三四郎「センスのいい男」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第18回

三四郎「センスのいい男」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第18回

文・撮影=正田真弘 編集=竹村真奈村上由恵


カメラの前に立ちはだかり、ネタの瞬間ものすごい存在感でエネルギーを放出するお笑い芸人。その姿はまるで気高い山のようだ。敬愛するお笑い芸人の持ちネタをワンシチュエーションで撮り下ろす、フォトグラファー正田真弘による連載「笑いの山脈」。本業はポカリスエット、カロリーメイト、どん兵衛、Netflixなど見たことある広告をいっぱい撮っている人。


三四郎「センスのいい男」

ここ2カ月は撮影の傍ら、書籍の原稿を書くことと格闘していた。それほど多くはない分量ながら、筆が進んでは止まりを繰り返す日々。言葉で豊かに表現することの難しさを痛感し、幼少期からの読書量の少なさのせいなのか、子供たちには“日記と音読はしっかり!”と急に言い始める次第である。

自分に欲しい基礎の文章力と、そのまた別軸にある言語センス。ちょっとやそっとの努力では持ち得られそうにない言語センスが光るのが三四郎のネタだ。相田さんの変則的なボケがリズムを生み、小宮さんのシャウトのかかった独特な言い回しが舌足らずにテンポよく繰り出され、音楽的なおもしろさとなって聴覚も敏感になり聴くだけでも楽しくなってくる。この漫才がクセになってきたところで、突然終わるのもまたずるい。

撮影は漫才を手持ちスチールカメラで撮りつづけるという不思議な空気に包まれながら、ひたすら何度もツッコんでもらっては相田さんに受けつづけてもらう時間がつづいた。1枚の写真では表現することが難しく、今回は連続写真でお届けしたい。

音楽誌のアーティストのようにライブの熱量を感じ、三四郎節が聞こえてきそうだ。生で観たい、そんな気持ちにさせてくれるふたりが大好きだ。


三四郎
小宮浩信(1983年9月3日生まれ、東京都出身)と相田周二(1983年5月2日生まれ、東京都出身)。マセキ芸能社所属。2005年結成。2年連続で『THE MANZAI』(フジテレビ)で認定漫才師に選出されるなど滑舌の悪さと耳に残るフレーズを生かした漫才が人気。『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)などに出演中。

【関連】ラジオにおけるアルコ&ピース酒井健太と三四郎・相田周二のすごさ

【関連】『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』への改編は降格ではなく「凱旋」


この記事の画像(全3枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

正田真弘

Written by

正田真弘

(しょうだ・まさひろ)1977年生まれ。東京造形大学卒業後、石田東氏のアシスタントを経て渡米。2008年、『IPA(International Photography Award)』のセルフポートレイト部門で金賞受賞。翌年帰国して以降は、グラフィック広告、テレビコマーシャル、雑誌連載等、幅広いジャン..

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森⽥美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太