芸能活動を始めて、30年。グループとしても個人としても、変化を恐れず進み続けてきたSUPER EIGHT・横山裕は、近年さらに新たな挑戦を続けている。2025年はソロプロジェクト「ROCK TO YOU」を立ち上げ、ソロツアーを開催。また、『24時間テレビ48 「愛は地球を救う」あなたのことを教えて』(日本テレビ)でチャリティーランナーを務めたことも大きな話題となった。
そして現在は放送中のドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ)で、これまでとは違う役柄で主演を務める。いくつになっても挑戦をやめない、その姿勢の裏側にはどんな思いがあるのだろうか。
横山裕
(よこやま・ゆう)1981年5月9日生まれ、大阪府出身。2024年にデビュー20周年を迎えた「SUPER EIGHT」のメンバー。近年の出演作にドラマ『私の夫と結婚して』(Amazon Originalドラマ)、『元科捜研の主婦』(テレビ東京)など
メンバーに背中を押してもらった
──2025年は、これまで以上に新たなことに挑戦する姿が印象的でした。背景には、どのような思いがあったのでしょうか。
横山裕(以下、横山) 2024年に、グループとして20周年を迎えたんです。で、「2025年は、ほかのメンバーがいろいろなことをやる」とマネージャーから聞いていて、それで「俺もなんかやってみようかな」と、ソロプロジェクトを立ち上げたのが挑戦の発端でした。「よっしゃ、挑戦しよう!」という気持ちでいたら、『私の夫と結婚して』という作品のお話が来たんですよ。今まで僕が演じたことのない役、モラハラ、マザコン……そういう、ちょっと気持ち悪い役のお話が来て。「挑戦する」マインドでいたとはいえ、実は躊躇(ちゅうちょ)したんです。「俺、こんな悪い役して大丈夫かな」って。でも、根底に「挑戦」というマインドがあったからやりきれた。そうしたら、『24時間テレビ』のチャリティーランナーのお話が舞い込んできたり、ドラマのお話もいただいたりするようになったんです。「やるぞ!」って心に思うことって大事なんやなって、めっちゃ思いました。
──これまでの芸能活動の中でも、楽器をはじめさまざまなことに挑戦してこられましたよね。それらも「やってみよう」という心がけあってのものだったのでしょうか。
横山 要所要所で、自分の中でターニングポイントみたいなものはありました。楽器にしても、ほかのメンバーがバンドスタイルを極めていくなか、僕は自分の武器がなかった。だから「じゃあトランペットをやってみよう」って、挑戦してみたんです。いつも、メンバーに背中を押してもらってる感じがしますね。
──「背中を押してもらってる感じ」は、2025年の挑戦においても?
横山 はい。いやぁ……(メンバーの存在は)大きかった。そもそも、メンバーのおかげで「挑戦しよう」っていうマインドになったわけで。もしもそういうマインドにならなかったら、2025年はあんなにもいろんなことはできへんかったと思います。ほんまに、めちゃくちゃ濃い一年やったんですよ。いろいろなところで「観たよ」って言われるし、すごく反響がありました。
「挑戦してみいひん?」って言われるほうが燃える

──『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』は、カンテレの新設ドラマ枠第1作目です。そうした新たな始まり、挑戦となる作品の主演に抜擢されたことについてはどういった気持ちがありますか?
横山 ただただありがたいですし、選んでもらえたことはすごく光栄です。実はカンテレチームの方には、10年前にもお世話になってて。……逆をいえば、よう10年も(時間を)空けたな、と(笑)。でも、こうしてご縁をいただくことができてうれしいです。制作のみなさんも勝負をかけてると思うし、そこに主演として選んでいただいたことはもちろん感謝していますけど、視聴者の方にそれは関係ない。ただただ「おもしろい作品やから観る」ってことやと思うから。それに僕自身、新しい枠の一発目やからとか、主演やからとかじゃなく、純粋にこの作品に関わりたいなって思ったんです。おもしろい作品に出られてうれしいし、プレッシャーよりも、この作品をとにかく観ていただきたいという気持ちですね。 だから全力で撮影に挑むだけです。
──主演として座組に入るときに、心がけていることはありますか?
横山 「引っ張っていかな」みたいな気持ちがないといけないんだなって、すごく思います。僕も引っ張ってもらった経験があるし、そのおかげで現場がすごく円滑に回って、「いい作品を撮ろう」というゴールに向かってみんなで走りきれた作品がいっぱいある。今回、ありがたいことに真ん中に立たせてもらっているので、自分ができることはやらなきゃあかんなって思ってます。時間のないなかでも、「いいものを作ろう」という思いをぶらさず進みたいです。
──座長として、憧れている方はいますか?
横山 沢村一樹さんの背中は大きかったですね。前室では飄々(ひょうひょう)とされているんですけど、締めるべきところは締めてくださるから、緊張感が生まれる時間もある。沢村さんがこういうふうに舵を切るって言ったら、みんな全力で乗っかるんです。すごくかっこいい背中でしたね。
──お話を聞いていると、お芝居に対する熱量と誠意をすごく感じます。横山さん自信、役者の仕事にはどのような思いがありますか。
横山 僕、「この役、挑戦してみいひん?」って言われるのがうれしいです。「え! これ、俺やるの!?」と思って挑戦したときのほうが反響があったり、おもしろいものができたりするなって思うんですよね。たとえば、「俺がシリアルキラーを演じてみたらどうなんねやろう?」って想像してみることはありますけど、まわりの方から「どう?」「挑戦してみいひん?」って言われるほうが燃えるかも。
──本作では、また新しい横山裕さんが見られるのではないかと思っています。最後に、意気込みと見どころをお願いします。
横山 僕が演じる磯貝史郎は、大切な人がいなくなってしまったという過去があって、目的のためなら何も考えずに進んでしまうタイプ。台本を読んで、「大切な人のためにやったら、この人はなんでもしてしまうんやろうな」と思いました。この作品は、それぞれの正義で戦っているキャラクターたちの人間模様も魅力やと思います。僕、原作のマンガを読んですごく惹きつけられたんですよ。考察するのが好きなんですけど、最後はちゃんと「お前やったんか!」と思いました。それを視聴者の方にも楽しんでいただきたいです。原作は今も続いているので、ドラマはオリジナルの結末を迎えると聞いていて、すごく楽しみなんです。僕がこの作品に惹かれたように、視聴者の方も惹きつけたい。そのために、がんばって挑みたいです。
ドラマ 水ドラ★イレブン『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ系)
毎週水曜23時~放送中

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