山田ルイ53世「自粛期間、無意味にボーッと過ごしてもいい」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。

昨日観た番組:“一発屋”の3人によるリモート『ボクらの時代』

『ロンブー淳のバチャぶらリモだちナイト!』で「アニメ『映像研には手を出すな!』を好きなだけ語れるカフェ」。「心をどっかに置いてきた人間が、やっと52歳になって『映像研』を観て、手元に心が舞い戻ってきた」と言う東野。「『幻ラジオ』を始めたのは、『映像研』を見た影響なんですよ。手作りで何かやるっておもしろさを教えてくれた」などとその魅力を熱く語る。彼らの話を聞いて『映像研』に興味津々のロンブー淳に、東野「観終わったら、淳、吉本辞めてると思う」。

『青春高校』、「私のショート動画GP」。きめしゅんの「マスターM」、川谷花音の「おうちでキャンプ」、本多睦が自宅で「ナンチャンを探せ!」のパロディをやった「ムッチャンを探せ!」など力作ぞろいだった。中でも出色だったのは「おばちゃん」こと宇都木彩乃の新キャラ「ドキドキくん」による「つくってはしゃご」。三四郎・相田は「最高傑作」と称賛し、日村も「めちゃくちゃおもしろいし、すごい幸せになるし、俺も芸能生活いろいろ経験してきたけど、このおもしろさは計り知れない」と絶賛。「おばちゃんさ、俺とか三四郎とかで今度コントやろうよ」と芸人として最上級の賛辞を送る。

『ボクらの時代』はリモート収録で髭男爵・山田ルイ53世、スギちゃん、コウメ太夫のいわゆる“一発屋”の3人。3分割された画面にキャラ芸人が3人という画がおもしろ過ぎる。「これもうシミュレーションってことでいいんだよね?」とスギちゃん。コウメが山田を「ルイさん」って呼ぶのも何気におもしろい。

「自分に実力があるからブレイクしたと勘違いしていた」と言うスギちゃん。番組でうまくいかないことが増えて落ち込んでいるとき、石橋貴明に「もともとスギちゃんは実力ないんだから、凹む必要ないだろ」と言われて目が覚め、「そこからまったく悩まなくなって自分が出せるようになったし、心も立ち居振る舞いも楽になった」というエピソードがとてもよかった。で、そのとき、音声トラブルでふたりにはその話が聞こえていなかったというオチつき。

「この自粛期間を有意義に過ごそうぜって、言う人がちょっと多過ぎるなって思う」という山田が「無意味にボーッと過ごしてもいいんじゃないかって思ってます」と語る。自身の引きこもり時代を「意味があった」と安易に言わないでほしいとさまざまな場で繰り返し語っている山田だからこその、体重の乗った言葉。人生にムダな時間を過ごした期間があったっていい。

ツイッターで「スゴかった!」と評判だった4月29日の『それって!?実際どうなの課』が想像以上にスゴかった! 森川葵がさまざま道の達人に会いに行き、その技に挑戦する企画の総集編。もともとは達人のスゴ技を見て驚くだけの企画だったのだけど、けん玉の達人のところに行った際、穴と剣の直径の差が1ミリしかない「1ミリけん玉」を見て「私もやってみたい」と申し出たことが始まり。なんと、一発で成功させてしまったのだ。

その後もロックバランシング、クレーンゲーム、ゴム銃、ダイススタッキングなどを次々と一発ないしは驚異的スピードで成功させていく。森川は達人の技を見た際のリアクションも抜群なのだけど、そのリアクションを達人にもさせてしまう。森川がスゴすぎて達人たちも笑ってしまう。挑戦企画は苦労している状態を撮りたいものだが、それが撮れない。その状態を番組は「バラエティの法定速度を無視したワイルドスピード森川」と形容。森川が少し苦労したのは水切りとスポーツタッキング。それも結局、1日で日本大会入賞レベルの記録を出してしまう。

「(スゴい技を見ると)やってやろうっていうか、私、絶対できるって思います。できることはいつだってできる」と言う森川。「たぶん、感覚が鋭い」と自己評価する森川だが、その並外れたセンスだけでなく、一流の女優の必須条件ともいえる、自己暗示力と一瞬の集中力がものすごいのだろうなと思った。

今日観たい番組:『ロンハー』でぺこぱ松陰寺ドッキリ

『バナナサンド』(TBS)は、SixTONESのジェシーと田中樹にハリウッドザコシショウ、コウメ太夫、プラス・マイナス岩橋がバラエティのスパルタレッスン。賀来賢人と筋肉芸人が「マッスル選手権」。

『LIFE!』(NHK)に波瑠、上白石萌歌。

『今だから、新作ドラマ作ってみました』(NHK)、第2夜は小日向文世、竹下景子による「さよならMyWay!!!」。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)は「ぺこぱ松陰寺太勇連続ドッキリ」。

『テレビ千鳥』(テレビ朝日)は「ボードゲームで遊びたいんじゃ!!」。

『あちこちオードリー』(テレ東)はジャングルポケット、小島瑠璃子。出前芸人として鬼越トマホーク。

【毎日更新】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
5月4日 岡村隆史の失言問題にどこまでも優しく寄り添う爆笑・太田
5月3日 明石家さんまが絶賛する、ずん飯尾の“優しい言葉”
5月2日 オードリー若林、父との最期の日々で気づかされたこと
5月1日 矢部浩之の説教は、岡村隆史だけでなく僕らにも向けられていた

この記事が掲載されているカテゴリ

ツートライブ×アイロンヘッド

ツートライブ×アイロンヘッド「全力でぶつかりたいと思われる先輩に」変わらないファイトスタイルと先輩としての覚悟【よしもと漫才劇場10周年企画】

例えば炎×金魚番長

なにかとオーバーしがちな例えば炎×金魚番長が語る、尊敬とナメてる部分【よしもと漫才劇場10周年企画】

ミキ

ミキが見つけた一生かけて挑める芸「漫才だったら千鳥やかまいたちにも勝てる」【よしもと漫才劇場10周年企画】

よしもと芸人総勢50組が万博記念公園に集結!4時間半の『マンゲキ夏祭り2025』をレポート【よしもと漫才劇場10周年企画】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「猛暑日のウルトラライトダウン」【前編】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「小さい傘の喩えがなくなるまで」【後編】

「“瞳の中のセンター”でありたい」SKE48西井美桜が明かす“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「悔しい気持ちはガソリン」「特徴的すぎるからこそ、個性」SKE48熊崎晴香&坂本真凛が語る“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「優しい姫」と「童顔だけど中身は大人」のふたり。SKE48野村実代&原 優寧の“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

話題沸騰のにじさんじ発バーチャル・バンド「2時だとか」表紙解禁!『Quick Japan』60ページ徹底特集

TBSアナウンサー・田村真子の1stフォトエッセイ発売決定!「20代までの私の人生の記録」