【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#2】SKY-HI「“○○らしくない”に苦しめられた」からこそ貫く信念
SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』第1回では、SKY-HIのオーディションに懸ける想いが語られると共に、福岡・神戸・東京1日目の2次審査の様子が放送&配信された。
そして4月9日に公開された第2回では、東京2日目・札幌・名古屋・大阪の2次審査や選考会議の様子、過去の痛みを追憶するSKY-HIの様子が届けられた。彼の言葉を交えながら、オーディションの進捗を振り返っていく。
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最高水準×最多応募者の東京会場!
「とんでもないことになる」とSKY-HIに言わしめた東京会場は、最多応募者数であると同時に最高水準も保持していた。前回の放送でも「そんな経歴の人が!?」という驚きの連続だったわけだが、今回だって負けてはいない。
SKY-HIが「応募してくれて、びっくりした人のひとり」と語ったのは、島雄壮大だ。なんと彼は「ダンスのオリンピック」と言われる『World Hip Hop Dance Championship』で4度の優勝経歴を持つ実力者。「ダンサーとしてステージに乗る楽しさをわかったから、自分の表現をもっと広い世界でやりたい」と語る姿は純朴な青年なのだが、一度パフォーマンスが始まると雰囲気がガラッと変わる。SKY-HIからは「お金を払わなくていいのかなと思うダンスパフォーマンス」と好評を得た。
東京会場では、SKY-HI「Don’t Worry Baby Be Happy feat. STAMP」のMVに出演していた上村礼王の姿もあった。妖しげな歌声を聴き、自然にSKY-HIが「いいね」とこぼす。「パフォーマンスを観たのは初めてだったけど、すごい色気も雰囲気もあって、表情も体の動きもすべてが素敵」と大絶賛だった。
大手芸能事務所で苦渋の時代を過ごしてきた、三角章斗の姿があったのも東京会場だ。唇を嚙みしめながら、三角は心中を吐露する。「小学6年生くらいから事務所に入っていたけど、ずっと日陰の活動だった。未経験の子が入ってきて、数カ月後にはデビューするような事態にも直面した。そういう悔しい想いをぶつけたい。ここで人生を懸けたい、リベンジするならここしかない」と。
パフォーマンスを見たSKY-HIが「本当に美しい手や足、重心の位置は違うような気がした」とシビアなコメントを寄せていたが、当の三角は「自分のパフォーマンスを日高さんに見てもらえるのは、今のところで人生で一番(幸せ)と言っていいくらい」と感無量の様子だった。
この東京会場に限ったことではないのだが、『THE FIRST』の2次審査へ進んでいる参加者たちは、自分のパフォーマンスを直接評価してもらえたことに対するうれしさを率直に語る者が多い。もちろん、参加者にとってデビューが一番の目的であることは間違いないだろう。しかし、“自分が積み重ねてきたことを、自分らしさを見てもらえた”という事実に感動し、励みに変えている者も多かった。採掘だけされて放置されていた原石たちは、SKY-HIとの出会いを経て各々の力に変えているように見えた。
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