【連載】赤信号を渡ってしまう夜に(東出昌大)

【連載】赤信号を渡ってしまう夜に(東出昌大)

世間は東出昌大に対してさまざまなイメージを持っている。あのスキャンダル以来、悪印象を抱く者も、「山ごもり生活」やメディア出演を通して、印象が塗り替えられたという人もいるだろう。

しかし彼は、こちらの問いへ真摯に言葉を尽くしつつも、ありふれた「正論」ではなく、あくまで自分が置かれた立場から導き出される言葉を探す。

彼はこう言う。

「人から悩み相談を受ける機会も増えたんですよ。すねに傷のある僕にしか話せないこともあるらしくて。(中略)昔は作品を通じて、観客やファンの方、同業者とコミュニケーションが取れればいいと考えていて。でも、やはり純粋に会話や相談というかたちで交流することも必要なんですよね。こんな時代だからこそ、もっと話したほうがいい」東出昌大が考える、“SNSの炎上”との正しい向き合い方。「ネットの誹謗中傷は、便所のラクガキ」>より

価値観が流動化し、対話が難しくなった現代。それでも東出は「こんな時代だからこそ、もっと話したほうがいい」と言いきる。

一度はどん底を見た男がそう言うなら、胸襟を開いて話せる気がする。そこでQJWebは、読者からお悩みを募集し、東出による人生相談の連載企画を設けた。彼が紡ぐ言葉は、この息苦しい社会の間隙を突く。ここにあるのは正論ではなく、悩める人たちと、ひとりの実直な男の対話だ。

【連載】赤信号を渡ってしまう夜に(東出昌大)
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