この5年ほど続いたボーイズグループバブル。「戦国時代」とも呼ばれ、多くのグループが登場したが、2025年に旋風を起こしそうなのは、満を持して登場したガールズグループたち。今年もすでにいくつかの新たなガールズグループのデビューが発表されている中で、「2025注目!ガールズグループ」では今年ブレイク間違いなしのガールズグループを紹介。
第5回はオーディション番組をきっかけに結成されたグループなど、人気と実力を持って今年デビューする3組を紹介する。
HANA(ハナ)
BE:FIRSTが所属するレーベル/マネジメント「BMSG」とちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディション『No No Girls』から生まれたHANA。
オーディションでは、年齢、国籍、身長、体重など、従来であれば最重視される条件をすべて外し、「No」と言われてきた人たちから参加者を募集。そこに共鳴した、実力はあるのにこれまで花が開くことがなかった参加者たちが、ちゃんみなの言葉や、仲間の存在に触れることで成長し、自分と向き合い自信をつけ、さらに実力を磨いていく様子が配信され、多くのファンを獲得。最終オーディションはKアリーナ横浜で開催され、2万人規模の会場に5万人の応募が来るなど大きな反響を呼んだ。
メンバーとなったのは、ちゃんみなに“実力の暴力”と言わしめたNAOKO、圧倒的な歌唱力で心を揺さぶるCHIKA、韓国からひとりで来日し、言語や文化の違いに戸惑いながらも成長したJISOO、心にかけた鍵を開き、徐々に感情をさらけ出したYURI、存在感とラップの実力が群を抜くMOMOKA、クリエイティブ能力の高さに心を奪われるムードメイカーKOHARU、抜群の吸収力でどんどんと実力をつけていった愛されマンネ、MAHINA。今後、彼女たちがどんな花を咲かせていくのか、そして音楽界をどう変えていくのか楽しみだ。
moxymill(モクシーマイル)
『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の練習生だった北里理桜、須谷緩、木野稟子、さらにBEYOOOOONDSの元メンバー・山﨑夢羽が参加することで話題となったオーディション番組『SEVEN COLORS』。3カ月の共同生活で、日々レッスンに励み、仲間として、時に支え合い、刺激を受けながら成長していく様子は視聴者から共感を集めた。
途中で山﨑がケガのため辞退するアクシデントもあったが、12名の中から6名が「moxymill」としてデビューすることが決定。メンバーは誰もが目を引くビジュアルと努力家なRIO、圧倒的なダンススキルと、最年少ながらも負けん気の強さがグループの士気を上げたNONA、凄まじい成長のスピードで周囲を驚かせたYURARA、俳優としても活躍し、どんな試練も乗り越える不屈性と、柔軟で優しい性格を持つMOMOCA。さらにはふわふわした性格からは想像できないダンススキルを持つNECO、そして、誰もが認めるテクニックと、ポジティブさでどんな問題も解決していったRINO。
デビュー曲の「Living Free」は、彼女たちが持つ“独立性”、自分の意思で立ち向かっていく強さを表現している。このMVには山﨑も出演し、最後は別々の道を選ぶが互いに強く突き進んでいく姿が描かれている。今後、強く一歩踏み出す人たちに勇気を与える存在になりそうだ。
ロージークロニクル
常にスキルフルで圧倒的な実力を持つ「ハロー!プロジェクト」からも新グループ・ロージークロニクルが誕生! 「薔薇色の」そして「希望に満ちた」「幸せいっぱいの」という意味を持つ“Rosy”と、出来事を年ごとに記した歴史書である「年代記」を意味する“Chronicle”を合わせたアーティスト名には、いつまでも語り継がれるような、薔薇色の歴史を紡いでいってほしいという願いが込められている。
すでにハロプロ研修生ユニット’24として活動していたメンバーに、研修生が2名加わった彼女たちは、フレッシュさとその地盤の固まった実力を持ち合わせる、さすがの存在。中でも松原ユリヤは小学4年生のときに研修生になり、7年目でデビューをつかんだ苦労人。デビューという大きな夢を目指し、青春をすべてアイドルになるための活動に費やして生きている彼女たちのパフォーマンスは圧倒的。3月19日(水)のデビューの日から、新たに刻まれるであろう、幸せいっぱいの“クロニクル”は注目せずにはいられない。
それぞれの個性と、圧倒的な野心と実力を持ち、デビューを果たす3組。彼女たちがどんな革命を起こしていくのか、楽しみにしていよう。