芸歴5年目以内の超若手芸人を対象とした賞レース『UNDER5 AWARD 2025』の決勝戦が、6月22日(日)20時よりルミネtheよしもとで開催される。
決勝に向け、ファイナリスト9組に独占インタビューを実施。第7回は芸歴2年目にして、2度目の決勝進出を決めた伝書鳩。今年こそ、優勝を狙う3人にこの1年での成長を聞いた。
伝書鳩
がくと(2002年1月5日生まれ、神奈川県出身/写真左)と山田陸斗(やまだりくと/2001年12月8日生まれ、東京都出身/写真中央)とダダこだま(2001年9月27日/写真右)による高校からの同級生トリオ。東京NSC29期扱いで芸歴2年目。『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP 2024』決勝進出
伝書鳩の伝書鳩グループでのやりとり
──決勝進出が決まったときの心境はいかがでしたか。
山田陸斗(以下、山田) (3人は)発表のときは別々でいましたね。どこにいましたか?
ダダこだま(以下、ダダ) 僕は新宿で飲みがあったので、新宿に着いたとたんに(連絡が)来たという感じですね。
山田 着くや否や? 改札出たあと? それとも電車から降りてホームのときくらい?
ダダ そんな気になってます?
山田 「着いたとたん」って言うから。
がくと あと、どう思いましたかっていう質問だから。「着いたとたん」っていうのが本当に電車からホームに降りたとたんなのか、改札から出て新宿に入ったとたんなのか、それとも……。
ダダ いや、新宿の喫煙所ぐらいです。
山田 じゃあわりと、とたんじゃなかったです。
ダダ 本当に味方かお前?
山田 JRはけっこう広いじゃないですか。
ダダ 俺の味方だよな、お前。
山田 で、歩いてホーム出て。改札出てから外を歩いて喫煙所に行って。
ダダ なんでお前はそんなことすんの。俺の味方だよな。
山田 8分はかかってます。
がくと どう思いますかっていう質問だよ。
山田 こいつ(がくと)は手厳しいね。
ダダ ナメんな、ずっと。
山田 8分経ったくらいでタバコ吸いながら、(結果を)見て……。
ダダ うれしかったんですけど、LINEで「(決勝)進出しました」っていうのをマネージャーさんからいただいて、そのあと一応僕らのグループのほうでも「よかったな」みたいな。
山田 コンビだったら個人LINEでいいんですけど3人なので、「伝書鳩の伝書鳩グループ」っていうのがありまして。マネージャーさんとかもいるグループでひととおり「ありがとうございます」「がんばります」とやりとりをしたあとに、伝書鳩グループで「やったね」と改めて。
ダダ いるかな? その詳細。
がくと で、どう思ったのかっていう質問。
山田 こいつは手厳しいね。
ダダ 決勝は1本目4分ですから、4分用に(ネタを)考えなきゃいけないな、という話をしたら。
山田 (決勝に)上がった瞬間にネタのこと考えられてたんだ。
ダダ うん。
山田 俺は「がんばりましょう」くらいでその日は決勝のことをいったん考えないつもりだったんです。また次の日もライブがあるので、そこから考えようと思ってて。でもダダはこの瞬間から4分用のネタを考えようという。だからそれはけっこう、とたんだったかもしれないですね。結果が出るや否や考えていたかもしれないですね。
ダダ ……俺しゃべってもいい?
がくと どう思ったかをしゃべってほしいから、今。
山田 こいつは手厳しいね。
ダダ 4分のネタを考えなきゃいけないな、ってなったらまずがくとが「まりもるか」みたいな。
山田 言うよな、「まりもるか」。
ダダ もうまず意味がわからなくて、「どういう意味?」って思ったんですけど、「お前がマルモだったらいいけど」みたいなのを。
山田 『マルモのおきて』の。
ダダ はい。『マルモのおきて』の「まりもる」っていうボケなのかと思って、僕が「お前(がくと)がマルモならいいけど」って送ったら、「そうかもしれないね」って返ってきて、(がくとが)調子に乗りすぎていて、すごく嫌でした。
山田 調子に乗ってたのかな?
がくと 「そうだったらいいのになあ」って言いました。
ダダ 変わらないだろ、あんまり。
がくと 「まりもる」っていうのは俺が最近言ってるね。あそこが初めてじゃないよ、SNSとかでも言ってるから。だから調子乗ってるとかではなかったと思います。
山田 ダダがしっかりがくとと向き合えていなかった、というのが今如実に出ましたね。
がくと はい。完全に出ましたね。
ダダ 味方? 俺の。本当に。
山田 みんな味方だよ。大丈夫。不安になんなくて。敵じゃないよ。
がくと 大丈夫。不安にならないで。
ダダ なんで劣勢なんだよ。
山田 こんなたくさん大人がいて怖いかもしれないけど……。
──次の質問に行ってもよろしいでしょうか……。
山田 思ったより(話しすぎてしまって)、すいません。
パネルを飾れるホームができた

──みなさんは昨年も決勝に進出されていますが、この1年でさらに成長したと思う部分はありますか。
山田 1年前に立ったのは覚えているよね?
ダダ なんだと思ってるの? 俺のこと。
山田 今年の『UNDER5』は約2400組の応募があって、去年よりも400組増えていて。みんなおもしろいものを作って動画を提出して、そこからまたガッと2回戦で絞られて、そこでもありがたいことに3回戦に進めて、僕らがやったお笑いを評価していただいて。準決勝に進出して、さらに9組に絞られたという。これをまた今年もやったわけじゃないですか、それでどう思うのか?っていうのを聞かれてますよ。
ダダ いや、そういうこと言ってるから質問が次に行っちゃうんだよ。
山田 答えていただければ。
ダダ わかってんだよ! そんなことは。
山田 ピンときてなさそうだったから。
がくと ちょっとすみません。ケンカしてます。
山田 すみません。
ダダ いやいやいや、『UNDER5』の決勝行ったあとに(神保町よしもと漫才)劇場に所属してね。そこから1年弱やってきましたから。今年こそ、という感じですよ、僕は。
山田 なるほど。……みたいです。
ダダ (舌打ち)
山田 ガチギレすな! すみません。ガチギレやばいですよね。(決勝当日の会場には)等身大パネルとか「伝書鳩」って書かれたのぼりとか出ていて、『UNDER5』を盛り上げようという雰囲気があるんです。去年、僕らは劇場メンバーではなかったんですけど、同じ東京吉本の家族チャーハンさんはすでに劇場メンバーだったので、パネルとのぼりは劇場に持って帰って飾ろうということで、ライブのあとに包装されていたんです。だけど、僕らのやつは他事務所の人のものと同じように重ねられていて。劇場メンバーである今、これを劇場に持って帰ることができるということで、今年は気合いが入ってます。
──パネルを持って帰れる場所ができた。
ダダ そこ?
山田 今年よかったところは、そこです(笑)。
がくと 成長したと思うところじゃないの?
ダダ パネルを持ち帰られる環境になった、っていう成長の仕方。
山田 ゴミになってしまうわけじゃないですか、去年のパネルは。それを今年は当日来られなかったお客さんにも見てもらえるというのが、うれしいです。
ダダ ネタ観てもらえよ。なんで等身大のパネル見てもらいたいんだよ。
山田 パネルは見ていただきたいです。せっかく作っていただいたので。
ダダ がくとは?
がくと 僕は去年出ているので1回経験しているということで、
山田 言うねぇ~お前。
ダダ そんなにだよ。
がくと 去年はチャレンジャーとして行っていたんですけど、今年はみんなをかわいがってあげたいと思います。
山田 言うねぇ~。言うねぇ~。
ダダ まだまだだよ。まだ2年目なんだから。
がくと かわいいっすよね、みんな。
決勝までの時間も楽しんで
──ちなみにみなさんはコントをメインにやられているんですよね……?
一同 はい。そうです。
──ファイナリスト会見や今のお話を聞いていて、いい意味でコント師とは思えないくらいお話しされるなと思いました。
一同 (笑)。
ダダ あり得ないですよね。
がくと 悪いことじゃないですもんね。
山田 すいません。これほんとはどのくらい質問する予定だったか聞いてもいいですか。
──6、7個は聞きたい項目があったのですが、時間が……(笑)。
ダダ お前のせいで3になったじゃねぇか!
山田 あ、まじっすか。
──では、最後に意気込みをひと言ずつお願いします!
がくと 意気込み!
山田 ひと言で頼むわ。
ダダ 絶対優勝します!
山田 うわ~、そうか。「絶対優勝します!」の中にはたぶん、いろんな思いがあると思うんです。抽選会でも(自分たちが)優勝候補じゃないのかと、はっきり言ってたんですけど、そこで例えば炎さんと(ブロックが)被ってしまい……。そんななかでも言う?
ダダ 言う。
山田 頼もしいですねぇ。ありがとうございます。
ダダ いらないなあ~。
がくと 破壊的な優勝をします。
山田 えぇ! 言うねぇ~!!
がくと うん。
山田 「破壊的に優勝します」はおそらくほかを蹴散らして、ダントツ予選満票、決勝満票で優勝することですよね?
がくと はい。
山田 ありがとうございます。僕は当日配信とか会場に観に来てくれる方がいると思うんですけど、決勝のチケットって安くないと思うんです。それでも足を運んでくれる、時間を取ってくれる、お金を払ってくれている、最高のライブにして『UNDER5』というもの自体が来年も行われるように……。
がくと なっが。
ダダ 話つまんない人の長さじゃん。
山田 『運DER5(AWARDクジ!)』(ウンダ―ファイブ)という、くじがあります。
がくと ガチャみたいなやつね。
山田 こういうライブのとき、くじをやると思うんです。僕もアイドルファンなので。
ダダ いつ終わんのかなー、とか思っちゃうよ。
山田 くじにはA賞、B賞、C賞とかいろいろあって、それだけでも目当てのものが当たらないのに、『運DER5』準決勝は決勝よりもっと芸人の数が多い。だからなかなか当たらないのに、回してくれてる方がいるんだという。
ダダ なんでグッズの話してるの。決勝へのインタビューだよ?
山田 写真を撮るとき、たぶんですけど手を抜いて撮っちゃった芸人さんもいると思うんですよ。
ダダ いないよ。
山田 正直グッズやアクリルスタンドになるの恥ずかしいなって思ってる人もいると思います。でも僕らは全力でやっぱ『運DER5』も引いてほしいし。
ダダ グッズの告知してんじゃん。
山田 決勝の意気込み。ネタとか優勝者だけを楽しみにするんじゃなくて、『運DER5』もぜひ引いていただいて。行くまでの時間とかも楽しんでいただいて、みんなで盛り上げよう!という意気込みです。
『UNDER5 AWARD 2025』
2025年6月22日(日)20時開演
会場:ルミネtheよしもと
MC:ニューヨーク
審査員:石田明(NON STYLE)、岩崎う大(かもめんたる)、長田庄平(チョコレートプラネット)、佐久間一行、哲夫(笑い飯)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、塙宣之(ナイツ)
出場者:あなたとネ、兄弟、シカノシンプ、釈迦虎、生姜猫、例えば炎、伝書鳩、ぺ、無尽蔵
関連記事
-
-
マヂカルラブリー×岡崎体育、自分を一番出せるキャパ「大勢の人を笑わす方法を知らない」【『DAIENKAI 2025』特別企画】
『DAIENKAI 2025』:PR -
ジュースごくごく倶楽部、対バンで見つけた自分たちのかっこいい音楽とボーカル阪本の成長【『DAIENKAI 2025』特別企画】
『DAIENKAI 2025』:PR