写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
絵画

第45回。
日々の生活の中で「絵を描く」ということを少し前から始めました。
子供のころから絵を描くのはわりと好きな少年で学校の時間割に美術があると密かに喜んでいました。
静かな時間の流れの中で目に見えない心の情景をキャンバスに写し、可視化したモノを改めて感じる。そんな不思議な達成感が味わい深いです。
この写真で描いている絵はシューズブランド「New Balance」のために描き、新しくオープンされた「ニューバランスニュウマン横浜店」にて3月21日まで飾られています。
包み込むような履き心地、クラシカルな色味やデザイン、けっして派手ではなく華やかに足を運んでくれる「New Balance」のイメージをアートで表現させていただきました。
自分が愛用していたブランドで飾られることはとても感慨深く、過去を思い出してみる“誰かのために描く絵”は小学2年生のときに参加した環境コンクール以来でした。笑
子供ながらに誰かのために創作した初作品がまさかの絵画だったことに、人生においての潜在的なつながりと縁を感じました。今も昔もこの先も、自分は表現の中で生きているのだろうと思いました。

加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。