写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJWebカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
杉並の紫陽花
第65回。
夏がとぼとぼと終わりを始めた気がする。
毎年、暑苦しいという感想を抱いているうちに気づいたら過ぎ去るはじけた季節。
いつだって夏は儚い。
そんな刹那を収めたくて撮った立派な紫陽花。
地元の神社に寄り添うように咲いていた。
子供のころはお祭りや正月などのいわゆるな行事の記憶しかなかったのだが、この神社のすっぴんを見られた気がしてうれしかった。
都会の喧騒の渦の中にも耳を澄ませる場所がある杉並区の姿をこの年になって再確認した。
ぼくの夏休みも28年目にしてようやく新しいチャプターに入ったのだろう。
強く優しい紫陽花をしばらくぼーっと眺めてから、杉並の紫陽花は特別きれいかも、なんてご贔屓(ひいき)気分で帰宅した。
夏休み40年目には地元の文化に花を咲かせられる人間でありたいな。
中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、長野凌大(原因は自分にある。)、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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