。

桜木の言葉に思わずまた泣いてしまう瀬戸くん。

ドラマ『姉ちゃんの恋人』(カンテレ)では、明るく振る舞う長男を見事に演じた高橋海人が、さらに演技に磨きをかけた。怒り、泣き、言い返す、短い場面で複雑な表情の変化を演じてみせた。

母親たちを手玉に取る桜木

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