グループ審査がスタート。求められるのは“アーティシズム”【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#4】



超絶的な表現力を追い求めて

チームA・Bに与えられた楽曲は、SKY-HI「Sexual Healing」だ。SKY-HI曰く、“超絶的な表現力”が求められるナンバー。「喜怒哀楽で括れない感情を歌っている曲だから、上辺だけをなぞると悲惨なことになる。歌詞の内容や楽曲のアプローチを哲学的に解釈して、自分の表現として吐き出せるかがポイント」と語る。

チームAのメンバーは、黒田竜平をリーダーに川島塁、佐藤龍太、中西直樹、馬場亮成。14歳の黒田が臆することなくリーダーシップを発揮し、パフォーマンスをまとめ上げていく。

1日目の映像を観たSKY-HIから「竜平がどう思うかを全開にしたAチームを見たい。もうちょっとアイデア出せるかな」と期待の声がかかると、前日以上に振りを細かく指示。今できる最高を突き詰めていった。

チームBにはリーダーの島雄壮大を筆頭に、久保舜斗、半田雄介、三山凌輝、渡邉翔太と個性の強い面々が並んだ。SKY-HIからは「実力派ぞろいだからこそ圧倒的なパフォーマンスじゃないと、期待していたほどではなかったと思われる可能性もある。だから、圧倒的なものを見せてほしい」とプレッシャーがかけられた。憧れの人からの期待に気後れしてしまってもおかしくないものだが、チームBのメンバーはポジティブに課題と向き合っていた。

それでもなお、2日目のスタート時には「90点の人が5人集まって80点のものを作るのは見たくない。ここのグループが、そのままコピーをしてもおもしろくないからエッジを持たせて」とSKY-HIから追い込みが。それに負けじと、島雄を中心にメンバー一丸となってアイデアを出していった。

爆発力を魅せつけろ

チームC・Dに与えられた楽曲は、Da-iCE「BACK TO BACK」だ。重要になってくるのは“パフォーマンスの爆発力”。「勢いあるノリノリなシーンから一気に落として、落としたところから爆発的に盛り上げていく。ボーイズグループで定番とされる曲展開を、柔軟な発想で乗りこなすセンスが必要」とSKY-HIは評した。

チームCは、男澤直樹をリーダーに内野創太、大久保永遠、大林海龍、廣瀨真人といった編成。男澤が持ち前の面倒見のよさを発揮し、チーム全体をまとめ上げていく。難しい楽曲構成に苦戦していると、SKY-HIから「振りを削る勇気を持って」と助言。

「きれいにまとまり過ぎているので、爪あとを残す意識を持ってほしい」とアドバイスがあった際には、男澤の発案をもとにパフォーマンスへ反映。思い切った演出へと舵を切っていった。

梶拓真がリーダーを務めるチームDは、織戸俊輔、田宮倫太郎、西川正熙、溝口太基の5人だ。最年少13歳の溝口が俯瞰的にパフォーマンスを捉え、チームを率先して引っ張っていく。高い精度で客観視する能力には、思わずSKY-HIも「びびってる」と口にした。

「現状でパフォーマンスやクリエイティビティが的確に見えているのは太基」とSKY-HIからコメントがあると、チームの空気はよりアグレッシブに一転。自分ができることを精一杯やり切ろうとする姿勢が映し出されていた。

いかに楽曲と共鳴できるか

チームE・Fに与えられた楽曲は、w-inds.「Beautiful Now」だ。この曲でキーになるのは、“楽曲と共鳴する力”。「参加者たちが置かれている状況と楽曲が歌っていることは非常に近いので、実体験に重ねられると思う。ちゃんと音楽と真摯に付き合えたら、心境にリンクしてくるはず」と、SKY-HIは期待をにじませる。また、2日目のレッスン前に全体集合した際には「未経験者を立たせることをイメージしてください」と新たな要望も追加された。

チームEは、暫定1位の古家蘭がリーダーに就任。メンバーには大山天、カドサワンレイコ、三角章斗、道木来明が顔をそろえた。的確な意見で古家が仕切り、大山が必要に応じてサポート。未経験者のカドサワンは、グループ練習前に行われた基礎レッスンについていくだけでも精一杯な様子だったが、「自分との戦い」と経験者に必死に食らいついていた。

チームFは、韓国で練習生経験のある勧修寺保都をリーダーとし、池亀樹音、上村礼王、木下大夢、中神朝陽という構成。未経験者の中神を「萎縮していて心配……」とSKY-HIは案じていたが、当の本人は「リズムに乗って踊るのは楽しい」とくじける様子はない。個々で教え合い、助け合いながら、グループとしての表現を追求していった。

次回、w-inds.橘慶太&Da-iCE工藤大輝が登場!

『スッキリ』では4月29、30日で連日放送され、Huluでは4月30日に配信される#5では、いよいよ3次審査のパフォーマンスが届けられる。スペシャルゲストであるw-inds.の橘慶太、Da-iCEの工藤大輝を交えて展開される講評と共に、各チームのパフォーマンスが楽しみだ。

【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』#5 放送&配信予定】
■2021年4月29日(木)、30日(金)朝8:00~『スッキリ』(毎週月~金曜朝8:00~10:25、日本テレビ系)
番組URL:https://www.ntv.co.jp/sukkiri/
※放送日時変更の可能性あり

■4月30日(金)20:00~『Hulu』
番組URL:https://www.hulu.jp/the-first-bmsg-audition-2021


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