平子祐希「家庭の柱になるためには、夢であった芸能を捨てて構わないや」真剣愛妻『今日も嫁を口説こうか』
アルコ&ピースの平子祐希が、10月28日、初の著書『今日も嫁を口説こうか』(扶桑社)を上梓。愛妻家・平子が本気で恋愛と結婚について綴っている。今この作品を世に放つことになった経緯、そして芸人として特殊な立ち位置を確保しつつあることについて話を聞いた。
これがマイノリティではいけない
――平子さんの愛妻家ぶりが世間から注目され、こうして著書『今日も嫁を口説こうか』が出るまでになったことについてはどうお考えですか?
平子 絶望的、じゃないですか。
――絶望ですか?
平子 この考え方がマイノリティであってはいけないと僕は思っているので。この本が必要ということは、そのぶん泣いている人が多いってことですからねえ。こんなのイタリアに持ってったら全部、あるあるの1ページ目だと思うんで。「日本人だからこんなことは無理だよ」っていう時代でもないんじゃないのかな、とは思いますけどね。
『今日も嫁を口説こうか』
この世で真の勝ち組は、政治家でも資産家でもない。素敵に着飾り、休日のショッピングモールを仲睦まじく歩ける夫婦だ。
「イオンもららぽーとも、俺がシチリアに変えてやる」
こうした気概が、日本の男性には足りていない。色鮮やかなイタリアの鳥となり、番いとなって二羽で踊れ。
――この本を執筆することになった最初のきっかけは?
平子 扶桑社さんにお話をいただいて。まあ世間的にもね、不倫だ、セックスレスだ、夫婦の問題で悩んでいる人が多いタイミングなのかな、とは思いました。日々、「なんで平子さん夫婦はそんなに仲がいいんですか」という声が届くことが多かったんで、とりあえずその理由は説明できたらなと。ただやみくもに仲がいいわけではなく、一応それに至る理由があったんですよっていうのはお話ししておこうかなと思って、その部分に関してはエッセイっぽくなりましたけどね。
――改めてご自分たちのことを振り返るなかで、気づいたことはありましたか?
平子 執筆は、妻が今までどれほど僕のことを支えてくれたか、考えてくれたかという認識を新たにする作業になりました。この本を書いたことでまた25%くらい仲よし度が強まった気がします。ただ、思っていることをストレートに書いた結果、でき上がってみたらあまりにもボケ感が薄くて驚愕しましたけど……。結果論ですけども、千鳥が書いてくれた帯がいいツッコミになってくれましたね。
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