写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が、日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
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カメライップス
インスタントカメラの醍醐味。現像してみたら失敗してたシリーズ。
以前、披露しました「現像してみたらピント合ってなかった」につづいて、今回は「現像してみたら指入ってた」。
せっかくの思い出の写真に僕の愚かな指が写ってやがったよ。
しかし、この「指が入る」というのはさすがめったにないもので、どうやらその時期の持ち方の癖みたいなものが影響してそうだ。僕としては、最近現像した写真たちの多くに指が入っていた。野球でいうところのフォームを崩している状態。
今、試しにカメラを構えてみる。確かに指がレンズに近い。いつからこうなってしまったのだろうか。
そもそもこの写真なんて料理を写したいのか、人を写したいのか、目的がわからない。
ああそうか、僕は今、スランプなんだ。カメラスランプに陥っているんだ。
この写真に至ってはふたつやらかしている。ピント合わず指入り。「引退」の文字が頭をよぎる。
しかし、こんなところでくじけていてはQJWebカメラ部としての名が廃る。
俺たちQJWebカメラ部は、どんなに調子が悪くたって、どれだけ写真に裏切られたって、ひたすらシャッターを切ってきたではないか。カメラスランプ、いや、カメライップスを乗り越えるには、ひたすらシャッターを切りつづけるしかないのだ。
やってやるよ。
今に見てろ。
俺はまたあのころのように「ピントが合っていて指が入ってない写真」を撮ってみせるからな。
というわけで、今からちょっくら外行って、素シャッター切り(素振りみたいなことが言いたかったです)してきます。指にでっけぇタコできるでしょうなあ。
加賀翔(かが屋)、前田こころ&平井美葉(BEYOOOOONDS)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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