「ペッパーくんの脳内を作ってた」R-1ファイナリスト・カニササレアヤコの『激レアさん』を「消化試合」にするほどの才能(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『激レアさん』

今回の激レアさんは「『欲しい』と思ったものは片っ端から手に入れて実はものすごいプロフィールを持っているけどそのせいで大変な生活を送っている芸人カニササレアヤコ」ということで、『R-1ぐらんぷり』決勝出場経験もあるカニササレアヤコ。

お笑いサークルが最も強かったという理由で早稲田大学に進学(実際に「LUDO」に入会)。NSCに入ると厚切りジェイソンとコンビを組んだ(わずか3カ月で解散)。ピン芸人として武器が欲しいと思って、始めたのが雅楽で使われる楽器「笙(しょう)」。この雅楽ネタで『NOROSHI2016』で団体3位、審査員特別賞を獲得した。その唯一無二のキャラを手に入れたことに対し、若林「大変だったよ、春日は。何があるんだろうな?って思って。今の春日見たらみんなわかんないと思うけど、ただの春日ってキツいですよー(笑)」。

芸人をやりながらも、どうせバイトするなら安定した固定給が得られる正社員がいいと、大学は文系にもかかわらずエンジニア職に。なんとたった3カ月の勉強で「ペッパーくんの脳内」を作っていたという。近藤春菜「今田さんなんて夢中だよ、ペッパーくんに!(笑)」。

さらに、イギリス育ちでバイオリンが趣味の会計士と結婚。23歳までに夢と金と愛、すべてを手に入れた彼女が「だからもう消化試合始まったな」と言うと、若林「激レアさん、消化試合扱いするなよ!(笑)」。

エンジニアの仕事の合間にオーディションがあり、仕事が終わればお笑いライブというロボット→雅楽→ロボット→雅楽というスケジュールで多忙を極めていたカニササレアヤコ「1000年ずつギャップがある(笑)」。

そんななか、会社がペッパー事業から撤退したのを機に退社したことを転機に、わずか半年間の勉強で難関・東京藝術大学に合格するなど、若林が「おいおいしか言えない」という怒涛の変化がつづく。本当に凄まじい才能。そんなカニササレアヤコに若林がつけたラベリングは「この才能なら消化試合もしょうがねえ人」。これに「おおお」というどよめきが起こると若林「これが本気でテレビ出てるやつの仕事だぞ!(笑)」。

カニササレアヤコ、本当に底知れない感じで、もっともっと深掘りしてみたくなる魅力にあふれていた。

『キョコロヒー』

ヒコロヒーが好きでツイッターをフォローしたという研ナオコがゲスト。太田光が来たとき以来の「大緊張」ゲストだとヒコロヒー。研ナオコはヒコロヒーについて芸人特有のガツガツ感がなく「どうでもええ」という態度が好きと。ずっと聞きたかったこととして1個目の質問で「一番好きなタバコの銘柄」を聞くヒコロヒー。「ピアニッシモ」と答える研ナオコにヒコロヒー「宇宙一細いやつですね!(笑)」。

中島みゆきとは親友で「みゆきちゃん」「ナオコちゃん」と呼び合う仲だという話や、『激レアさん』でも明かされた数々の研ナオコ伝説などが語られたあと、研ナオコがやりたいこととして「体がどれくらい柔らかいか」を調べることに。3人で腕を背中に回す光景を見て、自分でやりたいと言っておいて「くっだらないねえ」と笑う研ナオコ。研ナオコとヒコロヒーはテンションもスタンスもとても近い感じで、素敵な組み合わせだった。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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