ノンスタ石田らが教える“お笑いのキモ”「おもしろいことをやっている人はいる。でも伝え切れていない」(てれびのスキマ)

NON STYLE

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『アンタウォッチマン!』

2021年の「NSC大改革」を特集。

この年から社長直々の依頼で、ノンスタ石田が講師に加わったという。「NSCを学校法人にしたいから、NSCを変えてくれ」と。

石田は講師を引き受ける上で、「発想」に優れた笑い飯・哲夫と、「構造」に優れたパンクブーブー佐藤哲夫も講師にすることを依頼。つまり、2008~10年の『M-1』王者そろい踏みという凄まじいメンツ。

石田は「見せ方」に重点を置いた授業。「おもしろいことをやっている人はめちゃくちゃいる。おもしろいことをやっているだけで、伝えてない、伝え切れていない人が多い」と。

NON STYLEはどれだけ弱いボケを強いボケに見せるかしか考えていない、と石田は言う。演じ分けや目線の向け方など、実演を交えて教えていく。そんな授業風景に、伊達「これだけで1万円の価値あるよ」。

佐藤は「構造」の授業。たとえばタカアンドトシの「欧米か!」。これは「欧米か!」というオリジナルのフレーズを考え出したのもスゴいが、なにより「欧米か!」というひとつのワードだけでずっとツッコんでいくというオリジナルの構造にこそスゴさがあると論じる。

「正直、センスは授業で磨けない。センスがない人が、どうやってこの世界で食べていけるようになるか」の答えが「漫才の技術・仕組みを学ぶこと」だと佐藤は言う。

柴田が「いよいよどこの事務所も勝てなくなるな」と呟いていたが、これまで圧倒的な「量」の力で制してきた吉本が「質」の部分もNSCから本気で育んでいこうとしているから、本当に無敵な感じがする。

『ロンドンハーツ』

今や年末恒例となった「太夫フェス」。

「白塗り殿の13人」「白谷幸喜」「太夫クラス」「トップガン ホワイトニング」「シロ・クローズ」「シロケンサンバ」「DTSのWhiteButter」「WHITE ARMY」などの案が出る中、「6人」のダンサー人形を棒で操りながらの「シロケンサンバ」でスタート。フジモン「あの、これ(人形)20キロ!(笑)」。

そしてシロ・クルーズ主演の「トップガン ホワイトニング」へ。のべ18時間撮影の大作VTR。全編、セリフが英語でしっかりと作り込んだパロディでスゴい。

最後の演目は「DTS」。今回もクオリティの高いダンスで魅せる。ちゃんとクオリティが高ければ高いほどバカバカしさが増しておもしろい。

有吉「白い意味があるのかな?って」、フジモン「それは絶っ対言うたらあかんやん!(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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