マヂラブ野田、“憧れの辻ちゃん”と初対面「20年かかったんです、会うのに!」(ヒルナンデス!)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ヒルナンデス!』(6月21日放送)

スタジオゲストは辻希美。野田クリスタルにとっては、彼女に会うために芸能界に入ったというほど「憧れ」の存在。隣に立ってソワソワしている野田が新鮮でかわいらしい。前室でもひと言もしゃべらずカチカチだったそう。野田「20年かかったんです、会うのに!」。

2ショットのコーナータイトル画像が画面に出れば「スクショ撮っといてくださーい!」と叫んだり、ずっと浮き足立っているのがおもしろい。

野田が投げてパスしたボールを辻がレシーブをしてカゴに入れる「60秒バレーボールチャレンジ」ではパス役を「代わろうか?」という南原に「勘弁してください!」とマジトーンで言う野田。チャレンジが成功し、ほかのメンバーと辻がハイタッチしていると「触るなー!」とあたふた。別のコーナーでは辻自ら村上と腕を組みに行くと野田「えーーー? はぁーーー?」。終始、野田を翻弄する辻がさすがだった。

そしてエンディングでは「野田さんに会えてうれしかったです」と辻が挨拶し「ただ、私今日、入籍記念日なんで」とつけ足すと野田はその場に崩れ落ちる。オードリーの卒業が発表された直後だったため野田「今日、出会いと別れでわけわかんないですよ!」。

『水曜日のダウンタウン』(6月21日放送)

「昭和はむちゃくちゃだった系の映像、全部ウソでもZ世代は気付かない説」で1時間。プレゼンターのサバンナ高橋はVTRに参加しておらず、パネラーのケンコバは参加しているという珍しいパターン。

Z世代を騙すのは伊集院、フジモン、ケンコバ、中尾彬、そして偽番組の司会にジュニアという豪華布陣。藤井Pのツイートによると「このメンバー(のスケジュール)が合うとこをだいぶ待った」というだけに、説得力と発想力を兼ね備えた納得の座組。

そんな中でやっぱり伊集院がスゴかった。自分が担当したVTRはもちろん説得力抜群のウソを語り、Z世代が「ドッキリじゃないか」と鋭く指摘するとすかさず「俺たちそのヒキ方にちょっとヒイてんだよね」と絶妙に切り返し、ほかのメンバーがバレそうなウソをつくと、違う角度からもっともらしい補足をして本当っぽく見せたり、自然と話を変えて意識をそらせたり、八面六臂の活躍。松本も「ぜんぶ救ってくれてるやん」「伊集院いなかったら終わってるよね」「伊集院のギャラは3倍くらいあげてほしい」と手放しで絶賛する。

前半を終えて休憩中には「藤本さんね、時代設定ちゃんとしてくださいよ!」と本気でダメ出しするケンコバ自身も、昭和にはまだ存在しない「チキンタツタ」をあったかのように話していたのがおもしろかった。伊集院「みんな行き過ぎてるじゃん! 俺が度胸ない人みたいじゃん。みんなばっかお笑いとしていい格好しやがって!(笑)」。

逆にZ世代の中では山之内すずの当意即妙なリアクションも目立った。彼女が重宝されるのもよくわかる。しかしこの企画だと、頭の回転が速いことで、すぐに言っていることを理解できてしまうため伊集院の巧妙な言動に引っかかってしまう。

共演者が恐ろしがるほどの話術を見せつけた伊集院「あー、ちょっと待って。俺、大事なモノを売り渡した気がする(笑)」。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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