『Quick Japan』vol.184(2026年6月24日発売)には、エバースが表紙&総力特集に登場。“TRUST YOUR FEELINGS.”をテーマに、芸人人生の中のいくつもの分岐で、自分たちにとってリアルであること、向いていること、ダサくないことをその都度選んできた、エバースの研ぎ澄まされた感覚を徹底取材する総力特集になっている。
本特集では、ふたりをブレイク前からよく知る関係者への取材も実施。ここでは町田和樹とプライベートでも親交のある大王・渡辺ポットのインタビューを公開。舞台上では見えてこない町田の一面が見えてきた。
町田はルパンみたいな男
エバースとは神保町に移籍したころから仲よくなって、特に町田も僕も酒好きということで一緒に飲むようになりました。
僕『ルパン三世』が好きなんですけど、町田ってちょっとルパンっぽくないですか。仲よくなりたてのころ、僕の家で宅飲みしながら『ルパン』の昔のアニメをずっと流して「町田、お前は本当ルパンみたいな男だな」「いやいやポットさんこそルパンですよ」という意味のわからない会話してました。まず町田、顔が長いじゃないですか。そして女性好き。女性のタイプもちょっとクセあるような子が好きなので、(峰)不二子ちゃんみたいなね。合コンもよく一緒に行きますが、下ネタもセクハラもなく、ジェントルマンな感じ。でもいい感じになった女の子の隣に座ると、さりげなくその子の顔を触ろうとする仕草をするんですよ。で、キスまでいけるかどうか測ってる。これは“町田の必殺技”と言われています(笑)。
町田って、女の子としゃべるのがめっちゃ好きなんですよね。女の子と長電話できる男なんですよ。学生のときならまだしも大人になるとそれって難しいじゃないですか。やっぱ学校行ってなかったからなのかな、青春を取り戻そうとしてるのかもしれない。
以前、町田と合コンに行って、それが町田のおじいちゃんの葬式の前日だったんですよ。そのときに町田は女の子が腕につけていた髪留め、シュシュっていうんですか。あれを数珠に見立てて、明日はお葬式だし、おじいちゃんも喜んでくれるだろうとか言いながらその数珠、いやシュシュを……食べてました。やっぱちょっと理解はできないですよね。おじいちゃんは喜んでくれたのでしょうか。
飲んでるときはシュシュ食べてるくらいなんで、仕事の話とかお笑いの話とかほとんどしないんですけど、僕から見てると町田ってたぶんそれが功を奏していて。いいツッコミしようとか人と違うこと言おうとかしない。無理してたとえたりもしないんですよね。町田の脳みそにある言葉しか言わないから自然だし、それがエバースの漫才の強みなのかなとも思う。
芸人になる前は車のディーラーの仕事をしてて、けっこう優秀だったらしいんですよ。ある程度社会人で働けてたから、この感じなら(芸人を辞めても)社会に戻れるだろうと思ったというのは以前言ってました。
あいつの謎の落ち着きってこういうところにもある気がする。お笑いに対してめっちゃプライドがあるとか、この世界でのし上がっていくためにがんばるとかではなく、町田の場合はキャバクラに通うということこそがすべてのモチベーションなんですよ。この前、町田と大阪で飲んだんですけど、飲み屋街のキャバクラで全ボーイさんが「お兄さんまた来てください」「今日はどうですか?」って町田に声かけてくる。あいつたぶん大阪のボーイ全員と知り合いです。
俺はキャバクラ通うぞっていう鉄の意志。物欲があるタイプでもないので、今はとにかくキャバクラですね。キャバクラが町田を動かしている。
僕から見てると、よく町田が言われる「卑怯」という性格もかわいく見えます。まずお笑いの優先順位が低いから、明日新ネタライブだから合コン断るとかもない。合コンで僕とぶったまのガッパー(稲吉)が下ネタで盛り上がって、女の子みんな引いちゃうみたいなとき、町田は「なんかすいませんね。こいつらバカで」みたいな顔するんですよ。これも卑怯っちゃ卑怯ですけど、想像ができるのがいい。憎めない。
ただ町田よ、ムダに変な嘘をつくな。僕と大阪で飲む約束してたとき、たまたま先輩にも誘われて、正直にそれ言えばいいのに「僕、今日日帰りなんです」って変な嘘ついて断って。その先輩も東京の人だから泊まるホテルも同じなのに! ホテルの裏口からコソコソ町田と脱出するというムダな緊張感!
渡辺ポット
(わたなべ・ぽっと)1995年4月26日生まれ、埼玉県出身。NSC20期出身で、お笑いコンビ・大王のツッコミ担当。

『Quick Japan』vol.184
2026年6月24日(水)発売
サイズ:A5/並製/144ページ
価格:1,650円(税込)

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