松井利樹(BALLISTIK BOYZ)のプロレス愛がほとばしる!武知海青、鮮烈のデビュー戦を振り返る
2024年2月25日の武知海青(THE RAMPAGE)プロレスデビュー戦に花を添えたのが、ゲスト解説として登場した同じ事務所の後輩である松井利樹(BALLISTIK BOYZ)だ。10年来のプロレスファンだという松井と、実況・解説歴20年でDDTには欠かせない存在の村田晴郎が、プロレス界に彗星の如く現れた武知海青の衝撃を熱く語り合った。
目次
実況歴20年以上のプロが語る、松井利樹の解説デビュー戦
──まずは松井さんに解説デビューの感想を聞きたいです。
松井 とにかく言葉でプロレスを表現するのが難しかったです。楽しかったけど、どうして実況の皆さんはあんなにうまく話せるんだろうなって。
村田 私が「どうしてLDHのみなさんはそんなにダンスをうまく踊れるんだろうな?」と思うのと一緒ですよ。
松井 なるほど、そういうことか(笑)。
村田 初解説の手応えはありましたか?
松井 「よかったよ」とは言われたんですが……本当によかったのかなと。思ったことを言葉にするんだけど、それ以上が出てこないというか。
村田 わかります。湧き上がった感情を、ぱっと言語化するのが難しい。あと、プロレスファンあるあるなんですが、ちょっとうまいことを言いたくなっちゃったりとか。
松井 そうなんです。反対に、迂闊なことを言ってファンから批判くらったらどうしようとか。
村田 そこは、ファンだからこそ出る迷いなんだと思います。でも、利樹さんはすごくよかったと思いますよ。顔が映らない声だけというシチュエーションで、放送側に求められるのは「利樹くんがしゃべっている」という価値をどう出すかということ。常にワイプに顔が映っているならまた別の方法論がありますが、ほとんど言葉だけですから、「すごい!」とか「ヤバい!」とか思うままに素直にしゃべってもらうのが一番いいと思っていました。
松井 たしかに、普段プロレスを見ているときと変わらない気持ちで声が出せました。最初から気持ち的にもいつもと変わらず、後楽園に行こ〜という心持ちでいたので。
──普段からプロレスを見に後楽園ホールには行くんですか?
松井 はい。DDTはもちろん、いろんな団体を見に行きます。だから解説席に座る日がくるなんて、感動ですよね。
村田 この素直な感じがいいんですよ。ファンの方々も「利樹くんはこうやっていつもプロレスを見てるんだ」という、今まで知らなかった部分を垣間見ることができたんじゃないかと思います。もちろんすごく一生懸命考えていらっしゃったし、仕事としてまじめに取り組んでいることも伝わってきました。その上で、プロレスを思い切り楽しんでくださったところが最高でしたね。変な話、ここまでしゃべってもらえるとは思わなかったんです。本番での強さや、見ている人たちに対するサービス精神、エンターテイナーとしてのアクセルの踏み方がすばらしかった。
松井 それはもう、村田さんにいいパスをたくさん出していただいたので……本当にありがとうございます!
武知海青の登場でプロレス業界は変わるかもしれない
──海青選手のデビュー戦は、長年実況を務めていらっしゃる村田さんの目にどう映りましたか?
村田 鮮烈でしたよ。これは私個人だけの見解ではなく、業界全体が驚いたはずです。他業種からプロレスにチャレンジする人はこれまでもたくさんいました。利樹さんもプロレスが好きだから分かると思うけど、見る側は「このくらいできれば御の字かな」と予想をしますよね。
松井 わかります。
村田 だけど、武知さんはその想像を遥かに超えてきた。フィジカル面はもちろんですが、“試合の強さ”においても想像以上でした。武知さんが持っているスター性がここまでプロレスの世界にフィットするのか、後楽園ホールという舞台でもここまで浮かない、つまり“お客さん感がない”のかという驚き。他団体の関係者の間でも、武知さんはかなり気になる存在だと思いますよ。みんな「あれはすご過ぎた」と言っています。
松井 へえー!
村田 たとえば、新日本プロレスが持っているフィジカル的な積み重ねによる強さとはまた別の次元の話ですよね。プロレスというジャンルにおいて、ここまで様になってしまう人がいたのかという。極端に言えば、プロレスが変わるかもしれないというほどの衝撃です。
──村田さんがここまでおっしゃること自体がすごいことです。
村田 プロレスという文化が脈々と何十年も続くなかで、それぞれの時代のプロレスラーや団体が、もっとドラスティックに業界を変えなきゃいけないと、いろいろなチャレンジをしてきました。しかし、結局大きくは変わらなかった。でも、今回のLDHさんや武知さんとプロレスのコラボレーションが、もしかするとプロレスというジャンルにものすごい革新を起こすんじゃないか……そんな予感すらしました。
松井 ヤバい話ですね!
村田 実際それに近いものをリング上で見てしまった。あんなカッコいい人があんなプロレスしちゃったら、それはもう敵いませんよ。利樹さんは先輩後輩を抜きにして、いちプロレスファンとしてどう思いましたか?
松井 久しぶりに「こいつヤベーな!」と思わされる選手の登場にワクワクしました。先輩に“こいつ”はダメなんですけど(笑)。
村田 いや、わかりますよ。プロレスファンとしての反応ですよね。
松井 そうなんです。先輩後輩抜きにして、プロレスを好きになったころの気持ちを思い出させてくれたというか。やっぱり圧倒的な華に驚きましたよね。スター性というものは、技術とは違って練習して身につくものじゃない。その才能を持っている海青さんはすごい。僕的には300年にひとりの逸材じゃないかと。
村田 本当にそう思います。
松井 特に2本目のドロップキックに感動しました。間の取り方とか、展開の持っていき方とか、全部をものにしている感じがあった。相手の選手を操っているようにすら見えましたから。僕もプロレスにハマって10年くらい経ちましたけど、なかなか感じたことのない興奮を、まさか身近にいる海青さんからもらえるなんて思ってもいなかった。なんならプロレスの道1本でも余裕でいけちゃいそうだなって思うくらい(笑)。
村田 このまま武知さんに全部持っていかれてもおかしくない。LDHさんが本気を出したら全部持っていかれると思います。DDTの選手たちにも、脅威を与える存在になるんじゃないでしょうか。
──海青選手の参戦を、プロレス業界はどう見ているのでしょうか?
村田 今は、プロレスを知らない層にもっともっと広めていきたいという気持ちを業界全体で共有しています。昔だったら「プロレスを知らないやつが出しゃばるな」みたいなことを言う人がいたけど、それって何のメリットもないじゃないですか。コラボレーションや異業種からの参入に関しては、間口を広げるために必要なことだと思いますね。とはいえ、普通LDHとそんな話する? とは思いますが(笑)。DDTはいろいろ飛び越えて、そういうことができちゃうフットワークの軽さがあるから。
松井 そこが素敵な部分ですよね。一方からじゃなく、いろいろな角度からプロレスを盛り上げている団体のトップだと思います。僕がプロレスを知らない人に入り口としておすすめするのがDDTなんです。見たら絶対におもしろいと思ってもらえるので。
村田 私も学生時代、プロレスは何を見たらいい? と聞かれたとき、いきなりデスマッチを見せていました。もちろんショッキングなんですけど、予備知識がなくても一番わかりやすく衝撃を受けてもらえる。まず興味を持ってもらうというのが大事ですよね。
松井 プロレスを知らない人に、いかに衝撃を与えるかっていうのをすごく考えていて。解説をさせていただいたことで、より大事な役目だぞと思うようになりました。ファンはもちろん、会社の人とかメンバーとか先輩後輩たちに、もっとプロレスのおもしろさを伝えたい。今はいろいろな格闘技が流行っていますが、やっぱり原点であり頂点はプロレスなんだっていうのは知ってほしいですね。
村田 やはりこの人はプロレスに熱い人間ですよ!
松井利樹が予想する、武知海青2戦目の展開は?
──いよいよ9月29日には海青選手待望の2戦目が控えています。どういった試合展開になると思いますか?
村田 今回は相手がちょっとねー……
松井 そうなんですよ。SCHADENFREUDE Internationalが相手というのが、しびれますね。特にクリス・ブルックスはヤバいです。僕の中では、DDTの中でも特に注目している選手です。
村田 躊躇(ちゅうちょ)ない人間ですから。武知さんみたいなオイシイ相手には特に。
松井 思いっきり噛みつかれるでしょうね。ボコボコされる可能性がある。
村田 クリスならやりかねない。
松井 多分やっちゃうし、やっちゃった上での何かを僕は期待していますね。
村田 前の、岡谷英樹選手ともまた違う感じですよね。
松井 岡谷選手より、もっと怖いんじゃないですか?
村田 岡谷選手は「プロレスをナメんな!」というスタンスでしたが、クリスって何かちょっと違う。すごく愛のある人で、彼の中にもプロレスをナメるなという気持ちはもちろんあると思うんですけど、それほど分かりやすいことで向き合ってこないだろうというか。
松井 内にある何かを爆発させてくれそうですよね。まだ僕たちも知らない武知海青を引き出してくれるかも。
村田 武知さんがクリスに耐えられれば、ですね。
松井 今回、クリスはまず心を折りに行くんじゃないかと思っていて。前回の試合よりも精神面で相当苦しい戦いになりそうだなと予想しています。
村田 そしてクリスとタッグを組むのが高梨将弘選手、正田壮史選手。高梨選手はバイプレイヤー的な動きがすごく上手なので、うまく引っかき回してクリスの時間をたくさん作るかもしれない。一方で正田選手が読めないですね。オイシイと思って武知さんにガツガツ絡みにいくか、それとも一歩引くか……。
松井 でもやっぱり僕が一番怖いのはクリスです。
村田 優しい人間なんですよ。でもその優しさがね……。
──ふくみがありますね!
村田 愛のある人間だからこそ、厳しくいくというか。私が過去に見てきた試合だと、最初のやり取りでクリスが「コイツやるな」「いけるな!」と判断したら、あえてより厳しい攻撃をしかけるんですよ。
松井 なるほど。優しい人ほど怖いっていうのはありますよね。
村田 クリスに攻められて苦しめられて、もしもそこで心が折れちゃったらもう終わり。クリスはそれ以上踏み込まない。
──とすると、クリスに踏み込ませられるかがポイントになりそうですね。
松井 そこですね。クリスを本気にさせたらもう、相当の選手ですよ。ファンの方にとっても苦しい展開が続くかもしれません。前回とは違う悲鳴が上がるかも。
村田 前回も相手が武知さんを立たせようとして髪の毛を掴んだときに「掴まないでー!」という声が上がっていましたが……今回もファンの人たちが想像もつかないようなひどいことをクリス・ブルックスがしかける可能性はあります。
松井 それに海青さんが耐えられるか……。でもそれを見られるのが、今回の試合の醍醐味なんじゃないかなって思いますね。数日前、海青さんに会ったので次の試合のことをちょっと話したんですよ。そしたら「相当ヤバいの準備していくから楽しみにしといて」と言ってくれました。目が血走ってましたから! かなり気合い入ってましたよ。
村田 それは期待できますね。
松井 めちゃくちゃ楽しみです。何か起きそうな予感がします!
──松井さんの実況解説も第2戦目ということで、こちらも楽しみにしています。
松井 今日村田さんとお話ができたおかげで次の解説が楽しみになりました。ありがとうございました。
村田 こうした縁を導いてくれたのは海青さんですから。
松井 海青さんと村田さんが導いてくれたから、僕がやっと歩けています。
村田 いやいや、一緒に歩いていきましょう(笑)。
『Quick japan Presents DDT Special Guidebook 2024』
武知海青(THE RAMPAGE)を表紙に、コスチューム姿の撮り下ろし写真を多数掲載したスペシャルブック。デビュー戦を振り返りながら、メンバーとのエピソードや憧れのレスラーについて熱く語るロングインタビューも実施している。
さらに、武知海青デビュー戦でゲスト解説を務めた松井利樹(BALLISTIK BOYZ)の対談企画、DDT所属選手の撮り下ろしインタビューも掲載。
「QJストア」のほかに、9月29日(日)に開催される『DRAMATIC INFINITY 2024 ~3時間スペシャル~』の会場と「DDT ONLINE STORE」で販売。それぞれ違う特典(武知海青の撮り下ろし写真を使用したミニカードなど)がセットとなっている。
「QJストア」ではサイン(プリント)入りポストカードがセット。
タイトル:『Quick japan Presents DDT Special Guidebook 2024』
仕様:A4判/並製/フルカラー/40ページ(本文36ページ)
価格:2,000円(税込)
発売日:2024年9月29日(日)
販売:DDTイベント会場/DDT ONLINE STORE/QJストア
特典:会場販売:B8サイズカードA
DDT ONLINE STORE:B8サイズカードB
QJストア:サイン(プリント)付きポストカード
※いずれも武知海青の撮り下ろし写真を使用
THE RAMPAGE 陣&与那嶺&藤原が表紙『HARBOR MAGAZINE by QJ』発売中
『Quick Japan』編集部による、「人と動物の調和」がテーマの新媒体『HARBOR MAGAZINE by QJ』が始動。第1号の表紙と特集には、愛猫家として知られるTHE RAMPAGEのメンバー、陣と与那嶺瑠唯、そして藤原樹が登場。愛猫たちの暮らしにまつわる微笑ましいエピソード、保護動物に対する思い、そして彼らが実際に行っている支援活動が明らかになっている。
「QJストア」限定販売のブックレットで、陣・与那嶺・藤原のミニカードが2枚セットとなる特別プランです。
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