【『THE LAST PIECE』クリエイティブ審査、現場レポート#2】誰にでも“ラストピース”はきっとある。SKY-HIが“全ての10代”に提示する「自分の未来に夢を見る世界」

全ての10代と、
かつて10代だった
全ての人へ。
さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。
これは『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』が提示するステイトメントだ。『THE LAST PIECE』はSKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」が、BE:FIRST、MAZZELに次ぐ3つ目のボーイズグループを誕生させるべく2025年6月に始動させたオーディションプロジェクト。
その初回でSKY-HIは、「今一番救うべきは、夢の見方がわからずにもがいている10代。夢の見方を教えられるプロジェクトを作りたい」と語った。
6月某日、20名となったオーディション参加者たちは、静岡にある旧小学校校舎でクリエイティブ審査の本番に臨もうとしていた。多くの撮影クルーが集まるなかで行われた、現場のリアルな空気感そのままにレポートする。
後編では、SKY-HIへのメールインタビューとともに、Team CとTeam D、Team Eのパフォーマンスの様子をお届けする。
目次
苦楽をともにして絆が一段と深まったTeam C

COTA、RUI、TAICHI、YUTAからなるTeam Cはパフォーマンスを終え、「今日(パフォーマンス中に)何度も目が合ったよね? 大好きな仲間たちです」(YUTA)と、苦楽をともにして絆が一段と深まった様子をうかがわせる。
「この合宿を通じて自分を好きになれたし、プリプロもみんなのおかげで遊べたのが大きな進歩だと思う」というTAICHIのコメントに、「世界で一番売れている人は世界で一番応援されている人。ちょっと自信ないなって状態でステージに立つと、応援してくれている人に対して失礼になってしまう。それくらい愛されてステージにいるのがTAICHIだから、好きなだけ愛されに行ってください」と返すSKY-HIの言葉が心に響いた。





メンバー同士で好影響を与え合っていたTeam D

RAIKI、RYOTO、TAIKI、YUからなるTeam Dは、練習までの最高に楽しいノリを、そのまま本番で披露できたチームであると感じた。リリックには、“過去の失敗を今成功にすることなんていくらでもできる”という力強いメッセージが滲む。彼らのパフォーマンスを観たSKY-HIの胸にも、込み上げるものがあったのではないだろうか。

4年前の『THE FIRST』参加メンバーでもあるTAIKIはパフォーマンスを終え、「クリエイティブ審査と聞いて特別な思いでやってきた」と心中を吐露。「4年前にできなかったことをすべて完璧にやってやろうと思って、カマす+楽しむをテーマにした」と明かした表情は、覚悟と決意が混じったこれ以上ない頼もしさに満ちていた。





そんなTAIKIにチームメンバーもいい影響を受けていたようで、「(1週間前の)3次審査よりも殻を破れたと思う」(RYOTO)、「TAIKIくんに想像力を広げてもらって世界が広く見えて、『Slogan』でも一瞬で歌詞が書けた」(YU)とコメント。トレーニーとしての練習期間も長いRAIKIは、「クリエイティブ審査と聞いて最初は不安だったけどメンバーを見て楽しみになったし、ずっと楽しい状態でいつの間にか自分が好きな曲が一曲増えていた感覚。自分が成長できていることも実感できて、最高な時間を過ごせた」と話し、全員が成長を実感していたようだった。
ステージを終えたTAIKIが席に戻り、ADAMやRUIと視線や握手を交わしていると、突然、クリエイティブ審査のトラックメイカーであるBANVOXの感想が、SKY-HIを通じて参加者たちに伝達される。「(TAIKIが)あのトラックにラップ乗せてくるのマジでくらった」という言葉に、TAIKIは「ありがとうございます!」とうれしそうに反応。また、BANVOXは休憩中、参加者全員に向けて「難しいトラックや構成だったのに、うまく作って、このように歌ってもらえてすごくうれしかった」と感謝を述べていた。

“Love Myself”をテーマに掲げたTeam E

HAL、ISANA、KANON、RENからなるTeam E。同チームが掲げた「Love Myself」について、KANONは「“みんな過去を背負ってここに来ているけど、いろんな傷ついた過去とかどんな過去でも愛していこう”というテーマ」だと教えてくれた。
2次審査で「今アーティストとしての夢はどんなところにあるのか?」とSKY-HIに問われ、「世界を見据えるとみんな言うけど、その前に音楽を楽しみたい」と答えたKANONの姿勢は、きっとチームにも伝播していたのではないだろうか。





SKY-HI「正解を作り出すのが俺たちの仕事」
全チームのパフォーマンスを終え、見守っていた3人から各々の観点でメッセージが送られた。SKY-HIの言葉で印象的だったのは、「正解というものがあるのが俺たちの仕事ではないから。正解を作り出すのが俺たちの仕事」というひと言だ。自らのアーティシズムに悩む成長過程にある参加者たちにとって、ひとつの指針、はたまた物事の捉え方にヒントを与えてくれるような金言だったはずだ。

BANVOXはTeam Eに対し、「僕の聞き間違いじゃなければイントロに秒針の音を入れて、ブレイクが来て音が入って、ラップからと思ったらまさかの歌……。本当にクリエイティビティがありますね。ずっと音楽を作ってきましたけど、さらに新しいものを見つけた気持ちになりました! 素晴らしかったです」とコメント。
Sunnyは全体に対し、「やっぱりインスピレーションだと思っていて。BANVOXさんのかっこいいトラックにインスピレーションされて生まれたメロディに、歌詞や振り付け、タイトルなどがすべてつながっている。みんなで作るからオリジナルになっていると思います。今後も、振り付けでも歌詞でも自分の好きなものを見つけたら、それを丁寧に大切にしてほしいです」と伝えていた。




最後に全員でステージに上がり、「今日はありがとうございました。これが放映されているころにはすごいことになってるぞ!というものを作っていきましょう」というSKY-HIの宣言で締めくくられたクリエイティブ審査の撮影。
終了後にもBANVOXが参加者たちに向けて語りかけたり、コメント用のカメラにそれぞれが審査を終えたばかりの所感を話していたりと、冷めやらない熱気が体育館中に蔓延していた。

本オーディションでかたちにしたい“未来の可能性”について、SKY-HIはメールインタビューで次のように答えてくれた。
「壮大な夢を見たり、それを実現させるためにがんばったりすることが美しいという価値観を呼び戻したい。少子高齢化を筆頭に、情勢や風土的に国全体が夢を見づらい空気になっているように感じるので、今の10代はもちろん、かつて10代だったすべての人たちがまるでティーネイジャーのように自分の未来に夢を見やすくなる世界を作りたいです」




誰もが一度は夢を持っていた。そう、夢は、特別な誰かのものじゃない。これを読んでいるあなたの人生にも、“ラストピース”はきっとある。それをつかむかどうかを決めるのは、いつだって自分自身だ。難しく考えすぎなくていい。
『THE LAST PIECE』が教えてくれるのは、夢を持つことの尊さと、それをつかむ勇気だ。10代で決断した彼らは、夢に向けて挑み始めた。次にその一歩を踏み出すのは、ほかでもないあなたである。

QJWebでは『THE LAST PIECE』各エピソードのレポートを連載中です。
【連載】“THE LAST PIECE” BMSG presents BOYS GROUP AUDITION PROJECT 2025
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