テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『アメトーーク!』(6月8日放送)
コロチキ、ハナコ、霜降り、ビスブラと賞レース王者たちを輩出している2011年デビューの「霜降り同期芸人」。NSCでは男性ブランコがエリートだったそうだが、粗品が高校生でデビューすると、「号外」が出たような騒ぎになったそう。
この「同期芸人」シリーズでは定番になっている4つの期
・養成所~コンビ結成期(10~14年)
・コロチキ『キングオブコント』優勝期(15~17年)
・ハナコ『キングオブコント』優勝、霜降り『M-1』優勝~第7ブーム期(18~20年)
・ビスブラ『キングオブコント』優勝期(21年~現在)
のそれぞれの浮き沈みをトークしていくのだが、ほかの同期芸人に比べて、「沈み」が短く、いかにこの期がエリート集団なのかがわかる。
そんな中で印象的だったのは、霜降りとヒコロヒーの関係性。「お笑いのことをケンカって呼んでた時期」というヒコロヒーのデビュー当時、粗品とよくライブで一緒になって仲よくなったそう。粗品は「今でこそ“令和の桜井章一”みたい」(ヒコロヒー)だが、まだ麻雀を知らず、ヒコロヒーから教わっていたそうで「かわいかった」とヒコロヒーは言う。そんなとき「石川ってやつと組もうと思っている」と聞かされていた。
そしてヒコロヒーは近畿大学の学祭でせいやと出会う。つまり、芸人仲間として粗品と、大学の先輩後輩としてせいやと出会ったのだという。そのとき、粗品が組もうと言っていた「石川」がせいやのことだとわかったが、せいやが同級生から「ジジイ」と呼ばれていたことを知って、粗品にすぐに電話をかけたそう。ヒコロヒー「『お前の相方、めっちゃオモんないあだ名つけられてる』って(笑)」。
粗品はコンビを組む前にいろんな人に「石川と組む」と言っていて、「石川」幻想が広まっていったのがおもしろいし、組めることになったのが心底うれしかったんだろうなと思うと、なんだかキュンとなる。だからこそ、組んだ直後の風当たりの強さは本当にツラかっただろうし、せいやが認められていく過程の心情を思うとグッとくる。
あと、比較的ライバル意識が強い同期の中で、男ブラがみんなに愛されている感じがよかった。
『霜降りバラエティX』(6月10日放送)
「霜降り同期芸人・延長戦」として本家『アメトーーク!』にも登場したビスブラに加え、本家で「選考漏れ」とイジられていたケツやマユリカ中谷、今井らいぱちが集結。ちなみにケツは『アメトーーク!』にはこれまで3回出演。加地Pから「ケツくんのトークゼロだね」と言われてしまうほど結果を残せていないそう。
“噂の「石川」”ことせいやに霜降り結成後、初めて会ったのはらいぱち。やはり『アメトーーク!』でも言われていたとおり「小学生」のようだと思われていたという。
2015年ごろからせいやはらいぱち、ケツとルームシェア。ケツは辻に怒られたときだけ、朝、猛烈な勢いで炒め物を作るため、せいや「辻さんに怒られた日、わかんねん(笑)」。
あと、「キテレツキャラ」だった粗品のエピソードは共感性羞恥を感じてしまうイタさがあっておもしろい。
-
【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR