人気VTuberにインタビューしたり、ガチのVTuberマニア、錦鯉・渡辺隆をリモート突撃したり、社会現象としてがっつり考察してみたり……。QJWebのVTuberご意見番、たまごまご連載第2回は「くしゃみ助かる」。VTuberファンの間では定着している不思議な言い回しを実例を挙げて検証します。
VTuberのくしゃみは喜ばれる
VTuberの配信で、高い頻度で見られるものがある。ファンがくしゃみをありがたがる現象だ。
VTuberがミュートせずくしゃみをそのまま配信に乗せてしまうと、コメント欄が猛スピードで流れ始める。
「くしゃみ助かる」
逆に、きちんとミュートすると「ミュート助からない」という反応すらある。このコメントは男女どちらのVTuberでも書き込まれる。最初は「そんなにくしゃみ性癖の人いるの!?」と驚くかもしれない。
ほかの配信界隈でもあるのかもしれないが、とりわけVTuberファンの間での「くしゃみ助かる」の定着率はかなり高い。中にはくしゃみをすることでスーパーチャット(投げ銭)が飛んでくることすらある。
VTuber側はそれを望んでやっているわけではない。基本的には放送事故だ。ミュートするマナーのほうが断然一般的だし、ほかの真面目な場だったら「失礼だ」と怒るコメントがあってもおかしくない。けれどもVTuberのくしゃみは喜ばれる。
こういうくしゃみを愛する人々を「くしゃ民」などと呼ぶこともある。VTuberの普及によって「くしゃ民」以外の人も、現在は気軽に「くしゃみ助かる」を書き込むようになってきた。1回のくしゃみでのコメント欄の加速っぷりはかなり特殊で、見るからに加速するのでおもしろい。
VTuberファンの内だけで追っていくと、とあるVTuberの配信に書き込まれた「えっど」というコメントに対して、ウィキペディアの「江戸」の解説を貼りつけ「江戸の解説助かる」というコメントに派生したのが「助かる」の流れの最初という説がある。
くしゃみを見るのが性癖だ、かわいくて仕方ない、という人はもちろんいるだろう。でも多数派ではないと思う。実際はもっと「VTuberならでは」の理由がたくさんあるはずだ。今回はそのうちいくつかを紹介してみたい。
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