「『お疲れ様でした』からが本当の戦い」『アメトーーク!』で芸人たちが編集の技術を語り合う

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『アメトーーク!』(6月15日放送)

品川庄司・庄司、チュートリアル徳井、インパルス板倉、ハリウッドザコシショウ、レインボー池田、フワちゃん、土佐兄弟・卓也を迎えて「動画編集やってる芸人」。

動画編集の基本の解説がわかりやすい。「撮影前になぜ手を叩いて音を出すのか」とか、合成をするための「同ポジ」のような基本中の基本も知らなかったので興味深い。

「僕らの編集はテレビの人はもちろんできるけど、フワちゃんの編集はテレビマンたぶんできない」「方程式が違う」と徳井が言うように、やはりフワちゃんの編集だけはほかの人と文法が違っていて興味深い。

ザコシがほかの芸人の編集のこだわりなどを真剣に観ていたのも印象的だった。そのフワちゃんとザコシが同時に口を開き、コメントを譲り合う場面も。品川、思わず「そんなふたりが譲り合うな!(笑)」。

編集を自分でしてみると「テレビスタッフさんへのリスペクトが格段に増した」という庄司。板倉は「『お疲れ様でした』からが本当の戦いだもんね」と、実感がこもったコメント。

徳井が「おもろないフォント」の話をすると、「編集する人は、これ(徳井が話していた場面)どういうフォントにすればいいんだろう?と悩むと思う」と板倉。そこに「だから、何も入れませんでした」というテロップ。番組自体が編集で遊んでいておもしろかった。

『全力!脱力タイムズ』(6月16日放送)

総集編回だが、ただの総集編ではないのがこの番組。アリタがコンプライアンス委員会に呼び出され『脱力タイムズ』の「闇」にヒコロヒーが切り込むというテイ。

南海キャンディーズ山里が、巧妙な編集で「本当は(情報番組を)絶対にやりたくない」などテレビ番組への不満を語ったように見せていたインタビュー映像や、とろサーモン久保田が永井大らに暴言を連発した鼎談を振り返りつつ、そのもとになった編集前のVTRを見せるという試み。ちょうど前日の『アメトーーク!』で「同ポジ」の解説を聞いたばかりだからよくわかる。

「やってない」「してる」で平行線になっているアリタとヒコロヒーの対話も「同ポジ」で別撮り、という手が込んだやり口がさすが。

『ヤギと大悟』(6月16日放送)

今回からポポの地元でもある静岡県の富士宮市に。

道中、犬と対峙。犬・ラッピーは興味津々で尻尾を激しく振りながら近寄ろうとすると、ポポは走って逃走。再び遭遇してしまうと、「ビビりしょんべん」をして固まってしまうポポがひたすらかわいい。

牧場が近いということで、途中、赤ちゃんヤギが合流。「あいつのかわいらしさはとんでもないぞ!」「ド級の新人が入ってきたぞ」と大悟が言うほどのかわいらしさ。

ポポは「最初に見つけたお花の名前をつけましょう」と大悟が命名したものだが、同じつけ方で名前をつけることに。しかし、最初に見つけた花は「ベニバナユウゲショウ」。似合わないため周囲にある花を見回し、トウモロコシから「モロコシ」と命名。かわいい。

そんなモロコシばかりに構っていてスネてしまったのか、不機嫌そうにするポポがモロコシに負けず劣らずかわいかった。両手にヤギのリードを持った大悟「いよいよとんでもない番組になった(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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