写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
月曜日は、加賀翔(かが屋)が担当。コント師として知られる一方で、芸人仲間などを撮影した写真の腕前にも定評があり、インスタグラムのフォロワーは10万人以上を誇る。そんな彼が、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
パーツの代わりに無くしたもの

第20回。自宅待機連載2回目。締め切りがちょうど期間内のため、今回も家の中で撮らねばと考えまして、ナノブロックの東京タワーを撮りました。
この東京タワーはザ・マミィの林田(洋平)がくれたものです。自宅待機が決定してすぐ、林田が家にご飯やスープなどの自宅待機フードを買って届けてくれたのですが、その中に自宅待機ホビーとしてこの東京タワーも入れてくれていました。感謝しかないですね。
ナノブロックはその名のとおりとても小さく、最も小さいパーツはコンセント(差すほう)から出ている2本の鉄の先に空いている穴とほぼ同じです。プラグを抜いてぜひ確認してください。ただこの小ささが猛烈によかったです。
何かを組み立てるとき、最も恐ろしいことはパーツを失くしてしまうんじゃないかというどきどきですが、そのどきどきを逆に活かした発想。家の中とは思えない緊張感で組み立てることができました。完成し、余りまくっているパーツを見て愕然としましたが、どうやら失くす可能性の高いパーツは、多めに入れてくれているとのことでした。
箱から出したバラバラのパーツ、各手順、完成、余りまくったパーツ。それぞれの段階で写真を撮り、パソコンに取り込もうとしたとき、なぜか間違って撮ったデータを全部消してしまいました。ナノブロックに集中力を使い果たして意味のわからない失敗をしました。
かろうじてこの日のデータだけですみましたが、言ってしまえばカメラ部のために撮っていたのでとても落ち込みました。僕はやけになって、ありとあらゆる物を使って100枚くらい撮影しました。携帯のフラッシュとタブレットのフラッシュを焚いて挟んでみたり、加湿器スモークを焚いてみたり。



焚いて焚いて撮りまくったのですがどうでしょうか。
QJWebカメラ部に東京タワーを掲載するのは2回目でしたが気に入っています。とても楽しかったので調べてみたらナノブロックの盆栽もありました。ナノブロック沼。

加賀翔(かが屋)、前田こころ&平井美葉(BEYOOOOONDS)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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