ザ・マミィ林田「書くときの景色」【QJWebカメラ部】

文・撮影=林田洋平


写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。

金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。

“激スベリ”のネタも詰まった愛用品

撮影=林田洋平(ザ・マミィ)

僕が今まで一番よく見てきた景色。書くときの景色。
ありがたいことにこのコラムも始まって1年以上が経った。
このコラムを書くときも、もちろんこの景色。喫茶店に入ってアイスコーヒーを頼んで愛用のポメラを開いて書く。書く書く書く。いつだって書く。納得いくまで書く。コラムにネタに脚本に、いつだって書いている。

すいません。かっこつけました。努力の権化みたいな顔をしたかっただけです。
一番は絶対に言い過ぎで、本当に一番見ている景色は、スマホを持ってる手元。
気がついたらいつもスマホを触っていて、もう治療したい。
ポメラを開いたままボーッとするだけしてそのまま閉じて帰る日だってある。

撮影=林田洋平(ザ・マミィ)

ポメラというのは、ポメラニアンの略ではなくて、ワープロ機能に特化したデジタルメモ端末のことだ。
ノートパソコンよりも軽くて、いつどこでも書くことができる憧れの道具だった。
このポメラは事務所は違えど同期である四千頭身の後藤(拓実)くんにもらった。

僕がポメラを持っていなかったときに、先に後藤くんにポメラを薦めて、後藤くんが買ったはいいけど意外と使っていないと聞きつけるやいなや、欲しい顔をして譲り受けるという、最初から狙ってた小さい詐欺みたいな動きをして、もらった。

撮影=林田洋平(ザ・マミィ)

ひょんなことで自分のもとにやってきたこのポメラだけど、今や色んな思い出が詰まっていて愛らしい。
昔、『有吉の壁』で激スベリしてお蔵入りになったフリップネタの台本もまだ残ってる。もちろん戒めとして一生消さずにいるつもりだ。

戦に敗れて糞尿にまみれ逃げ帰ってきた家康が、その姿を絵に描かせたみたいなことだ。プリントアウトして額縁に入れて飾ってやろうか。

ああもうスベりたくない。いやもうスベりたくない。

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【連載】QJWebカメラ部
【連載】QJWebカメラ部

加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。

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