テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『チャンスの時間』(ABEMA)
2回目となる「いい話をした後に変顔をする晩餐会」。
アインシュタイン河井は、鉄板の貧乏話から成人式の話へとつなげ、いい話としてはやはり強い。が、その後の変顔が、話が強過ぎるゆえに弱く感じ、「ジャニーズがやる変顔」などと言われてしまい、総合点では低くなってしまう。このあたりがこの企画の難しいところ。
ロジャーも、ステージ4のガンに冒された弟のために『M-1』敗者復活戦に挑んだという話で、自分自身が涙ぐんでしまい、変顔が変になりきれない。逆にZAZYは、いい話部分こそそこまで強くなかったが、強い変顔で暫定トップに。
そんななか、サーヤの「初恋」のいい話が絶品だった。八王子育ちがコンプレックスだった彼女は、別の大学のお笑いサークルの先輩と仲よくなるが、その彼も同じ地元。「八王子ごと好きになった」という瑞々しい話から、 その先輩が亡くなってしまったという展開に。
先輩も読んでいた雑誌『POPEYE』から「地元の話を書いてくれないか」という依頼があり、この話を寄稿したという(現在も『POPEYE Web』で読むことができる)。その後、変顔するも「変顔がいらない!」とノブが言うほど。大悟「こんないい話、よそでせえ!」。
名物企画「スモーキンシアター」には、きょんとルシファー吉岡の演技派ふたりが参加。作品を観る前から「そのうち映画とかも撮るやろうから」と大悟が言うルシファーの作品が素晴らしかった。
結婚式前夜の父娘の話。「おめでとう」が言えず、店を出て車でこれまでのことを思い出しながらタバコを吸う。その哀愁漂う姿に、VTRを観て涙を落とす西澤アナ「ヤバい。『チャンスの時間』で初めて泣いた」。
これまでの畠中の傑作と並ぶ、歴代でも最高峰の作品だった。ノブ「カンヌへの第一歩!」。
『霜降りバラエティ』
前週に引きつづき、免許を取ったばかりの粗品がせいやの行きたい場所までエスコートする「粗品ドライブ」の第2弾。今回はふたりで千葉の温泉へ。
その道中、海を渡る橋の上でオープンカーから「勝訴ー!!」と叫ぶせいや。「細かいことは言われへんらしいけど、日本がスペインに勝った日、俺だけ日本国民で2勝しました!(笑)」。
粗品が好きそうな音楽をかけると言って「あんたが大将」のコール&レスポンスをひたすら繰り返す。「日曜日よりの使者」「情熱の薔薇」がかかり、テンションが上がる粗品だが、ちょうど気持ちいいところで「あんたが大将」に変えるせいや。
男子大学生の友達同士な感じが出ていて、楽しげでとてもよかった。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。
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