ボートレース尼崎で開催される『GⅠ 尼崎センプルカップ』の特集としての対談となるのですが、数原さんと福留さんは初対面ですか？

初めましてです。でもテレビでよくお見かけします。

え、ほんまですか。ありがとうございます！

同じ尼崎出身だということはさっき知って。

数原さんはたぶん、阪神ですよね。

そっち寄りです。

やっぱり！

なんでやねん、見た目で判断してるやろ（笑）！
福留さんはどのあたり？　僕は中学校が大庄北中学ってところで。

私は中央中学校です。

なるほどな、そのへんか！

高校は行きました？

ははは！　行った行った！
でもすぐに音楽したいっていって辞めてるから。

私は……特に意味なく辞めました（笑）。

いいじゃない、今はさ、ステキな人生を送れてるんだから。

尼崎のおかげで……。

尼崎のおかげなんかな。でもそしたら人生の歩み方が似たような感じやね。

一緒にしないでください（笑）。

なんやねん！　ええやんか、同じ同じ！

数原さんはキラキラされてるから……。

そんなね、キラキラ度でいったら福留さんのほうが……。

いや、でもオーラがちょっと……怖い人が来たと思いました。

なんやそれ（笑）！　まあせっかく同郷だからのびのびやりましょう！

そういえば、数原さんって立花の美容院に行ってました？

立花が最寄の美容院には行ってた。

個室っぽいところで……。

ああ、行ってた行ってた！

一度、立花あたりの美容室に行ったときに「LDHでボーカルやってる子がここ通ってるけど知ってる？」って聞かれたんですよ。数原さんのことですかね？

それ、僕やな（笑）。

スッキリしました。

この仕事する前、立花駅が最寄りの焼き鳥屋さんで働いてたんだよね。今でもあるし、地元に帰ったら顔出したりするんよ。

道路沿いに王将、コンビニ、ガストがあるでしょ。そのガストの目の前ぐらいにある焼き鳥屋さん。

えー、どこやろ。今度、ちょっと行ってみます。

ぜひぜひ。

あの王将、前まで綿あめを作れたの知ってます？

知ってるよ！　ナメたらあかんで、あそこの王将は幾度となく行ってるし、中学校卒業したその足でも行ってるんやから（笑）。

今までなんぼぐらい頼んだやろ、300個ぐらい？

そんなに!?　中学のときは「（グンゼタウンセンター）つかしん」のワールドビュッフェに行ってました。

「つかしん」ねー。若いころ、お仕事する前はやっぱり僕も年頃の男の子でしたから。好きな人と、とかあるじゃないですか。

え、塚口辺りでデートしてたんですか？

そう。自転車で「さんさんタウン」行ったりとか。

懐かしい！　

尼崎もきれいで住みやすい街になってるみたいだよね。

「COCOE（ココエ）」の時代ですか？

そうそう、COCOEの時代。COCOEができてちょっとして上京したから。

じゃあ「（あまがさき）キューズモール」は知らないんですね。

いや、地元に帰ったときに妹とか母親とかと買い物に行って、名前変わってるやん！って知ったり。

すごい、こんなに地元トークできるのうれしいです！

尼崎トークで盛り上がっていますが、そろそろボートレースの話を……。

ですよね!?　進めましょう！

数原さんはボートレース尼崎に行かれたことはありますか？

あります、あります。それこそ家から近かったので、子供のころにおじいちゃんがよく連れてってくれましたね。

あんまり覚えていないんですけど、もつ煮とかフランクフルトとか、そういうのが食べられるのが楽しみでした。

ボートレースのイメージはいかがですか？

音がすごいしとにかくスピードが速い！　子供のときは、車が好きで野球をずっとやっていた少年だったけど、ボートレースってすごいな〜ごはんおいしいなって思ってました。

あと、いとこがプロのボートレーサーで。

数原魁選手ですよね。

そうそう。小さいころからずっとボートが好きで、夢を追いかけている姿を知っていたので。ボートレーサーになるための学校に入れることになったとか、報告はずっともらってました。

試合結果もたまに見たりするんですけど、がんばってますよね。誇らしいです。

僕自身は本当にボートレースって全然詳しくはないんですけど、エキサイトするスポーツなだけに常に危険と隣り合わせでしょうし、でも楽しみながら見られる魅力もたくさんあるということには、大人になってから気づきましたね。

レースにも今までお金を使ったことがない人生だったので、ある程度は知識を得てからからだとより楽しめるのかなとは思うので、福留さんにいろいろ教えてほしいですね。

数原選手のお話も出ましたけど、レーサーになるのも大変なんですよね。

そうなんです。まずは倍率がとんでもないんですよ。

聞いたことある！　1年に数人とかでしょ？

あ、そこまでではないです（笑）。

ただ、学校に入学するのも難しいですし、入ることができても実際にプロとしてデビューできるのはもっと少ない人数です。

でも数原さんもGENERATIONSさんに入られて、私も腐っても元AKB48なので狭き門なわけじゃないですか。

数原さんだってたぶん、すごく努力されましたよね。

うーん、歌うことが好きだったからね。あと、小さいころに親がEXILEが大好きで。物心ついたときにはEXILEが流れてた。

小学校5年生ときだったかな、ライブに初めて連れて行ってもらって、そのときに「なんだ、カッコイイ集団は！」「僕もあそこに入りたい！」というところから努力が始まったから。

でも、好きでやってることだから。

レーサーの方も数原さんみたいに「この人になりたい！」という憧れから入った方もいらっしゃれば、最近やと家族でご両親もご兄弟もみんなレーサーのレーサー一家も多かったり。いろんなきっかけで目指すんです。

選手は約1,600人ぐらいいらっしゃるんですけど、体重制限がけっこう厳しくてですね、男性やと52キロ、女性は47キロっていう最低体重があるんですけど、もうみんな減量が大変で。

逆に細い人やと増量も大変。努力が必要なので、ストイックな方がめちゃめちゃ多いんですよね。

アスリートですね。

そう、本当にアスリートです。体重の100gとか200gで展開が変わってくるみたいです。逆に最低体重より下やったら、おもりをつけて走らないといけないし。

コンマ何秒の差で勝敗が決まる世界だからこそ、体重とかもシビアなんやね。

あとおもしろいのが、実力だけじゃダメなんですよ。

……と、言いますと。

運が必要なんです。

レース場ごとにボートとモーターがあるんですけど、まずその抽選をするんです。同じように作られていても個体差があって、悪いモーターを引いてしまえば、どれだけうまい人が乗っても勝つのが難しくなります。

ええ、そうなの？

だから、抽選でどのモーターを引くかが重要です。

さらに、自分でモーターの部品を変えたり、調整するのもレーサーの実力のうちです。

全然知らんかった。モーターの情報って開示されるんですか。

されます。ちなみに今年は4号機と44号機、4がついてるモーターが大注目らしいので、『センプルカップ』で誰が引くのか気になってます。

たとえば、実力も伴ってる選手がいいモーターを引いたら、やっぱりそこに人気は集中するってこと？

初日の走りとご本人がどんなふうに調整されるかにもよりますけど、やっぱりモーターがあまりよくないと反応してくれないので。そういうところもおもしろいんですよ。

それじゃ、ボートレーサーの方はメカニックの勉強も当然してるってことか。いや〜深いな〜。

改めて、今回の　『GⅠ 尼崎センプルカップ』がどんな大会か教えていただけますか。

突然ですけど、数原さん。日本でレース場って何個あるか知ってますか？

尼崎にひとつでしょ、あと住之江にもありますよね？

あります！

ってことは、日本の広さだとあと4つぐらいありそうだから、6個？

惜しい！　4倍の24カ所にあります。

全然惜しくないやん（笑）！

各レース場で毎年、開設周年記念というレースがあるんですよ。『センプルカップ』は開設72周年記念競走になるんです。

レース場の誕生日記念競走なので、1年の中で一番気合の入った大会なんですね。

72回もやったってことか、すごいな。

そうなんです！　場内も楽しいんですよ。若いカップルや小さいお子さんを連れて来られてる方がいたり。

若いカップルやファミリー層も増えていて、遊び場の「Mooovi（モーヴィ）」は子供たちに大人気です。21歳でも心踊らされるような遊具がたくさんあります。

そうなんや。

これはGⅠだからこそ、っていうのもあると思うんですけど、それ以外でも人工雪を持ってきて、雪遊びできるところ用意されてたりとか、夏だったら水遊びできるところが用意されてたり。

じゃあお子さんが一緒に来ても楽しめるんやな。

本当に楽しめますね。最近はそのMoooviが人気すぎて、子供をMoooviに連れて行くためだけに訪れる親御さんもいらっしゃったりして。

こういう大会のような人がたくさんいるときに行った記憶はないんだけど、耳のところにペンを差してるおじちゃんたちをよく見てたけどね。

もちろん今もご健在です。昔はそういう方が9割だったのが、今5割ぐらいになって、もう5割は若年層です。

そうなん？　だいぶ違う印象になりそうやな。ほんまちょっと楽しみにしておくわ。プレゼン上手だね。

そうですね。一応、今大会のイメージキャラクターやらせていただいてるんで！

ここにあったパンフレット見て、そうやったんかと思った（笑）。

これを夢にやってきたので、終わったら引退しようかなと思ってます。大会最終日の3月8日がもう最後かな。

それやったら僕も気合い入れて応援しに行くわ。

いや止めてくださいよ。

ははは！　止める止める。悲しいこと言わんとがんばろうや！

ボートレースの大会のグレードはSG、GⅠ、GⅡ、GⅢ、一般戦がありまして、つまりG1は上からふたつ目のグレードレースです。

つまり出場選手はみなさん一流。レースも場内も盛り上げること間違いなしなんですよね。

あと、レーサーはイケメンが多いですね。

えっ、推しとかおるの？

いやいや、やっぱりイメージキャラクターなんで、誰かをひいき目に見ることはしてませんよ。

安易な質問やったわ、ごめん。

でも……みなさんがね、いいなって言ってる人はいて、えぇっと、毒島……誠さん？

毒島さん？　推しなんだ？

あんまりひいき目では見てないんですけど、毒島さん、いい感じやなって、ほんの少しだけ思ってますね。

めちゃめちゃひいき目に見てるやん。

あの、いや、本当に大好きなんです。かっこいいです。舟券を買えないときからボート大好きなんですけど、そのときは毒島さんの推し活で全国各地に行ってたんですよ。18歳から20歳の3年間ですから、もう毒島さんが青春なんですよね。

その毒島さんのレースも当日に見れるってこと？

そうです。

たまらんやん。

私は初日のオープニングセレモニーに出させていただくので、会えちゃうんですよね。

最高やん。

私は推し活から入ったタイプなので、そういう楽しみ方もありかなと！

私が特殊に見えるかもしれないですけど、場内では選手の名前が入ったタオルが販売されていて、わりとみなさん推し活してるんですよ。

GENERATIONSさんのライブだってみなさんおしゃれして来てくださるじゃないですか。私は“おめかし”してレース場に行ってました。

今回はどっちで行くん？　仕事モードで来るのか、推し活モードか、その間を取った感じで来るのか。

3日はオープニングセレモニーに出させていただくので、さっき楽屋でマネージャーさんにメイクさんを連れてきてくれってずっと交渉してるんです。

それはマネージャーさん絶対連れていってあげてください！　一世一代のイベントですから。

絶対かわいい髪型で行きたいから。8日はどっちでもいいって言っときました。

同じぐらい気合入れてきてや！

レーサーはたくさんいらっしゃるので。数原さんもぜひ3月8日は推しのレーサーを見つけてください！

数原さん、お話を聞かれていかがでしたか。

勝手な印象で、お客さんの年齢層は高めなイメージだったけど、今の話を聞いてると全然そんなことないなと思いましたね。選手もたしかに若い方が多いし。

せっかく尼崎出身で、子供のころも行っていたわけですし、活気づいてるっていうのを聞くと、なんで今まで通ってこなかったんだろうって思いましたよ。3月8日が楽しみです！

これを機に、数原さんにもハマッていただきたいです！